犬の悲しい時に見せるサインとは?
愛犬と一緒に過ごしていると私たちに様々な表情を見せてくれますよね。人間のように言葉を話せない分、表情やしぐさでその気持ちを一生懸命伝えようとしてくれます。嬉しい時のしぐさはしっぽを振ったり、駆け寄ってきたりなど色々ありますが、悲しい時はどのようなしぐさを見せるのでしょうか?
サインその1:悲しそうな目で見つめてくる
少しうつむき加減で、こちら側の様子をチラチラと伺ってきたり、上目遣いで見てきたりします。またクーンと甘えているような切ないような声を出して、飼い主に対し何かを要求するように見つめてくることもあります。
サインその2:外をずっと眺めている
リラックスしてる訳でもなく、外の何かに反応してる訳でもなくただ外をひたすら眺めている場合、犬は悲しい気持ちになっているかもしれません。しっぽがだらんと下がっていて、少ししょんぼりしているような座り方であれば、不満があったり期待はずれのことが起きたと思っているでしょう。
サインその3:体の毛をむしる、前足を舐める
飼い主の留守が多かったりと寂しい思いをしているとストレスから自分の前足を舐めたり噛んだりします。これは分離不安から起きるもので、日頃愛犬との距離感が近い分、起きやすいと言われています。
分離不安症状とは?
飼い主と離れることが原因で物を壊す、お漏らしをする、鳴きやまないなどの問題行動や嘔吐、下痢などの体調不良を引き起こすことを分離不安症状と言います。
サインその4:遠吠えをする
飼い主の帰りを待っている時や家の中に入れてほしいという思いで遠吠えをすることが多いようです。
ただ、ストレス解消に吠えていることもあり、その場合はたくさん遊んであげることで止める場合もあります。
サインその5:地面に伏せる
地面に伏せながら上目遣いでこちら側を見ている場合も、「構ってほしいな」という感情の表れです。
サインその6:イタズラをする
寂しさや構ってほしさから、ゴミ箱を漁ったり、ティッシュを出して散らかしたり、スリッパを隠したりなどイタズラをすることもあります。普段は大人しいのに、出掛けたあとにイタズラの形跡がある場合は、愛犬が寂しさや悲しさを感じているといえるでしょう。
悲しさから仮病を使う犬もいる?!
犬が悲しい時に見せるしぐさが、いくつかあることがわかりました。さらには仮病を使って飼い主に構ってもらおうとする犬もいるようです。足を引きずったり、具合悪そうに丸まったりするようですが、実際に怪我をしていたり具合が悪かったら大変ですよね。
その時は、愛犬の好きな単語、例えば散歩、おやつ、ごはんなどを発して反応するかどうかを見ます。
この時に嬉しそうに反応した場合は仮病の可能性が非常に高くスキンシップ不足が原因といえます。
犬が悲しむ理由
悲しい時に見せるしぐさには共通していえることは、犬が期待はずれだなと思う状況になった時です。
散歩に行けると思っていたのに、飼い主が電話し始めたことにより行けなくなった=期待はずれだと感じてしまいます。
また、ここでいう飼い主の関心は電話に向かっている為、犬は喪失感に苛まれます。この喪失感が犬にとっての悲しみの感情と言われています。
また犬は群れで生活してきた為、家族が留守でいなくなった場合も、独りぼっちになり大きな不安と喪失感を抱えることになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は感情が豊かで嬉しい気持ちや悲しい気持ちを表します。特に悲しみの気持ちは、喪失感から来るものだとわかって頂けたかと思います。
愛犬が分離不安症状を引き起こすことがないように、日頃から適度な距離感を保つ方が良いでしょう。
また、多くの野生動物は仲間の死を理解できると言われており、中でも犬は家族が悲しみに沈んでいるときは、その状況を敏感に察知して傍に寄り添ったり顔を舐めたりして励ますともいわれています。それだけ犬は愛情深い動物だということですね。