犬がいじめを起こす原因2つ
人間の場合は「なんとなく気に入らない」といった身勝手な理由でいじめを起こしてしまうことがありますが、犬はそうした身勝手な理由でいじめを起こすことはほとんどなく、そこに至るまでの理由が必ずと言っていいほど存在します。
そして、その原因は以外にも簡単な理由で、簡単だからこそ私たち飼い主が犯しやすい間違いでもあるのです。
1.新入り犬を優先している
犬を同じ家で複数頭飼うとなったとき、新しい場所に来て心細いだろうとつい新入り犬を優先的にお世話したり構ってあげたりしていませんか?
これは相手が子犬であっても成犬であっても関係なく、先住犬よりも新入り犬を優先することで先住犬に不満が蓄積され、新入り犬に対してその不満をぶつけるためにいじめを起こしたり、飼い主に対して反抗的になったりしていきます。
2.おとなしい性格と活発な性格
犬にも性格があり、その性格に沿って相性というものも存在します。よくお散歩に行くととある犬には攻撃的なのに、また別の犬に対しては尻尾を振って近寄っていくなんてこともありますよね。
それと同じで犬同士にも相性があり、それがおとなしい性格の犬と活発な性格の犬とでは、活発な性格の犬の方がおとなしい性格の犬へちょっかいを出してしまう傾向にあります。
最初はちょっとからかってみたり、イタズラをしてみたりと軽い遊びのつもりだとしても、おとなしい性格の犬は抵抗をあまりせずなるがままになってしまうため、結果としてイジメへと発展してしまうケースも少なくありません。
犬がいじめを起こさないための対策
犬がいじめを起こしてしまう原因は、先述したようにだいたいパターンが決まっています。そのため、次のようなことを気をつけていしまめ対策を取ることが大事です。
先住犬を最優先にする
先住犬を後回しにして新入り犬を優先することで起こるいじめは、犬同士で起こるいじめとして一番多いケースです。しかし、これは飼い主の接し方次第で回避できるので、必ず先住犬を優先して接するようにしましょう。
もし既に不満が溜まってきている場合でも、順番を正すことで不満によるいじめや問題が改善され、円満に日常を送ることができるはずてす。
お互いの性格を考慮する
新しい家族として迎え入れる前に、先住犬と新入り犬との相性は問題ないかをまずはじっくり考えるようにします。お互い活発なタイプで友好的な性格であったり、どちらかが穏やかな性格でも交流を深めようとするようなタイプであればうまくいく可能性は高いです。
しかし、どちらかが犬見知りで場合によっては攻撃的になってしまうといった不安要素が高いときは、迎え入れる前に可能であれば顔合わせをさせてみたり、挨拶をさせてみるといった少しの面識を持たせてみましょう。
犬のいじめと上下関係は別物
性格に不一致がなく先住犬と新入り犬との優先順位も気を付けていたとしても、時には先住犬や新入り犬がお互いに争う姿を目撃することがあると思います。
例えばよく見かけるとしたら、一緒に遊んでいるときにおもちゃの奪い合いでどちらかが強く出てきたり、一人で遊んでいるときにそのおもちゃを取り上げられたり、どちらかが上に乗ろうとする仕草や逆にそれを阻止しようと必死になるといったものです。
一瞬ケンカやいじめのように見えますが、これは犬本来の在るべき姿でお互いの上下関係をとるためにやっている行動です。そして、お互いに上を取られたくないので必死に抵抗をするので、まるでどちらかがいじめにあっているように見えるのです。
この上下関係は犬が群れで生活をする生き物だからこそ必要なものであり、上下関係を作るのに年上や年下、先住犬や新入り犬といったものは一切関係ありませんし、仲のいい犬同士でもそうした争いは起きます。
そのため、飼い主に対しても隙があれば順位を逆転しようと思っていることはありますし、ちょっとしたきっかけで逆転されてしまうこともしばしばです。
まとめ
犬同士でいじめが起こることはめずらしいことではなく、犬が上下関係を大事にしているからこそ飼い主としてそのことをしっかり考え接することが大事になります。
また、どんなに飼い主が接し方に気を付けていたとしても、性格的なものでいじめが起こってしまう可能性もあるため、迎え入れる前に十分に検討する必要もあります。
そして、人間と同じようにいじめられる犬は決していい気持ちはしませんし、それによって大きなストレスがかかり様々な面で良くない影響を出す可能性も否定できません。
そうならないためにもいじめにつながることは排除し、犬同士が仲良く過ごせるようにしてあげましょう。