愛犬の鳴き方がおかしい!その原因は?
普段は吠えたり鳴いたりしない愛犬が突然鳴き出したり、あるいは普段の鳴き方とは異なる鳴き声を出した場合、飼い主としては「どうしたんだろう?」と不思議に思うと同時に心配になりますよね。犬の鳴き方がおかしいと感じた場合、まずはどのような原因が考えられるのかを知っておきましょう。
1.不安なことがあった
まずは犬にとって不安なことがある場合、どこか切ないような、怯えているような声を出すことがあります。例えば散歩中に前から大きな犬が来た場合、臆病な子であればそれだけで不安を感じ、鳴き出す子も多いでしょう。
また飼い主が大好きで、飼い主の姿が見えないと不安になってしまうという犬も同じような鳴き声を発することがあります。
このように私たち人間には気付かないようなちょっとしたことであっても犬は不安になります。音にも敏感なため、怖い音が聞こえると不安になり、いつもとは違った鳴き声を出すこともありますので、このような場合にはまず周囲の状況を観察してみましょう。
2.環境の変化
引っ越しや家族の誰かが家を出るなどの環境の変化が起こった場合、同じようにいつもとは違った鳴き方をする事があります。犬は環境の変化に対して非常に敏感です。そのため、環境自体に異変が生じることで大きなストレスとなるのです。
家族の誰かがいなくなってしまうと「寂しい」という感情が大きくなり、それが精神的にストレスになる事もあります。家自体が変わってしまった場合、周囲の環境も変わりますし、家の構造も以前の見知った家とは異なるため、それだけで不安になるのです。
3.自分の体に対する違和感
そして3つ目に考えられる原因は、犬が自分の身体に何かしら違和感を感じている場合です。上記で紹介した2つの原因が考えられない場合、この身体の違和感が「鳴き方がおかしい」と感じる原因かもしれません。
犬自身はどのような違和感があるかを言葉で伝えることはできません。その代わりに鳴くことで飼い主に対して「なんだか体がおかしいよ」「不安だよ」といった気持ちを伝えているのです。
体の違和感を感じている場合、怪我をしていたり、あるいは何かしら病気を患っている可能性が考えられます。早めに獣医さんに相談し処置してもらうようにしましょう。
鳴き方がおかしいときに考えられる病気
では、鳴き方がおかしい場合、3つ目に犬が自分の身体の違和感を感じていることがあるとご紹介しましたが、具体的にどのような病気が考えられるのでしょうか。今回は2つの病気をご紹介しますが、これ以外にも起こり得ますので、違和感を感じたら早めの受診をするよう心がけてください。
慢性気管支炎
考えられる病気の1つに慢性気管支炎が挙げられます。これは気管支が炎症を起こしてしまうことで起こる病気で、咳や呼吸が荒くなるなどの症状が見られるようになります。それと同時に鳴き方もおかしくなることがあるため、最近咳をしていなかったか、喉を詰まらせるような仕草をしていなかったかを思い出しましょう。
この病気は特にシニア世代に入った、あるいは入る直前の小型犬がなりやすいとされています。咳が出る急性気管支炎を長期間患うことが原因ですので、咳が長引くようであれば病院へ連れて行きましょう。
ジステンパー
ジステンパーとは、犬ジステンパーウイルスに感染することで患う病気です。ウイルスは鼻や喉から体内に入り込むため、食欲不振や嘔吐・下痢と共に咳やくしゃみといった喉に関わる症状を見せ始めるようになります。
このジステンパーウイルスは1週間ほどで全身に回ってしまうため、初期症状である食欲不振と咳の症状が見られるようになったら、すぐに病院へ連れて行く必要があります。
放置してしまうと麻痺を起こしてしまったり、痙攣を起こすようになってしまうなど後遺症が残るだけでなく、最悪の場合、死に至る危険性もあります。また人間に感染する恐れも0ではないため、早めに獣医さんに相談しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の鳴き方がおかしいと感じた場合は、犬が何かしら不安に感じている事があったり、あるいは病気や怪我の可能性が考えられます。少しでも心配に思ったら、まずは獣医さんに相談しておくと安心でしょう。