犬のブラッシングの最適な頻度は?被毛への効果と上手に行うコツ

犬のブラッシングの最適な頻度は?被毛への効果と上手に行うコツ

犬の毛を美しく保つために欠かせないブラッシング。実は適切な頻度で行うことで、被毛だけでなく皮膚への効果も期待できるのです。今回はブラッシングの最適な頻度をはじめ、犬にとって重要な理由を解説します。ブラッシングの準備や上手に行う方法も合わせて紹介するので参考にしてください。

犬のブラッシングに最適な頻度は?

ブラッシングをされているシベリアンハスキー

犬のブラッシングの最適な頻度は毎日1回です。しかし、忙しくて毎日ブラッシングできない場合は、長毛種は週に2〜3回、短毛種は週1回行うのをおすすめします。

特にアンダーコートを持つダブルコートの犬種である場合は、春と夏の換毛期は抜け毛が多くなるためブラッシングの回数を増やしましょう。

愛犬がブラッシングを嫌がる場合は、毎日5分程度からスタートして徐々に時間を長くして慣れさせてあげるとよいです。

犬にとってブラッシングが重要な理由

コームで頭を整えられている犬

犬にとってブラッシングが重要な理由は以下の通りです。

  • 外見を整えられる
  • 皮膚トラブルを防ぐ
  • 抜け毛を防ぐ
  • 愛犬とスキンシップ が取れる

外見を整えられる

ブラッシング本来の目的は、愛犬の外見を整えること。特に飾り毛の多いロングコートの犬種は毛が絡まりやすく、放置しておくと汚く見えてしまうためブラッシングが重要です。

正しくブラッシングをすれば、毛並みがよくなりツヤも出るので愛犬の魅力がレベルアップします。

皮膚トラブルを防ぐ

ブラッシングは皮膚トラブルを防ぐ目的もあるので、必要なお手入れです。こまめに行うことで皮膚炎の原因になるホコリやダニ、花粉などを取り除けます。特に散歩などで屋外に出た後は、しっかりブラッシングを行うとよいです。

また、ブラッシングは適度に皮膚を刺激するため血行を促進しマッサージ効果も得られ、皮膚トラブルを防げます。

抜け毛対策になる

抜け毛対策もブラッシングを行う目的のひとつ。毛の長さや構造にっても抜ける毛の量は異なりますが、換毛期になると抜け毛に悩まされる飼い主も多いです。

抜け毛を放置しておくと皮膚トラブルを引き起こすだけでなく、部屋に散らばり衛生的にもよくありません。

こまめにブラッシングをすることで犬が動くたびに床に抜け毛が落ちたり、空気中に舞ったりするのを防げます。愛犬と快適に生活するためにもブラッシングは重要です。

愛犬とスキンシップ が取れる

ブラッシングは愛犬とスキンシップを取る手段のひとつです。飼い主と触れ合うことで愛犬はリラックスでき、ストレスを軽減させる効果も期待できます。

特に普段仕事が忙しい場合は、ブラッシングを行うことでスキンシップが取れて身だしなみも整えてあげられるので一石二鳥です。愛犬の心の健康を整えることも目的として、ブラッシングを忘れずに行いましょう。

適切な頻度で犬のブラッシングを行うための準備

トリミンググッズと犬

適切な頻度で犬のブラッシングを行うためには、以下の準備が必要です。

  • 犬の毛質や長さに合わせてブラシの種類を選ぶ
  • 求める効果を得られるグルーミングスプレーを選ぶ
  • 室内でブラッシングできる場所を見つける
  • まずブラシに慣れさせ、ご褒美のおやつを準備する

犬の毛質や長さに合わせてブラシの種類を選ぶ

犬の毛質や長さに合わせて、ブラシの種類を選びましょう。毛が絡まりやすいロングコートやワイヤーコート、カーリーコートの場合は「コーム」と金属製のピンがついている「ピンブラシ」や「スリッカーブラシ」を使用するのが適しています。

また、毛が短いスムースやショートコートの犬種は、硬いブラシを使うと皮膚を傷つけやすいため「コーム」やシリコンでできた柔らかい「ラバーブラシ」でブラッシングを行うのがよいです。

求める効果が得られるグルーミングスプレーを選ぶ

仕上がりをよくするためにも、「毛にツヤを与えたい」「冬場の静電気を抑えたい」など求める効果が得られるグルーミングスプレーを選びましょう。

毛並みを滑らかにするだけでなく、保湿や静電気防止の効果を持つものなど種類が豊富です。皮膚にも触れるものなので添加物が少なく、安全性に問題がないものが理想的。

また、植物オイルなどを配合したグルーミングスプレーもありますが、犬は嗅覚が鋭いので強い香りがするものは避けましょう。

室内でブラッシングできる場所を見つける

犬のブラッシングは、自宅の敷地内であっても屋外はNGです。毛が飛んでしまうと近隣トラブルに繋がるため、自宅の室内でブラッシングできる場所を見つけましょう。

動き回る元気な愛犬の場合は、安定感のあるテーブルや少し高さがある台に乗せて行うと行動が制限されるためブラッシングしやすいです。

しかし、落ちて怪我をしないように高すぎるものは避けましょう。高いところだと騒いでしまう場合は、座って抱き抱えながら行うのもよいです。

まずはブラシに慣れさせ、ご褒美のおやつを準備する

愛犬がブラッシングに慣れていない場合は、まずはブラシに慣れさせるのがポイントです。警戒心が強い子だと、ブラシを持っているだけで吠えたり興奮したりすることがあります。

ブラシで優しく体を撫でることろからはじめて、慣れてきたら5分程度の短時間のブラッシングに移行し徐々に時間を長くしていくとよいです。

ブラッシングができたらしっかり褒て、ご褒美としておやつを与えてください。愛犬が「ブラッシングをする=褒められて、おやつをもらえる」と思えば、次にブラッシングを行いやすくなります。

しかし、無理やり行うと余計に嫌がってしまうこともあるので、ブラッシングが好きになるように準備をしましょう。

犬のブラッシングを上手に行う方法

ブラッシングをされている犬

犬のブラッシングを上手に行うためにも、以下の3つのポイントを抑えておきましょう。

  • 毛の長さや毛質に合わせてブラッシングを行う
  • 毛玉をチェックし、見つけたら取り除く
  • 嫌がる部分は最後にブラッシング

毛の長さや毛質に合わせてブラッシングを行う

犬のブラッシングは、毛の長さや毛質に合わせて優しく行いましょう。スムースコートやショートコートなど短毛の犬種は、毛が短く皮膚にブラシが触れて傷つけやすいので、毛並みに沿って撫でるように行ってください。

長毛の場合は、毛の根元を押さえながらブラッシングするのがポイントです。特にダブルコートの犬種は抜け毛が多く毛が絡まりやすいため、粗めのコームで解かしてからスリッカーブラシでとかします。

カーリーコートは無理にブラッシングすると毛が切れやすいため、グルーミングスプレーなどで湿らせてからブラッシングするときれいに仕上がるのでおすすめです。

また、ワイヤーコートはゴワゴワした毛にホコリなどが溜まりやすいので、コームでホコリなどを取り除いてから丁寧にブラッシングを行いましょう。

毛玉をチェックし、見つけたら取り除く

ブラッシングをしながら毛玉をチェックし、見つけたら取り除きましょう。毛玉があると汚く見えるだけでなく、不衛生で皮膚トラブルを起こすことがあります。

毛玉を見つけたら指やブラシでほぐし、大きく固まっている場合はハサミを使って取り除くとよいです。飼い主でも取り除くのが大変な場合は、トリマーさんに頼むのもよいでしょう。

嫌がる部分は最後にブラッシング

愛犬が嫌がる部分は最後にブラッシングを行います。足や耳は敏感な部分なので触るのを嫌がる子が多く、無理に行うと怖がって他の部分がブラッシングできなくなることも。

はじめに背中などなどをブラッシングし、嫌がる部分は最後に手早く行いましょう。

まとめ

ブラシを加える犬

犬のブラッシングは、健康的な毛や皮膚を保つためにも欠かせないお手入れのひとつです。頻度は毎日1回が理想的ですが、忙しい場合は回数を減らしてもOK。

まずは、ブラッシングを行う前に愛犬の毛の長さや毛質に合わせてブラシを選び、場所の確保などの準備が必要です。嫌がる子は徐々に慣れさせて、愛犬と楽しくブラッシングしましょう。

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