犬が鳴きやまない理由とは?
愛犬が鳴き始めると「静かに」と注意する飼い主さんは多いと思いのではないでしょうか。しかし、なぜ愛犬が鳴き続けるのか考えたことはありますか?鳴き続けるという行為にはある4つの理由が考えられるのです。
1.ストレスが溜まっている
まずはストレスが溜まっているため、鳴き続けることで発散しているという理由が考えられます。この場合は、特に運動不足などによるストレスが原因で鳴きやまないことが多いです。
十分な散歩や運動をしないことによってストレスが蓄積してしまい、そのストレスが溢れ出てしまっているのです。それらが鳴く、吠えるという行為となって現れている可能性があります。
「小型犬は散歩をする必要がない」という話も耳にしますが、この説はそれぞれの犬の性格にもよります。運動が大好きな子もいれば、反対にそこまで好きではないという子もいます。運動が大好きな子であれば、小型犬であっても15分ほどの散歩は毎日必要です。
もしも散歩をしていないというのであれば、散歩をしないことがストレスの原因となっている可能性がありますので、なるべく毎日散歩に連れて行ってあげるようにしましょう。
2.構って欲しい
次に「構って欲しい」という欲求が強くなりすぎてしまったために、鳴き続けるという行為となってサインを送っている可能性が考えられます。
少々わがままに育ってしまった場合には、少しでも自分に注目してくれないと鳴き続け、不満を訴えてきます。その場合には、無視をしたり、鳴き始めたら違う部屋に移動し、鳴き止むまで様子を見、鳴き止んだら戻るというようにしつけることが重要です。
しかし、もしもしつけがしっかりされているのに鳴き続けるようであれば、飼い主さんがまったく構ってあげないということが原因かもしれません。
しつけがしっかりされている犬であっても、ずっと放置されてしまえば寂しくなってしまい、鳴くという行為に走ります。飼い主さんのことが大好きだからです。
あまり我慢させてしまうと強いストレスを抱え込んでしまいますので、仕事などで忙し飼い主であっても、帰ってきてからある程度、愛犬とコミュニケーションをとる時間を設けることが大切です。
3.警戒している
犬は元々、仲間を守ろうとしたり、縄張りを守ろうとする防衛本能が強い動物でもあります。そのため、知らない人が家にやってきたり、宅配便が届いたりする時に鳴き続ける場合は、家を守ろうと警戒しているのです。
知らない人が家にやってきている時に鳴き続けるのであれば、その人が安全な存在である事を理解させなければいけません。そのまま放っておいてしまうと「危険な人!」「家から出て行け!」と鳴き続けることになるのです。
4.体に違和感を感じている
吠えるというよりも「クゥーン」というような切ない声や小さな声で唸るなどを繰り返している場合には、犬自身が自分の体に違和感を感じており、不安になっていることがあります。
犬が体に違和感を感じているということは、病気や知らない内に怪我をしてしまっている恐れがあるため、ここまで紹介してきた3つの理由に心当たりが無いのであれば、病院へ連れて行くようにしましょう。
この場合、無視をしてしまうと犬は余計に不安になってしまいますし、「いざという時に助けてくれない」と認識してしまい、信頼関係が失われるなど、様々な面で悪影響が出てしまう可能性があるため注意が必要です。
犬が鳴きやまない時の対処法
ここまで犬が鳴き続ける理由をご紹介してきました。これらを踏まえた上で、それぞれどのように対処する必要があるのかを見ていきましょう。
まずは運動量が足りていない場合です。そのように感じるようであれば、散歩量を少し増やしてみたり、あるいはドッグランに連れて行き、自由に走り回らせてあげるのが最善の策です。
家の中でできる運動であれば、飼い主さんとおもちゃを引っ張り合いしたり、ボールを投げて取りに行かせるなど、おもちゃを使った遊びをすることでもストレス解消になりますよ!
そして鳴き止まない原因がしつけ不足の場合には、しっかりと正しいしつけを行い、犬がこの家で1番ではないということを教えてあげることが必要です。犬と主従関係が逆転してしまうと、鳴き続けるという問題行動だけでなく、飼い主がコントロールできないという問題にまで発展してしまいかねません。
鳴き止まない理由でもお話しした通り、無視をしたり、別の部屋へ行くことで、「鳴いてしまうと飼い主さんが構ってくれなくなり逆効果だ」と理解させる事が効果的です。
最後に、友達などの知り合いが家にやってきた際に吠えるようであれば、まずは近くに連れて行き、安全である事を本人に確認させる事が最も早い手段です。
匂いを嗅がせたり、飼い主さんと仲良くしている姿を見ることで愛犬は安心し、警戒を解くことがほとんどです。来訪者におやつをあげてもらうというのも効果的ですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したように、犬が鳴き続けている時は何らかの理由が隠されています。何が原因となっているのかを見極め、それぞれに合った対処法をとるようにしましょう。