犬のよだれやけとは
「よだれやけ」は、口のまわりの毛によだれが付着することで赤茶色や茶色に毛が変色し、場合により臭いが発生することをいいます。
特に「マルチーズ」「シーズー」「スピッツ」といった、白い毛並みが美しい犬種は、よだれやけが目立ちやすくなります。
よだれやけで一度変色してしまった毛を元に戻すことは難しく、日頃のケアや素早い対処が重要になってきます。
犬のよだれやけの原因
食事のバランスが崩れている
あなたの愛犬は、どのような食事をしていますか?ついつい「愛犬においしい食事をあげたい」と、油分が多いドッグフードや缶詰をあげていませんか?
油分が多いドッグフードや缶詰を食べている犬は、よだれやけを起こしやすいです。これは食後に口のまわりに付着した食事の油分が毛を酸化・変色させることで、よだれやけとなるからです。
口内環境が悪い
犬の口内環境が悪いと、よだれやけが起こりやすくなります。
これは口内環境が悪い犬が口のまわりを舐めることで、口内雑菌を含むよだれが、毛やヒゲに付着・繁殖します。それが、毛の変色や臭いを発生するよだれやけを起こしてしまう原因になるのです。
よだれがついたままの食器やおもちゃを使っている
食器やおもちゃには、どうしてもよだれがついてしまいます。食器やおもちゃに付着したよだれには、口内雑菌が含まれており、放置すると菌の温床になってしまいます。
また菌の温床になった食器やおもちゃを使い続けることで、繰り返し口内に雑菌を取り込んでしまい、口内環境は悪化します。
口内環境が悪化した場合、毛の変色・臭いを発生するよだれやけを起こしやすくなります。
口内トラブルが起きている
歯石貯留や歯肉炎といった口内トラブルも、よだれやけの原因になります。
犬が口内トラブルを起こしている場合、口内雑菌や汚れを少しでも取り除こうと、よだれが多量に分泌されます。
その結果、多量に分泌されたよだれが口のまわりに垂れてしまい、よだれやけを起こしてしまうのです。
犬のよだれやけの直し方
よだれやけにより一度変色した毛は、完全に元に戻すことは難しいです。しかし、よだれやけ対処グッズを素早く使用することで、ある程度は直すことができます。
特に、食品にも使われる重曹水は雑菌のエサとなる皮脂やたんぱく質を分解し、雑菌の繁殖を防いでくれることからオススメです。
ちなみに、自宅で重曹水を作る場合には、購入した重曹に記載されている分量で作りましょう。また、以下の注意点にも気を付けて使用してください。
- 重曹は食品添加用を使用する
- 重曹水には、必ず精製水を使用する(水道水には塩素が含まれているため)
- 雑菌が繁殖しやすいため、冷蔵庫保存で早めに使い切る
ここまでで、自宅で重曹水を作るのは大変だと感じた方には、市販の犬用重曹クリーナーがオススメです。
「犬用ナチュラル重曹クリーナー」は、食品にも使われる重曹と水で作られた重曹電解水100%で、皮脂汚れを落とします。
そのため、人間より敏感肌の犬にも安心して使用できます。また、よだれやけだけでなく、おもちゃ洗浄剤としても使用可能です。
犬のよだれやけ対策におすすめの商品
頑固なよだれやけの場合、重曹水や重曹電解水では効果が薄い可能性があります。その場合には、よだれやけ専用クリーナーの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
また、ホワイトニングシャンプーで、よだれやけした毛だけでなく全身を洗い、丸ごと綺麗にしてしまうこともオススメです。
よだれやけきらら
食品にも使われるポリグリセリン脂肪酸エステルと、柿渋の抗菌効果があるクリーナーです。頑固なよだれやけの黄ばみや臭いを落とし、ベタつかずにさらさらな毛並みになります。
ラファンシーズ クリアフェイス
弱酸性・無香料・無着色で皮膚や毛にやさしく、よだれやけを落として、変色を防ぎながらサラサラな毛に仕上げるクリーナーです。
犬用ホワイトニングシャンプー
マルチーズやシーズー、スピッツといった白い毛並みの犬種の被毛をホワイトニングし、ふわふわに仕上げることができるシャンプーです。よだれやけによる毛の変色に効果があります。
犬のよだれやけ予防方法
口のまわりを清潔に保つ
一番のよだれやけ予防方法は、口のまわりを常に清潔に保つことです。特に油分が多いドッグフードや缶詰を与えた時には、注意が必要です。
食後は早めにウエットティッシュやクリーナーで、口のまわりを拭いてあげて下さい。時間が経つにつれて、毛が酸化されて茶色くなってしまいます。
ウェットティッシュは、嗅覚が鋭い犬にも使える無香料・ノンアルコールのものを選ぶようにしましょう。
ペット用ウェットティッシュ
犬が舐めても安心な無香料・ノンアルコールのウエットティッシュです。ヒアルロン酸配合のため、愛犬の被毛ケアにもなります。
口のまわりの毛をカットする
口のまわりの毛を短くカットすることも、おススメの予防方法になります。カットすることで、食事中にドッグフードや缶詰が毛に付着することを防ぎます。さらに、付着した場合にも拭き取りやすくなります。
ただし、中には口を触られることを嫌がる犬もいます。刃物を使って短くするため、無理に自宅でカットせずに、トリミングサロンなどでプロにお任せすることも検討しましょう。
定期的に口内のケアをする
口内環境や口内トラブルの改善には、日頃のお口のケアとして「歯磨き」が有効です。歯磨きをすることで、口内環境の改善や、口内トラブルに早めに気づくことができます。
しかし、中には歯ブラシを使った歯磨きが難しい犬もいると思います。その場合には歯ブラシより取り組みやすい、歯磨きジェルや歯磨きおやつからお口のケアに取り組んでみてください。
口内のケアには「歯磨きジェル」がオススメ
歯磨きに慣れていない犬には、「歯磨きジェル」でのお口のケアがオススメです。特にこちらの歯磨きジェルは、犬に嬉しいチキン味とリーフ味の2種類からが選ぶことが可能です。
「歯磨きおやつ」を活用する
犬にとって楽しみの一つであるおやつを「歯磨きおやつ」に変えるだけで、お口のケアができます。普通の歯磨きガムとは違い、ささみスティック状になっているため、抵抗感なく食べやすいです。
食器やおもちゃを定期的に洗浄する
よだれがついたままの食器やおもちゃの使用は、口内にさらなる雑菌を取り込んでしまい、口内環境の悪化、よだれやけを起こしやすくなります。
そのため食器は毎食後に、おもちゃは定期的に洗浄して清潔に保つことが必要です。
まとめ
愛犬のよだれやけは一度毛が変色した場合、完全に元に戻すことは難しいです。また臭いを発生することもあり、飼い主の悩みの種になりやすいといえます。
しかし、よだれやけの原因を理解することで、予防は可能です。そして、よだれやけグッズを早い段階で使用することで直すこともできます。
ぜひ、あなたの愛犬に合った方法でよだれやけを改善してみてくださいね。