犬がおんぶを要求しているときの3つの心理
飼い主さんがテレビを観ていると、愛犬が後ろから抱きつくように飛びかかり、まるで「おんぶして」とおんぶを要求してきてくるようなことはありませんか?なぜ愛犬はおんぶを要求するような行動をとるのでしょうか。そこには愛犬の心理が隠されているのかもしれません。
1.構って欲しい
まず最も考えられる心理は、飼い主さんに構って欲しいという心理です。「テレビばかり観ていないで僕と遊んでよ」「今日はまだ構ってもらってないよ」など、飼い主さんともっと遊びたいという気持ちが行動に表れています。
通常、隣に来てチョンチョンと前足でつついてみたり、中には飼い主さんの前にやってきて、ジッと飼い主さんの様子を伺うという行動に出る子も多いです。
しかし、後ろからおぶさるような形で「構って」アピールをしてくる場合は、それ以前にアピールをしていたのに、飼い主さんが気付いてくれなかったり、あるいは飼い主さんのことを同等に見ており、「構いなさいよ!」と少々強気に出ている可能性が考えられます。
2.前にもこうしたら遊んでもらえた
過去に愛犬が後ろからおぶさるような形で構って欲しいというアピールをしてきた際、「どうしたの?遊んで欲しいの?」とその要求に素直に応えてしまったことはありませんか?犬は非常に賢い動物です。その飼い主さんの反応を見て「こうすれば構ってもらえるんだ!」と覚えてしまっている可能性が考えられます。
通常、このように飼い主に対して後ろから飛びかかるという行為は良い行動とは言えません。むしろ止めなければいけない行為です。
しかし、飼い主さんが愛犬を止めず、しかも受け入れたとなれば、犬がわからしてみれば「やっても良い行為」となってしまうのです。このまま要求に応えてばかりいると、飼い主さんのことを下に見るようになってしまう恐れがありますので注意が必要です。
3.僕の方が上なんだぞ!
危機感を感じなければいけない理由として、「構って」というアピールではなく、「僕の方がお前より上の立場なんだぞ!」というように、自分の方が優位であることをアピールしてきている場合です。つまり、じゃれているのではなく、マウンティングされている状況なのです。
このマウンティングの理由の中には「飼い主が構ってくれない」という不満も含まれているでしょうが、「構って」というニュアンスではなく、「どうして構わないんだ!」と上から目線で来ている可能性があります。
普段から飼い主の言うことを聞かなかったり、名前を呼んでも無視をするといった行動が目立つようであれば、上下関係が愛犬の中で逆転している恐れがあります。早めの対処が必要です。
犬のおんぶの要求をやめさせるには?
では、このおんぶのような要求をやめさせるにはどのような方法をとるべきなのでしょうか。この場合、要求を呑んでばかりいたり、「ダメ」と教えない状況を続けてしまうことで、余計に事態が悪化してしまう恐れがあります。しつけの一環として、飼い主がしっかりダメなことであると理解させる必要があるのです。
おんぶを要求されても応えない
まず、このようにアピールをされても反応せず、要求には応えないようにしましょう。「構って」「遊んで」と後ろから飛びかかってきても、「後でね」といったように今は無理であることを教えるのです。
1度では理解することは難しいでしょうが、何度も繰り返すことで「これをしても飼い主さんは構ってくれない」と学習します。徐々にこのアピール方法が減っていいますので、根気強く続けることが大切です。
その後の遊ぶタイミングとしては、愛犬がこのアピールをやめ、飼い主さんから離れて少し時間が経過したら、飼い主さんの方から「遊ぶ?」と声をかけてあげると良いでしょう。
一定時間無視をする
また、この行為がいけないことであるということを教えるためには、この行為をした後、低い声で「ダメ」と声に出し、一定時間無視をするという方法が有効です。無視をするのは可哀想と感じてしまうかもしれませんが、「こうすると飼い主さんが構ってくれなくなる」という状況を理解させる必要があります。
もちろん、あまりにも長い時間無視をしてしまうと、不安を与え過ぎてしまい、逆効果となってしまう可能性があります。適切な時間は約10分~15分程度です。一度部屋から出てしまい、10分程度愛犬をその部屋に1人にさせるというのもわかりやすいでしょう。
こちらも1度では理解することが難しいため、おんぶを要求してくる度に行う必要があります。長期戦となることもありますが、根気強く続けてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。おんぶを要求するような行動には、飼い主さんに構って欲しいという気持ちと自分の方が上であるという心理が働いていることが多いです。なるべく早くこの行動を止やめさせ、上下関係が逆転してしまわないよう注意しましょう。
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女性 いんげん