犬が急に立ち上がる時の心理とは?
隣で丸まって寝ていた犬が、あるいは飼い主さんに撫でられながらリラックスしていた犬が急に立ち上がる時、飼い主さんは少し驚いてしまいますよね。「たった今まで寝ていたのに、急にどうしたの?」と声をかけたくなってしまいます。いったいなぜ、愛犬は急に立ち上がったのでしょうか。
1.何か小さな物音が聞こえた
まずは人間である私たちは聞き逃してしまうような小さな物音であっても、犬はしっかり感知しています。そのため、私たちが聞き逃してしまった小さな物音が家の中からした場合、「今の音はなんだ!」というように、瞬時に立ち上がり、その物音の正体を確かめるためにじっと耳をすましていることがあります。
「もしかしたら敵がやって来たのかもしれない」「何かあったら飼い主さんに知らせなければ」と思っている防衛本能の強い子によく見られます。
人が家にやってきた時なども急に立ち上がり、声で誰がやって来たのかを判断しています。また家の中だけでなく、外の音も聴き取っていることがありますので、外で気になる物音がした場合にも急に立ち上がることがあります。
2.飼い主が行動を開始したから
続いて飼い主さんが行動を開始した姿を見て、それにつられて急に立ち上がってしまったという理由です。飼い主さんが家事をしようと立ち上がった際に、「もしかしたら良いことが起こるかも!」と期待して立ち上がっている子も多いです。
「もしかして遊んでくれるの?」「おやつをもらえるのかも」と期待で元気よく立ち上がってしまったという結果です。
また甘えん坊な子であれば、終始飼い主さんと一緒に居たいと思ってしまっているため、「飼い主さん、次は何をするんだろう」と飼い主さんの行動を観察するため、一緒に行動しようとします。そのため、飼い主さんが立ち上がれば、犬も立ち上がります。
3.飼い主の気を引くための手段
犬は飼い主さんの行動パターンあいつも同じの場合、その行動パターンを覚えてしまっていることがあります。例えば、飼い主さんが化粧をし始めたら外出の合図と理解しているのです。
このように外出を私用としている飼い主さんの行動を見て、「これは飼い主さんが出掛けてしまうかもしれない」と感じ、自分に注意を向かせてそれを阻止できれば、という思いから急に立ち上がったり、その後違う行動に移ったりという行動に出ることがあります。
飼い主さんから見れば「急に立ち上がってどうしたの」と思うかもしれませんが、愛犬にとっては飼い主さんが長時間外出してしまうということは非常事態でもあります。一生懸命飼い主さんの気を引こうとしているのです。
4.遊んで欲しくなったから
続いて遊んで欲しくなったという理由で立ち上がる子もいます。今までのんびり寛いでいたけれど、このリラックス状態にも飽きてしまった場合、「何か楽しい事ないかな。飼い主さんと遊びたいな」という気持ちが強くなり、「よし、飼い主さんに遊んでもらおう」と急に立ち上がって遊びに誘ってくることがあります。
急に立ち上がった後、飼い主さんの元へやって来て遊びの催促をしたり、おもちゃを持ってきて「遊ぼうよ」というようなしぐさを見せた場合には、この理由が可能性として高いでしょう。飼い主さんが忙しいのであれば「後でね」と制し、特にすることがないのであれば遊んであげてください。
5.お腹が空いたと感じたから
また急に立ち上がった理由が「遊んで欲しいから」ではない場合、お腹が空いたからという理由も考えられます。急に立ち上がりウロウロし出し、さらにごはん皿やおやつのある場所を見に行っている場合には、お腹が空いてしまったという理由から急に立ち上がった可能性が高いでしょう。
じっとリラックスしていた状態から急に立ち上がり、ごはん皿を見に行った場合、「もうお腹空きすぎて限界」という意味を表しています。なぜならばじっと動かないという様子は、犬にとって体力温存の意味があるからです。
お腹が空きすぎているけれどごはんがないという状況に対し、動かないという対策をとり、できるだけ体力を消耗しないようにしていたと考えられます。ごはんをあげ忘れていたり、量が少なめだったりしていませんか?心当たりがある場合には入れてあげると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように急に立ち上がるという1つの動作の中にも様々な心理が隠されています。基本的に急に立ち上がった後の行動によって、どのような心理だったのかを判断することができますので、注意深く愛犬を観察してみてくださいね!