犬が子どもに吠える?
犬を見かけると嬉しそうに手を出して触ろうとする子どもはたくさんいます。動物と触れ合うことで感受性を高めると言われたりもしますが、犬に子どもが近づくと吠えてしまう犬も多くいます。普段はどんなにしつけができた大人しい犬だとしても、犬に吠えることがあります。いったいなぜ、子どもに吠えてしまうのでしょうか。今回はその原因と対策についてご紹介します。
犬が人間の子どもに吠える3つの原因と対策
1.子どもと犬の目線の高さ
犬にとって「目を合わせる」といった行為は、本能的に警戒心を高める仕草です。警戒心のない犬もいますが、真っすぐに目を見つめられてしまうと本能で攻撃したくなってしまう犬も多くいます。目が合った途端に攻撃体勢に入り、喧嘩が始まることもしばしばあります。
大人はしゃがんで目線を合わせない限り、犬と目を合わせることは避けられますが、小さな子どもは目線の高さが犬と同じ場合が多いですよね。そのため子どもが正面に立って、真っすぐに見つめてしまうと、犬は「威嚇されている」と感じてしまいます。結果として、吠えかかってしまうのです。
目を見たい子どもの気持ちはわかりますが、犬の警戒心を高める行為でもあります。子どもには犬の習性や本能について教えた上で、初めて触れ合う犬がいた場合は真正面から向き合わずに後ろや横から見るようにしてください。
なお、子どもが犬を正面から見つめたことで犬が吠えてしまった場合、犬は警戒心が高まっていることが考えられます。無理に近づかないようにして、その場から離すようにしましょう。
2.子どもの大きな声や仕草が苦手
大抵の子どもは落ち着きがなく、大きな声を出したり、突然走り回ったりするものです。人間からしたら子どもはそういうものだという認識があるため、それらの行動に驚かされることはあっても不安にはなりません。しかし、犬にとっては突然の大きな声や仕草は恐怖と不安をあおるものです。また、子どもはつい、犬の耳や尻尾を引っ張ってみたり、叩いてみたりしがちです。これらの行動を過去に受けたことがある場合、犬は子ども事態に警戒心を抱いている可能性があります。結果、不安心から吠えかかってしまうことがあるのです。
子どもの興味心は大切ですが、犬は生き物です。ぬいぐるみとは扱い方を変える必要があること、大きな声を出したり、突然触ったりしたら不安になることをしっかりと大人が子どもへ教えるようにしましょう。
3.大人数や突発的な動きが苦手
大きな声や仕草と同様に、突発的なの動きは犬の不安をあおります。特に子どもは犬を見ると突然、駆け出して、手を伸ばして撫でようとすることがあります。可愛いから撫でたいという思いはわかりますが、突然の動作は犬を不安にさせます。また、子どもは大人数で犬の周りを囲むことも多いですよね。自分の周りを囲まれて手が伸びてくるのは、逃げ場もなく、更に不安をあおってしまいます。
他の行動と同様に犬の習性や不安になる可能性を子どもへ伝え、突発的な動きや大人数で囲むことはしないように伝えることが大切です。しっかりと理由を説明すれば子どもも理解できる内容ですので、ぜひ犬との接し方は大人が子どもへ教えてあげましょう。
まとめ
他人の犬を触る場合、必ず飼い主さんへ触ってもいいかの確認をしましょう。自分が噛まれたり吠えられたりすることを避けるのはもちろんですが、犬に不安な思いをさせないためにも大変重要なことです。誰だって突然、見知らぬ相手に体を触られるのは怖いですよね。犬も同じです。
また、子どもの仕草や行動はどうしても犬を不安にさせてしまうことが多くあります。これらは子どもによく聞かせて、子どもをしつけるようにしましょう。好きで手を伸ばしたのに「噛まれたり吠えられて犬が嫌いになった」なんてこともしばしばあります。そうならないためにも、特に動物が好きなお子さんにはしっかりと犬との接し方を教えるようにしたいものですね。