犬の爪がダメになる症状とは?
犬の爪に関する問題は、どんな飼い主さんでも1度は直面するものです。見えにくい犬の爪がダメになってしまう可能性がある症状には、次のようなものがあります。
- 爪が折れてしまう
- 爪が根元から抜けてしまう
- 爪がグラグラする
- 爪の中が化膿してしまう
- 爪がはがれる
最も多い症状が「爪折れ」です。犬の爪は見にくい部分なので、気づきにくいのも難点。黒い爪の犬はさらに問題に気づきにくいものです。散歩から帰宅したら愛犬の爪がなかった!という事態もあります。
犬の爪がダメになってしまうNG行為3選
犬の爪が”ダメになってしまう”という表現を聞くとドキッとしてしまいますが、気づいたときには症状が悪化していた・・・ということは珍しくはありません。
犬の爪は歩いているうちに削れるから爪切りは不要…と思っている飼い主さんも多いものです。しかし、犬の爪は外に散歩に行かなければ自然と削れるものではないことを改めて思い出してみてください。
ここでは、犬の爪がダメになってしまうNG行為3選をご紹介しますので、思い当たる点がないか確認してみましょう。
1.爪切りをしない
犬の爪のお手入れはできているでしょうか?犬の爪は人間のようにどんどん伸びてしまうので、定期的な爪切りが必要です。歩いているうちに多少は削れるものですが、爪が地面についてしまうと爪割れや爪折れの危険性が出てしまいます。
また、犬の親指にあたる狼爪(ろうそう)は地面に当たらないため、放置するとどんどん伸びてしまいます。伸びてしまうと爪が巻いてしまい、さらに引っかかったり、皮膚に刺さってしまうので要注意。
犬の爪は血管と神経も一緒に伸びていきます。爪先が折れてしまうと出血しやすくなってしまうので、やはり爪切りを放置してはならないのです。
2.爪が引っかかる環境を作っている
犬の爪は引っかかりやすいので、カーテンや毛足の長いじゅうたんなどにもご注意を。爪が引っかかった瞬間に根元が引っ張られてしまい、根元から折れたり、根元が充血をしてしまうことも考えられます。
また、犬同士やほかのペットと喧嘩をして爪が折れてしまうこともよくあります。高齢のワンちゃんはとくに、環境作りには注意をしてあげてください。目が見えにくい、爪が乾燥してしまい折れやすくなっていることが多いです。
3.爪を切りすぎている
犬の爪切りは慎重に行えばどなたでもできますが、つい切りすぎてしまい出血をさせてしまうこともあります。爪からの出血は止血をすれば大きな問題にはなりません。
しかし、出血すると神経も一緒に切れてしまいかなりの痛みを伴います。爪の切りすぎから感染がおこることはまれですが、切りすぎた後に雑菌の多い場所を歩くなどはやめましょう。感染する恐れがあります。
犬の爪をケアする正しい方法
大切な愛犬の爪がダメになってしまう・・・そんな事態を避けるためにはぜひ、正しい爪のケアを行ってあげましょう。
犬の爪は月に一度程度、爪の先が床に付かない長さにカットをします。ハサミのタイプよりも、ギロチンタイプの方が大きな失敗を避けられます。
犬の爪切りのコツと手順は以下を参考にしてください。
- 爪を横から見る
- 血管の数ミリ手前までカット
- 切断面を面取りして仕上げる
歩く時に、爪が当たる音がしない程度にカットするのがポイントです。黒い爪なら、カットした断面が透明の色へ変わる部分を目安にしましょう。
もし出血してしまったら、清潔なガーゼで数分圧迫してあげましょう。血が止まれば問題ありません。犬の爪は出血しやすいので、市販で手に入る止血剤を用意しておくことをおすすめします。
まとめ
犬の爪切りは人間と同じように、こまめなお手入れが大切です。爪にトラブルを抱えてしまうと、楽しく遊ぶことができなくなってしまうので、ぜひ爪のケアを怠らないであげましょう。
ご家庭での爪切りが難しい場合は、動物病院やペットサロンへ相談をすることをおすすめします。