しっぽの振り方で異なる犬の心理
しっぽの振り方の違いで、犬は様々な心理を表すことができます。
おもに、
- 体より持ち上げて振るとき
- 体と平行に振るとき
- 平行より下でふるとき
の3パターンに分けることができます。
さらにしっぽの動く速度にも、激しい・ゆっくりなどの強弱がありますよね。今回の記事では、犬がしっぽをゆっくり振るときの心理を、位置別に上記の3つに分けて4例ご紹介したいと思います。ではさっそく、見ていきましょう!!
しっぽをゆっくり振るときの心理1:好奇心がある
しっぽを体より上にして、ゆっくりと振っている時の気持ちは「なんだろな!?」「面白そうだな」「(相手に対して)遊びたいな!」などを表します。
ワンちゃんと出会った時や、自分の興味のあるものを見たときなどに見られます。
ポジティブな意味なので、愛犬がその後どんな反応をしてゆくのか観察してみると楽しいですね。ふとした時にワンちゃんの興味があることや、好きなことや物など新しい発見があるかもしれませんね。
しっぽをゆっくり振るときの心理2:信頼している
心理1でご紹介したしっぽの振り方と似ていますが、飼い主さんや大好きな相手に対してしっぽを体より上に上げて振る時は「信頼している」と言えます。
信頼して落ち着いているからこそしっぽを上げて堂々とすることができます。また、大好きな相手の前だからこそしっぽを上げて大きく喜びを表現するのでしょう。
私の愛犬は「オイデ」と呼んだあとに、しっぽを高い位置で大きくゆっくりと振ります。これを見れば、信頼されていると感じることができて嬉しいです。
しっぽをゆっくり振るときの心理3:不安、様子見
しっぽを体の高さで水平に振っているとき、「不安な気持ち」や「状況を観察している」ことを表します。言葉で表せば「どうしたらいいのかな~」「何が起こるのか不安だな・・・」といったようなことを言っているのかもしれませんね。このように体と平行にゆっくりとしっぽを振っている場合、犬が不安に思っているということなので、その不安の原因を迅速に取り除いてあげるのが望ましいです。
しっぽをゆっくり振るときの心理4:リラックス、安心
しっぽを体より斜め下の位置で振る時は、安心やリラックスしていることを表します。伏せている場合やオスワリの状態の場合、床にしっぽを擦り合わせるような仕草に見えます。立っている状態ではしっぽの先が床を掃くような感じに見えるでしょう。(しっぽが短かかったり、巻いていたりするタイプの犬は分かりづらいですが)
たとえば、飼い主さんに撫でられたり、一緒にまったり過ごしている時などに見られます。
その他しっぽの振り方で分かること
イタリアの研究チームの発表(2007年)によると、
- 体の右側でしっぽを振る→喜びや親しみを表す
- 体の左側でしっぽを振る→不安や恐怖を表す
といったことが読み取れるそうです。しっぽの位置や振る速度と合わせて、体の左右どちら側で振れているかによってもニュアンスが変わってくるのですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
犬のしっぽの振り方によって感情を読み取れるようになれば、愛犬とのコミュニケーションがより一層深まるでしょう。もちろん、しっぽの動きだけでなく、表情や体の他の部位の様子も合わせて判断しますが、是非マスターしてみてくださいね。