犬が眠いときに見せる4つの仕草
犬はさまざまな仕草を見せて私たちを楽しませてくれます。その一つ一つの意味を探るのも愛犬家の皆さんにとっては楽しみの一つではないでしょうか。
今回はそんなさまざまな仕草の中から「眠いとき」に見せる仕草をご紹介します。次のような仕草が見られる場合、犬は眠気を感じているかもしれませんよ!静かな環境を用意して、そっと見守ってあげましょう。
1.あくび
こちらは言わずもがな、眠いときに見せる仕草の代表です。犬も人間と同じように眠くなった時にはあくびをすることがあります。眠気を感じると「脳」は少しの酸欠状態になります。そのためあくびをすることで酸素を取り込んでいるのです。また、犬は眠りから覚めた時もあくびをします。こちらは眠っていた間に酸欠となった筋肉や臓器へ新鮮な酸素を送り込むことが目的だと考えられます。
「あくびはうつる」なんて聞いたことはありませんか?心理学では「共感あくび」と呼ばれるそうですが、この共感あくびは人が(特に親しい人)があくびをした際に、自分もあくびをしてしまうというものです。いまだ解明はされていませんが、人間が持つ「共感」という感情が関わっているのではないかといわれています。
この共感あくび、実は犬と人間の間にも見られるのだそう。犬が人間のかすかなあくびの音に反応を起こし、犬自身もあくびをするのだそう。犬の場合も特に親しい人である飼い主さんのあくびに頻繁に反応することが分かっているそうですよ。
なお、犬のあくびには眠気や共感以外の意味もあるので、それは後述します。
2.同じ場所をぐるぐると回る
犬が地面(ベッドやソファ、クッション)を掘って、同じ場所をぐるぐると回っていることはありませんか。まるで居場所を探しているような行動です。これは犬が眠気を感じて寝床を作るための行動です。これらのアクションは野生の名残だと考えられています。野生の犬は穴を掘って寝床を作り、地面をぐるぐると回って踏み固めることで寝心地の良い寝床を作ります。
今一つ寝心地が良くない場合、犬は何度もこの行動を繰り返します。愛犬が一生懸命この動作をしていると、自分で寝床を整えているのだなーと微笑ましく見ることができます。いつ
3.ため息をつく
犬は不満の時以外にも、満足感を得てリラックスしている時にもため息をつきます。たっぷり散歩した後や、満腹の時にその満足感からため息をつくことがあるのです。そのため横になってため息をついていることがあれば、眠る直前のリラックス状態だと考えられます。いよいよ眠りの世界に差し掛かっている証拠でもあるため、静かに寝かせてあげましょう。
4.口をくちゃくちゃとさせる
犬が横になっている時に口をくちゃくちゃとさせることはありませんか。この口をくちゃくちゃとさせる仕草は犬がリラックスしている証拠です。これは子犬が母乳を飲んでいた時の仕草の一つです。子犬は母乳を飲んだ後に幸せに包まれて口をくちゃくちゃとさせるのだそう。成犬になっても特に甘えん坊の子はこの仕草を見せることがあるのだそうですよ。リラックスしている状態なのでこのまま寝入ることがあります。
なお、口をくちゃくちゃとさせるのは次のような理由もありますので、長い間口をくちゃくちゃさせている場合は注意が必要です。
- 口の中に異物が詰まっている
- 歯周病などの歯の病気
- 歯の生え代わり
眠そうなわけでもなく口をくちゃくちゃさせている場合は、犬の口内をよくチェックするようにしましょう。
犬の「あくび」はストレスのサイン?
眠いときに見せる仕草の一つである「あくび」。あくびには眠気以外にも、カーミングシグナルと呼ばれる「気持ちを落ち着かせる」時のサインのことがあります。これは犬同士がストレスや争いを避けるために行うコミュニケーションの一つです。
カーミングシグナルにはいくつか種類がありますが、あくびは日常的に見られるものとして知られています。カーミングシグナルによるあくびは「興奮を抑えたい」「緊張から解放されたい」といった合図です。不安や緊張からこういった行動をしているため、叱っている最中にこれらの合図を見せたら反省しているのだと理解して、しつこく叱らないようにしましょう。
まとめ
犬が眠いときに見せる仕草は、どれもリラックスしている姿です。愛犬がご紹介したような仕草をしたときは、ぜひそっと寝かせておいてあげましょう。