犬が頭を下げながら近付いてくる時のポイント
「いつもはスタスタしっかりと前を向きながら近付いてくるのに、今日に限ってなんだか頭を下げ気味にして近付いてくる…」と少し気になったことがあるという飼い主さんは少なくないのではないでしょうか。
「まぁ、いいや」で終わらせてしまうのではなく、「何か意味があるのかも?」と観察してみることで、愛犬のその時の心理状態を知ることができます。
特に今回焦点を当てる「頭を下げながら近付いてくる」という行動は、頭を下げているというポイントだけでなく、尻尾や目線など、他の部分も一緒に観察することで、より具体的にどのような心理状態であるかがわかります。
もしも頭を下げながら近付いてきたら、その姿勢だけに注目するのではなく、他にどのような異変が現れているのかチェックしてみましょう。
犬が頭を下げながら近付いてくる時の心理
では、実際に犬が頭を下げながら近付いてくる時の心理とは、具体的にどのような心理が挙げられるのでしょうか。基本的に犬が頭を下げながら近付いてくるということは、自分を近付く相手から小さく見せようとしていることを意味しています。これを知っておくだけでも、心理状態を察知するためには一歩前進です。
尻尾を下げながら近付いてくる場合
愛犬が頭を下げ、さらに尻尾を下げ気味で近付いてくる場合には、緊張していたり、何か不安なことがある事を意味しています。不安や緊張の対象は様々ですが、何か怖いことがあった際、不安になっているという事が最も考えられます。
例えば、普段聞き覚えのない工事の大きな音が聞こえ、怯えており、とりあえず安心するために飼い主さんに近付いてきているという心理です。
中には飼い主さんが苛立っている時に心配になり近付いたけれど、「飼い主さん、機嫌悪そうだし…」と不安になっているという例もあります。その時の飼い主さんの心理状態や周囲に変化がないかを確かめてみましょう。
目線を反らしている場合
もしも頭を下げながら目線を飼い主さんから逸らしつつ、そろーっと近付いてきている場合には、お気づきの方もいるかと思いますが、何か悪い事をしてしまったため、罪悪感を抱きつつ、「敵意はないよ。服従していますよ」という心理を持っています。
例を挙げるならば、普段はトイレを失敗しない犬がトイレを失敗してしまった場合、「やってしまった…」と怒られるかもしれないという不安を抱き、教えにやって来ていることがあります。
このように何かやましいことがあり、それでも飼い主さんに知って欲しいという意思がある場合、頭を下げながら目線を逸らし、近付いてくるのです。
このように近付いてくるということは、飼い主さんがリーダーだと認識しており、悪い事をしてしまった際、報告しなければいけないと理解している証拠でもあります。その点はしっかりと認めてあげましょう。
頭は下げても近付いて来ない場合は?
頭を下げながら近付いてくる場合には、基本的に不安や緊張といった心理を抱えていることがほとんどです。原因や理由は、悪い事をしてしまった事による罪悪感から、何か恐怖を感じるものがあるため、飼い主さんの傍に行こうとしているというものまで幅広いです。
しかし、近付いては来ないけれど頭を下げているという時もあります。近付いてくるか近付いてこないかという違いには、犬の中でも大きく違った心理を持っていることになります。
もしも近付いてこないけれど、向こうで頭を下げているという場合には、何か物を隠している可能性があります。よくある例には、飼い主さんの靴下などをこっそり盗み、それを物色しているため、見つからないよう頭を盾にし隠しているというものです。
「悪い事なのはわかっているけれど、やめられない。見つからないようにしなくちゃ」といった気持ちでしょうか。なんだか泥棒のような心理ですよね。
他にも自分が貰ったおやつを隠そうと頭を下げ、「これは僕の物だから、誰にもあげないんだからね!」というアピールをしている場合もあります。特に多頭飼いしている家庭でよく見られる光景です。
このように頭を下げているという状態であっても、近付いてくるか来ないかでは大きく心理状態が違います。もしも飼い主さんの物を盗み隠しているようであれば、しっかり叱らなければ甘やかしていることになってしまいますので、注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。頭を下げながら近付いてくる時は、何かに対して不安を抱いていることがほとんどです。愛犬が不安に思う要素はないか原因を探り、早めに取り除いてあげたり、撫でてあげることで安心感を与えてあげましょう。
もしも不安要素に思い当たる節が無いのであれば、もしかするとどこかでイタズラをしてしまったのかもしれませんよ!
ユーザーのコメント
50代以上 女性 匿名
男性 コアラのマーラ
しっかりと私をボスと決めてるし、反省の顔がまた可愛いです。ずっと褒めて可愛がりたいけど、やはり厳しい面も見せなければいけないんですね。
参考になりました