犬のまばたきが多いかも?
愛犬のまばたきが増えた気がする…そんな時はぜひその原因や理由を確認するようにしましょう。犬のまばたきには心理的な要因が関係しているものから、病気が要因となるものまで、いくつか気になる理由が隠れている場合があります。
今回は「犬のまばたきの回数が多いときに考えられる理由とは?」についてご紹介します。犬がまばたきを行う理由を知って、いざという時に対処できるようにしておきましょう。
犬のまばたきの回数が多いときに考えられる4つの理由
犬のまばたきの回数が多いとき、次のような理由が考えられます。
- 退屈している
- 緊張状態にいる
- 敵意がないことを伝えようとしている
- 異物が目に混入している(目に怪我や疾患を抱えている)
1.退屈している
まずは「退屈」している心理状態のときにまばたきを頻繁に見せることがあります。遊んでいるわけではないけれど、眠りたいわけでもない。そんな暇を持て余している状況のとき、犬のまばたきの回数が増えるといわれています。暇がゆえにいろいろなところに目を向けるため、その分、まばたきが増えるのです。逆に何かに集中しているときはまばたきは減って対象を凝視します。退屈しているだけならいいか~と放置しがちですが、退屈はやがて犬のストレスとなり問題行動にもつながっていきます。普段から遊ぶ時間を確保し、飼い主さんがいない時にもできるだけ犬が退屈しないような工夫をしてあげることも大切です。
2.緊張状態にいる
人間にも見られますが、犬も緊張状態にあるときはまばたきの回数が増えます。まばたきをすることで緊張をやわらげようという反応です。このケースはできるだけ緊張の対象となるものを排除してあげることが大切です。飼い主さんの態度が緊張の対象となってしまっている場合もあります。犬が緊張してしまっていることを理解して、緊張をやわらげるような雰囲気を作ってあげましょう。
3.敵意がないことを伝えようとしている
緊張状態のまばたきと似ていますが、犬は目を使って自分の意思を伝えることがあります。犬同士で目を合わせるという行為は威嚇行動のひとつでもあります。威嚇のつもりで目を見つめている場合はまばたきはせずに相手をにらみつけますが、自分の敗北を認めた時は目線をそらしたり、まばたきを頻繁にすることで敵意がないことを伝えます。なお、人間が接する際にも犬が怖がっている様子であれば、まばたきを何度もして見せることで敵意がないことを伝えることができます。
4.異物が目に混入している(目に怪我や疾患を抱えている)
気をつけたいのが目に異物が混入していることでまばたきが増えているケースです。人間と同じく目に異物が入ったときは、それを取り除こうとしてまばたきが増えます。同時に目やにや涙も増えます。家の中の塵や埃、外の砂や花粉が原因となることもあります。長時間目に入り込み、犬が指先で掻くようなことがあれば眼球を傷つけることにもなってしまうため、早めに犬用の目薬などを指して対処してあげましょう。
また、異物が混入しているようには見えないにも関わらず、頻繁にまばたきをしていたり目を気にしていたりするようであれば、人間には見えない位置を怪我していたり、白内障や角膜炎などの目の病気にかかっている可能性があります。できるだけ早めに動物病院を受診するようにしてください。
まとめ
犬は目を使うことでもその感情を伝えます。視線の向きやまばたきによって、その心理を表すのです。目を合わせることは敵意を表すとお伝えしましたが、実は信頼している飼い主さんと目を合わせる場合は「親愛」を表していることもあります。
いつもと違った動きをしているようであれば、何かを伝えようとしている可能性があります。ぜひ、愛犬からのメッセージを見逃さないようにアイコンタクトを大切にしてくださいね。