犬が元気すぎる!気を付けたい事は?
愛犬の元気が良い事は飼い主としては嬉しい事ですが、元気が良すぎる、つまり興奮状態に陥ってしまうと気を付けなければいけない点が出てきます。もし皆さんの愛犬が「元気すぎる」状態になってしまった際は、下記の点に注意しましょう。
1.段差に注意
まずは段差です。家の中であれば、ソファや階段といった段差に、散歩中であれば、ちょっとした段差を見逃してしまい、足を踏み外して怪我をしてしまうという危険性があります。
特に、小型犬や子犬、老犬の場合は、家の中での怪我が意外にも多いです。主な原因として、上記で挙げたソファがあります。一見、危険に見えないソファですが、ソファの上り下りは小型犬や子犬、老犬にとって負担のかかる行動なのです。
そのため、いつも平気で上り下りしているソファも興奮状態に陥ってしまう事で、足を踏み外してしまい、その拍子に転倒してしまう危険性が考えられます。意外と高さがありますので、小型犬などは骨折やヒビが入ってしまうという事態になりかねません。
監修ドッグトレーナーによる補足
2.足下の小物に注意
また、家の中であれば愛犬が元気すぎる状態になった際、愛犬の足下にブロックなどの小物類が落ちていないかを確認しましょう。小さな物であっても、興奮状態の犬がその上を踏んでしまうと怪我をしてしまう恐れがあります。
特に肉球は非常に繊細で柔らかいですので、傷つきやすい部位でもあります。肉球を傷つけてしまうと犬も違和感を感じますし、化膿してしまう恐れもあります。
日頃から床に小物を置かないようにするなど徹底する事で、この事態は防ぐ事が出来ますので、肉球を傷つけてしまう可能性もある物は床の上に置かないようにしておきましょう。
3.マウンティングで上に立たれないよう注意
「楽しい」「嬉しい」という感情から興奮状態になった場合、犬は我を忘れてマウンティング行為を行う事があります。これは興奮状態により自分に自信が付いている状態であることが影響しています。
楽しい、嬉しいといった感情から、興奮してしまう事で「僕の方が偉いんだぞ!強いんだぞ!」と強いアピールをする事があるのです。これは女の子よりも男の子にありがちな行為ですので、男の子を飼っている家庭は特に注意しましょう。
ここでマウンティング行為を許してしまうと今後も続けてしまう可能性がありますし、また上下関係が逆転してしまい、しつけがしにくくなってしまう恐れがあります。
監修ドッグトレーナーによる補足
4.飛びつきによる転倒に注意
また飛びつきによる転倒にも注意が必要です。飼い主さんはもちろんのこと、散歩中であれば他の犬やその飼い主さんに対して飛びついてしまう恐れがあります。
散歩中は興奮してきたかなと感じたら、なるべく早めに愛犬が落ち着けるよう、体の側面を撫でてあげたり、他に注意を向かせるよう努力するなど対処が必要です。
また、日頃から「待て」「お座り」という指示にしっかり従わせる事が出来るよう訓練しておく事で、いざこのような状況になった際も対応できるようになります。
愛犬に落ち着いてもらうための方法
元気よく遊んだり、走ったりしている最中にヒートアップしてしまい、興奮状態のようになってしまっている場合には、一旦リセットさせる事で落ち着かせる方法が有効です。この際、最も重要な事は、飼い主と愛犬との間にしっかりと信頼関係・上下関係が出来ているという点です。
落ち着かせる為には基本動作をさせる事で、一旦遊びをリセットさせる事が出来ます。基本動作というのは「お座り、お手、伏せ」といった飼い主さんの基本的な指示に従う動作の事を指します。「こんなことで?」と思うかもしれませんが、実際興奮している犬相手では、日頃からしっかり訓練していなければ意外と難しいです。
したがって、日頃から基本動作は完璧に出来るよう訓練しておき、尚且つ飼い主さんの指示にはしっかり耳を傾けるようにしつけておきましょう。
この基本動作のように、落ち着かせる為には興奮してしまった原因から注意を他に向ける事が最も重要です。他にも名前を呼んだり、違うおもちゃで呼び寄せ落ち着かせるなど、方法は様々です。まずは名前を呼びこちらに注意を向かせ、その後「おいで」から基本動作に移ると良いでしょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
まとめ
いかがでしたでしょうか。楽しそうに遊んでいる愛犬は、飼い主にとってとても愛らしいですよね。しかし、そのまま興奮状態を放っておくと大変な事態を引き起こしてしまうかもしれません。怪我や関係性をしっかり築くためにも、愛犬が元気すぎる状態になった際は十分注意しましょう。