犬の口臭がドブ臭くなる原因
愛犬の口臭がドブ臭くなるのは、歯周病、フード、内臓機能の低下など様々な原因があります。時には大きな病気が隠れていることも。
口臭を放っておくことは犬の健康問題につながるだけではなく、飼い主も犬もお互いに生活しにくくなる恐れも出てきます。早期発見・早期治療が大切です。自宅で出来る対処方法もあるので、参考にしてみてください。
- 歯周病
- ドッグフード
- 内臓の機能低下
歯周病
歯周病は、歯と歯茎の間に細菌が入り、口腔内に悪影響を及ぼす病気のことです。原因は、口の中の食べかす、歯垢や歯石。それらを放置してしまうことによって細菌が増殖し、歯周病となって口臭がひどくなります。歯周病になると口臭以外にも、以下のような症状が出てくるでしょう。
- 歯茎の出血
- 歯がぐらついている
- 食事を食べにくそうにしている
- くしゃみ、鼻水が出る
- 頬が腫れる
歯周病が悪化すると歯槽膿漏や歯根膿瘍になる恐れがあるので、早めの対処が必要になります。
ドッグフード
ドッグフードが口臭の原因となる場合、2つの理由があります。1つは半生タイプのフードやウェットフードによるものです。半生フード、缶詰やパウチのウェットフードは、ドライフードより水分量が多く含まれており、柔らかいので歯につきやすいです。口の中に溜まったウェットフードのかすが臭いのもとになります。
もう1つの理由は劣化したドライフードによるものです。ドライフードは開封して空気に触れると徐々に油が酸化して劣化していきます。その劣化したフードが口の中に溜まって臭いのもとになっていくでしょう。
また、劣化したフードを食べることで胃腸の調子が悪くなり、アンモニアが発生して口臭を引き起こしている恐れがあります。
内臓の機能低下
口臭を引き起こす内臓機能の低下には、以下のようなものが挙げられます。
- 胃腸機能の低下
- 腎臓の病気
- 肝臓の病気
胃腸機能が低下するのは、質の悪いドッグフードやおやつ、ストレス、老化などが原因でしょう。胃腸が正常に機能していないと食べたものを消化しきれず、腸の中に老廃物が溜り、アンモニアが発生します。アンモニアが発生することで口臭となって出てくるのです。
また、腎臓や肝臓に異常があるときも口臭を引き起こします。腎臓は体の中に溜まった老廃物を尿として排出する働きがあるので、腎臓に異常があると尿が排出できず、体の中に老廃物が溜まっていきます。その老廃物が口臭として外に出てきます。
肝臓の働きは、体の中に溜まったアンモニアを尿へ変える働きをすることです。それが正常に機能せずに、アンモニアが尿へうまく変換されないとアンモニアの臭いが口臭として出てきます。
犬のドブ臭い口臭を改善する方法
- 歯周病の治療
- 新鮮なドライフードを与える
- 病気の治療
歯周病の治療
歯周病からの口臭の場合は、動物病院で治療をしましょう。治療は全身麻酔で行います。歯石の除去、歯周ポケットの洗浄、歯の研磨をします。歯周病の進行がひどく、歯槽膿漏や歯根膿瘍になっている場合は、抜歯や歯肉の切開、縫合をする可能性もあります。
歯周病が進行すると顎の骨を溶かしたり、皮膚に穴をあけたり、鼻腔内に貫通する恐れが出てきます。ときには最近が全身に広がり内臓の病気を引き起こすことも。歯周病は早期治療早期発見が重要です。
新鮮なドライフードを与える
缶詰やパウチのウェットフードと半生タイプのフードはなるべく与えないようにしましょう。新鮮なドライフードを与えるようにしてください。また、ドライフードは大袋の購入を避けて、開封してから一か月以内で食べきれる量を購入します。小分けで食べきりサイズになっているドライフードもおすすめです。
夏場は劣化が速いので、冷蔵庫や涼しいところに保存しておくとよいでしょう。安いフードには、酸化しやすい植物性油脂が含まれているものが多いので、愛犬が食べているフードの成分も確認してください。新鮮なフードを与えることは腸内環境を整える効果もあります。
病気の治療
内臓の病気の場合も早期に治療が必要です。腸内環境が悪化しているときの症状には、軟便や下痢、おならが多い、免疫力の低下でアレルギー症状がみられることもあります。前述したように、歯周病が内臓に悪影響を及ぼしていることもあるので、併せて治療が必要でしょう。
口臭以外に多飲多尿、食欲不振、嘔吐、脱水状態が見られたら腎臓や肝臓の病気の恐れがあります。早急に動物病院へ連れて行きましょう。病気の進行を遅らせることができます。腎臓や肝臓の病気には食事療法、活性炭の投与、点滴などの治療を行います。
犬の口臭を消す口臭ケアグッズ
こちらでは口臭ケアグッズの中でも
・手間が少ないのに効果的
・犬が嫌がりにくい
・初回割引がある商品
この3つの基準に沿って調査し、おすすめを5つにしぼりました。
口臭対策や歯石、体の内側から口臭対策が可能な商品を選びましたので参考にしてみてください。
キュアペット
もっともおすすめする商品は「キュアペット」です。
キュアペットはお口と腸内の2つから口臭にアプローチしてくれる口臭ケアサプリメントです。
生臭い口臭は内臓からこみ上げている可能性も高いです。
キュアペットなら有効成分の「FF16乳酸菌」や「クマザサエキス」が腸内の健康を維持しながら口腔内のニオイを対策してくれるので一石二鳥。
使い方もご飯にかけるだけのお手軽ケアです。
あれこれ試す前にまずおすすめする口臭ケアグッズです。
犬猫生活 デンタルふりかけ
犬猫生活 デンタルふりかけは口腔ケアに特化した獣医師共同開発のふりかけサプリです。
消臭効果がある「カテキン」が直接臭いの元にアプローチ。独自配合の「マスティックパウダー」や「ポリグルタミン酸」が口腔ケア成分をお口の中にとどめ、効果を持続させてくれます。 初めての利用だと33%オフ+送料無料で購入できるキャンペーンも実施しています。
毎日口健
毎日口健は「歯垢・口臭・歯周病」に特化し、口腔内の健康をキープしてくれるサプリメントです。
独自配合の「甜茶(ルブス)抽出物」が口臭の原因物質「メチルメルカプタン」を抑え、「クリスパタス菌KT-11」が「歯周病予防・症状緩和、歯垢の減少」に導いてくれます。
タブレットタイプなのでふりかけタイプと比べると好みが分かれるかもしれません。
このこのふりかけ
「このこのふりかけ」は自然由来の成分に特化した口臭ケアサプリメントです。
「なた豆」や「乳酸菌」といったお口の健康を維持してくれる成分を配合しながら、保存料や香料などの添加物を一切使用せず安全に配慮しているのがポイント。
より安全を求める方にとっておすすめの商品です。
ドクターワンデル
ドクターワンデルはジェルタイプで直接舐めさせたり歯磨き粉としても使える口臭対策商品です。
「クロロフィル」や「緑茶抽出物質」など口臭に直接作用する成分に加え、「スイゼンジノリ」と呼ばれる保湿成分が乾燥を防いでニオイを予防してくれます。
初回63%オフ+送料無料キャンペーンも実施中です。
犬の口臭がドブ臭くなるのを防ぐ家庭でのケア
- 歯磨き
- サプリメント
歯磨き
歯を磨く習慣を作り、歯垢や歯石をつきにくくしましょう。食事をした後は歯垢や歯石が溜まりやすくなるので、毎食後に歯磨きができると理想的です。犬用の歯ブラシ、歯磨きシートなど市販されているのでそれを使いましょう。
歯磨きの習慣がない犬に、突然歯磨きをするのは大変なので、少しずつ慣らしてください。突然口の中に歯ブラシを入れられるのは嫌がるので、まずは歯磨きシートやガーゼ、コットンなどで歯を磨くことに慣れさせます。味の付いた歯磨きペーストもあるので、愛犬が喜ぶ味を使うと歯磨きに慣れてくれるでしょう。
歯を磨くときは、汚れがたまりやすい歯と歯茎の境目を重点的に磨くように意識してください。ただし、嫌がるそぶりをしたら中断しましょう。一度にすべての歯を磨くのではなく、毎日少しずつ歯を磨くことが大切です。上手に歯磨きができたら、ほめてあげましょう。
スプレーや歯磨きジェルを使うと、より効果的に歯磨きができます。歯を磨いて口腔内環境を清潔に保つことは、愛犬の健康維持につながるので、歯磨きを習慣化していきましょう。
サプリメント
口臭の原因となる腸内環境を整えるために、サプリメントを飲ませましょう。腸内環境を整えるためには、腸内細菌のバランスが大事だとされています。
主な腸内細菌としては、腸内環境をよくする善玉菌や、体によくない影響を与える悪玉菌があります。ほかにも、脂肪の燃焼を促す菌や、脂肪を余分に吸収してしまう菌などさまざまな種類があり、愛犬の腸内環境を整えるためには、これらの腸内細菌の種類がバランスのよい状態にあることが必要となります。
サプリメントは、この腸内細菌のバランスを整える働きをして口臭を軽減させてくれるでしょう。腸内環境を整える成分には以下のものが挙げられます。
- プロバイオディクス
- 酵素エンザミン
- 乳酸菌
プロバイオディクスは腸内の細菌バランスを整えてくれる作用があり、悪玉菌を増やさない働きをします。酵素エンザミンは、腸の中で不足している酵素を補い、乳酸菌は便が排泄しやすいように働いてくれます。タブレットタイプや粉末タイプがあるので与えやすいサプリメントを選びましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は犬の口臭についてまとめました。歯垢や歯石からなる歯周病、劣化したフード、内臓機能の低下が愛犬の口臭がドブ臭くなる原因でした。
歯周病は進行すると、骨を溶かしたり、細菌が全身に広がって内臓に悪影響を与えたりします。口臭がひどいときは大きな病気が隠れていることもあり、治療は犬のストレスや負担になることも大きいでしょう。
早期発見・早期治療が大事なことがわかります。自宅で予防できることはやってあげたいですね。日頃から口を触られることに慣れさせて、歯磨きの習慣化、食事の改善、サプリメントを与えて犬の健康維持をしましょう。