犬が唸る理由
撫でようとすると唸る犬がいますが、そもそも犬が唸る理由は何だと思いますか?犬が唸る理由を知れば、飼い主さんや家族が撫でようとしたときに唸る理由、他人が撫でようとしたときに唸る理由など、理解することができるのではないでしょうか。
- 自分自身の優位性を示したい
- 恐怖心
- 仲間を守りたい
- 仔犬を守りたい
- ごはんやおやつを取られたくない
- おもちゃを取られたくない
- 縄張り意識
- じゃれているだけ
など、犬が唸り声をあげる理由は様々です。
犬を撫でようとして唸られたとき、そのときの状況や犬の気持ちを考えることができれば、なぜ唸られたのかを理解することができます。
自分自身の優位性を示したい
「自分の方が優位なんだぞ!」ということを示すために唸ることがあります。飼い主さんや家族に唸るときもありますし、他人に唸ることもあります。この唸りをやめさせたい場合、上下関係や信頼関係をしっかりと築くということが必要です。
監修ドッグトレーナーによる補足
唸った時に叱るとどうなるか?お互いに火花を散らしあい、喧嘩が始まりやすくなります。そうでなくご褒美を用意しましょう。
ご褒美を見せてあげ、犬の体に軽くタッチをしてからあげる。これを繰り返してあげるのもいい方法となります。
恐怖心
恐怖心から唸る犬がいますが、犬の表情や尻尾の動きなどからも理解することができるのではないでしょうか。はじめて会う人に撫でられそうになったとき、何をされるのか分からず、恐怖を感じて唸ってしまうことがあります。はじめて会う犬を撫でるときは、犬に恐怖心を与えてしまわないように注意しましょう。
ごはん・おやつ・おもちゃを取られたくない
ごはんやおやつを食べているとき、おもちゃで遊んでいるとき、撫でようとすると唸ったり噛みついたりする犬がいますが、取られたくないという気持ちから唸ったり噛みついたりしてしまうのです。
本気で噛みつくようなことはありませんが、ケガをしてしまう可能性もありますので、小さな子供さんはとくに注意してください。これもまた、上下関係や信頼関係をしっかりと築くことができれば改善することができます。
監修ドッグトレーナーによる補足
縄張り意識
外で飼われている犬を撫でようとしたとき、唸られたり噛みつかれたという話をよく聞きますが、縄張り意識による行動です。
また、家や家族を守ろうという気持ちから起こる行動でもあります。唸り声をあげているときは、むやみに近づいたり撫でようとしてはいけません。
じゃれているだけ
人は、「ヨシヨシ」と撫でてあげようとしているだけかもしれませんが、遊んでもらえるのかなと思い、唸り声をあげて喜ぶ犬もいます。鼻にシワを寄せたり、牙を剥き出しにして唸り声をあげる犬もいますが、遊んでもらえると思い、嬉しい気持ちから唸り声をあげることと、恐怖心や威嚇によって唸り声をあげるのとでは大きく違います。
飼い主さんや家族ならどちらによる唸り声なのか、表情を見るなどし、理解してあげられるのではないでしょうか。鼻にシワを寄せたり、牙を剥き出しにすることは、恐怖心や威嚇によるものばかりではないので、上手く理解してあげられると良いですよね。
唸ることをやめさせたい!
- 自分自身の優位性を示したい
- ごはん、おやつ、おもちゃを取られたくない
この2つに関しては「やめて欲しい…」と感じている飼い主さんも多いのではないでしょうか。上下関係や信頼関係をしっかり築くことができていない証拠ですし、その原因についても考えなければなりません。
“犬を見れば飼い主がわかる”なんて言われることがありますが、「相当、甘やかされているんだろうな…」と感じる犬に会ったことがたくさんありますが、どれも本当にその通りでした。
上下関係と主従関係
優位性を示すために唸る犬の場合、上下関係と主従関係を築かなければ唸ることをやめさせることはできません。心から愛犬のことを大切に思う気持ちがあるのであれば、甘やかしてばかりではなく、厳しく接しなければならないこともあります。
飼い主さんに従わなければならないことを理解してもらわなければなりません。緊急時や災害時などにも飼い主さんに従うことができれば、愛犬も安全に避難することができるなど役立てることができます。
信頼関係
ごはん・おやつ・おもちゃを取られまいと唸ってしまう場合、コミュニケーション不足や信頼関係が築けていないということが考えられます。取られてしまっても唸ったり噛みついたりすることがなくなれば、誤飲を防ぐことができます。
取り上げようとしたけど唸って噛みついて…そのまま誤飲してしまった、と言って病院に来ている犬を見かけたことがありますが、信頼関係がしっかり築けていれば防げたことだと思います。
まとめ
犬が唸ることには必ず理由があります。上下関係や信頼関係をしっかり築くことができていないことが唸る原因になってしまっているのであれば、愛犬のためにも改善してあげたいですよね。
「こんなとき、どうしてる?」と飼い主さん同士で相談し合うことで解決方法を知るきっかけになることもあります。
かかりつけの病院で獣医さんに相談しても良いアドバイスをもらうことができますし、ドッグトレーナーさんからプロの意見をお聞きするのも良いのではないでしょうか。
ドッグトレーナーさんにお聞きしてみると、「犬ではなく飼い主に問題がある!」と指摘されることがとても多いようです。
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40代 女性 匿名