犬が不安に感じる原因は?
人間にとっては不安として感じられないことも、犬にとっては大きな不安を感じる要因となる物は多くあります。
聴覚が優れた犬は音にとても敏感で、聞き慣れない音や大きな音などに不安や恐怖を感じてしまいます。とくに雷や花火などの破裂音に恐怖を感じたり、工事の音など普段聞くことのない音に対して敏感に反応します。
音だけでなく、長時間狭い場所に閉じ込めらることで不安や恐怖を感じてしまうことも少なくありません。ケージやサークルが犬の体格に合っていないと、窮屈に感じて中に入るのを嫌がってしまうこともあります。
また、人間と同じように漠然とした不安を感じることもあるようで、その場合は散歩が足りないなど運動不足の可能性が考えられるとされています。
犬の不安を和らげる4つの方法
犬が不安を感じると、頻繁にあくびをしたり前足を舐め続けるなどのサインが見られます。これらのサインを見かけたら、ここから紹介する犬の不安を和らげる方法を試してみてくださいね!
1.飼い主が不安そうな態度をとらない
まずは、飼い主が不安そうな態度を犬に見せないということが大切。犬にとって、飼い主はリーダーとして頼れる存在です。その頼れる存在が不安そうな態度をしていると察してしまえば「今の状況はまずいのかもしれない」とより不安を感じてしまうのです。
例えば、雷の音や地震が起きた時、飼い主が慌てる姿を見れば「大変だ!」と感じて大きな不安に駆られます。そのため、まず飼い主が落ち着いて冷静な態度をとることが大切なのです。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬は冷静さを失ってしまうと、たとえ飼い主の声でも聞こえなくなってしまうことがあります。
そんな時はただそばに寄り添ってあげるだけでも、徐々に冷静さを取り戻してくれることもあります。大声を出すなど慌てることなく、静かに安心させるようにそばにいてあげましょう。
2.撫でてあげる
犬が最も安心できるのは、信頼できる飼い主のそばにいることです。飼い主さんに撫でてもらうことで落ち着きを取り戻したり、少しずつ不安を解消していくことができるのです。
撫でられながら飼い主さんがアイコンタクトを取ってくれたり、声をかけることも不安を取り除くことができる場合もあります。大きな不安を感じている時は、犬の方から飼い主の元にすり寄ってくることも多いので、不安の原因をつきとめ、犬が近付いてきたら「不安なんだな」と察してあげ、犬を守るように外側から撫でてあげると安心するでしょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
不安が強い時は、すぐに落ち着かないこともあります。そんな時は、犬が落ち着きを取り戻すまで時間をかけてあげましょう。
3.運動をして体を動かす
犬が家の中で漠然とした不安を抱えている場合には、思いっきり運動をさせることでストレスを発散させて不安を取り除くことができるかもしれません。人間がにストレスを発散するために体を動かしてリフレッシュするのと同じです。
例えば、いつもより長く散歩をしたり、散歩の後でも満足していなければ廊下やリビングなどで運動や遊ばせるなども効果的です。
週末や休みの日などにドッグランで自由に走らるなども良いでしょう。散歩コースもマンネリにならないようにたまには変えるのもおすすめです。
監修ドッグトレーナーによる補足
適度な運動は、人も犬も気分をリフレッシュさせる効果があると言われています。
ただし、落ち込みが激しい時や不安が強い時の激しい運動は逆効果になることも。犬の様子をみながら、まずは軽い運動から始めるのが良いでしょう。
4.丈夫なおもちゃを与える
「運動をして体を動かす」理由と似ていますが、丈夫なおもちゃを与えることで、振り回したり噛んだり、引っ張って遊ぶことでストレスを解消することに繋がります。
縄で作られた丈夫なおもちゃは、犬の野生本能を満たしてくれるのでおすすめ。家具やぬいぐるみ、クッションなどを「本当は噛んで壊したい!」と犬が無意識に感じている欲求を満たしてくれるでしょう。
飼い主さんが一緒に引っ張り合いなどで遊ぶことで運動にも繋がりますので、縄系の犬用おもちゃは一つ買っておくと良いでしょう。
まとめ
犬は、人間が些細だと思うことでも不安を感じてしまうほど繊細な動物です。
愛犬が何かに不安や恐怖を感じている時は、不安やストレスを軽減させてあげられるよう、私たち飼い主は努力しましょう。
ぜひ愛犬が不安を感じているサインを見せたら、ご紹介した方法を試してみてくださいね!