犬が散歩からの帰宅を拒否する心理とは?
飼い主としては「今日もたくさん散歩できたから満足かな」と感じているのに、いざ家に帰ろうとすると駄々をこねるように愛犬が家に向かおうとしないということはありませんか?「どうして?」と戸惑ってしまうでしょうが、犬にはしっかり理由があるのです。
1.もっと散歩したい!
まず最も考えられる心理状態として、「もっと散歩したい」とわがままを言っているという理由が考えられます。なぜもっと散歩したいと思っているのかは、その時の散歩の仕方や愛犬の状態によって分かれるでしょう。
例えば、いつもより散歩の時間が短いのであれば、愛犬がそれを感じ取って「いつもより短いんじゃない?」と帰ろうとしないのかもしれません。
また小型犬の場合は雨の日に散歩へ行かないという家も多いと思います。もしも雨が続いており、最近外に連れて行ってあげられていないというのであれば、「最近散歩できてなかったから運動不足だよ!」という理由の可能性もあります。
2.行きたい場所がある
また散歩に帰りたくない様子を見せる際、どちらか一方を向いたまま動かないというのであれば、「こっち気になる」「行ってみたい」という好奇心から帰ろうとしていないのかもしれません。
毎日同じルートを通っている場合、好奇心旺盛な犬にとっては刺激が足りていない可能性が考えられます。犬にとって散歩というのは運動不足解消だけでなく、犬としての好奇心を満たす役割も担っているため、その欲求を満たそうと本能的に感じているのでしょう。
もしもこのような態度を見せるのであれば、ぜひその好奇心を無駄にせず、少しで良いので一緒に連れて行ってあげてください。
3.飼い主との2人の時間を楽しみたい
散歩というのは飼い主さんと2人きりの時間を楽しめる一時でもあります。そのため、散歩は愛犬と飼い主との絆を深めるコミュニケーション時間の1つとも言われています。
犬もそれをしっかりと感じ取っていますので、元々仕事などで家を空けることが多い人の場合には、なおさら散歩時間を長くし、飼い主さんと触れ合える時間を長くしようと家に帰らない犬も多いです。
やはり、犬にとって飼い主さんと過ごせる時間が最も大切な時間です。その時間を自分なりに確保しようとしている姿は、飼い主から見ても可愛らしいですよね。普段あまり構ってあげられていないと感じているのであれば、ぜひ散歩でスキンシップを図ってあげてください。
4.気になる箇所がある
犬自身が散歩中に気になる箇所があり、満足の行くまで調べることができなかったと感じている場合、「もう一度確認に行きたいです」とすんなりと家に帰ってくれないことがあります。
これはいつも通る散歩ルートは自分のテリトリーだと感じているオスに多い行動です。例えば近所で新しく犬を飼い始めた家があり、その犬が散歩デビューをし、匂いを残していたのであれば、知らない匂いが残っていることで気になっているのかもしれません。
気になる箇所を調べさせるというのも犬の本能の1つですし、ストレス発散にもなりますので、時間が許すのであれば連れて行ってあげると良いでしょう。
5.家に不安要素がある
家に帰らない理由が外にあるのではなく、家の中にある場合もあります。例えば愛犬にとって苦手と感じる人が家に来ている場合や、環境が変わってしまった場合などに起こる現象です。
後者は赤ちゃんが生まれたり、新しい犬がやってきた場合に起こりやすいです。なぜならば、家に帰ってしまえば自分だけが飼い主さんを独占することができなくなってしまうからです。今まで1匹、または赤ちゃんがおらず、たくさん構ってもらっていた犬であれば、なおさらそう感じているでしょう。
この場合は、なるべく以前と同じように接してあげたり、家族一丸となって愛情を平等に与えてあげるようにするなど、工夫をしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。散歩から帰りたくないからといって、単にわがままを言っているわけではありません。何かしら理由があるのです。散歩は犬にとって非常に大切な日課ですので、できる限り本能的欲求を満たしてあげましょう。