犬がよだれを垂らす5つの理由
愛犬が大量のよだれを垂らしているということはありませんか?最初は不思議に思っていた飼い主さんも、よだれの量が多かったり、垂らす頻度が多いと心配になりますよね。多くの場合、病気が関係していることがありますので、なるべく早めに獣医さんに診てもらうようにしましょう。
①熱中症
もしも大量のよだれを垂らしている季節が夏であれば、まず熱中症の可能性を疑いましょう。
私たち人間は体内に熱がこもると発汗し、それによって熱を体外に出していますが、犬は汗をかかないため口で呼吸をすることにより、熱を体外に放出しようとします。この口呼吸をする際に口を開き舌を出すことで、大量のよだれが垂れてしまう事があるのです。
また犬種にもよりますが、多くの犬は暑い場所が苦手です。そのため、高温多湿な状態は犬にとって過ごしづらい環境ですので、家の中であっても夏の場合は1日中冷房を点けるなど対策を練らなければ、夏場は熱中症になるリスクが高くなるのです。
②乗り物酔いしてしまった
愛犬と出かける際、車に一緒に乗り、どこかへ連れて行くということが多いという人もいるはずです。しかし、人間でも車酔いしやすい人がいるように、犬の中でも乗り物酔いしてしまう子は少なくありません。
乗り物酔いの症状の1つとして、よだれを垂らすという症状が見られます。特に1歳に満たない子犬の場合には、まだ慣れていない子も多いため、車酔いをし、よだれを大量に垂らすことがあるのです。
乗り物酔いでよだれを垂らしている場合には、嘔吐の一段階前の症状の可能性もありますので、一度休憩をとるなど車から降ろしてあげるようにしましょう。
③食べかすが口内に詰まっている
ごはんを食べた後やおやつを食べた後など、何かを口に入れた後によだれが止まらない場合には、異物が口内に刺さってしまっていたり、歯の隙間に詰まってしまっており、違和感を感じているのかもしれません。
なぜこのような状態になってしまうのかと言いますと、口の中に違和感を覚えることで口を閉じず、口を開けたままにしてしまうため、飼い主にはよだれが垂れている、よだれが止まらないという状況に見えるのです。
もしも口を開けたままにしているのであれば、歯に何か詰まっていないかを確認し、歯ブラシをしてあげると良いでしょう。
④口に関する病気の可能性
よだれが大量に垂れている時に考えられる病気として、口内に関する病気が可能性として考えられます。例えば口内炎や歯肉炎、さらに舌炎になると舌に違和感を覚えるため、口を開けたままにすることがあるので、よだれが止まらなくなっているように見えることがあります。
口の中の病気が考えられる場合には、いつも食いつきの良い愛犬がごはんを目の前に食べることを躊躇したり、顔を近づけてきた際に口臭が悪臭となって漂ってくることがありますので、飼い主さんがしっかりと観察してあげることが大切です。
⑤消化器に関する病気の可能性
また口内に関する病気だけでなく、食道や胃が大きく関係している消化器に関する病気の可能性も考えられます。
特にごはんを食べる際に勢いよく食べてしまうという子に関しては、食道に食べた物が詰まってしまい、それを吐き出そうとしているためによだれが出てしまっていることがあります。
早食いをしようとする癖がある場合には、喉に詰まらないよう見守ってあげたり、一度に与える食事の量を減らし、なるべく喉に詰まらせないように工夫してあげることが必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。あまりにもよだれが止まらなかったり、大量のよだれが口から垂れてしまっている場合には、今回ご紹介したような病気の症状である可能性が考えられますので、熱中症、口に関する病気、消化器に関する病気の場合には特に早めに病院へ連れて行ってあげましょう。