犬も注射は怖いんです
人間の大人であれば、注射の必要性が理解できるので我慢もできますよね。しかし、犬は言葉で説明しても理解はできません。
加えていつもと違う雰囲気を察して怖くなる、ということは想像がつきますよね。今回は、「犬が注射を嫌がる理由と対処法」というテーマでお送りしたいと思います。では、さっそく見ていきましょう!
犬が注射を嫌がる理由その1:痛いから
犬も注射の針が体に刺さると、当然痛みを感じます。痛みに敏感なワンちゃんはチクリと刺さった瞬間に「痛い!」と感じ、逃げ出す仕草をするかもしれません。犬が動いてしまうと針が折れたり、皮膚を傷付けたりする恐れがあるので危険です。
対処法
残念ながら、予防接種などで行われる注射の痛みを取ることは難しいです。動物病院では注射の時、獣医師や看護師が保定してくれますが、飼い主さんに抱っこしてもらった方が落ち着ける子の場合は、愛犬が動かないように抱っこさせてもらってもよいでしょう。
犬が注射を嫌がる理由その2:冷たいから
ワクチンは、使用される直前まで冷蔵庫に入っているそうです。ですので、針まで冷やされた状態となっており、その針が犬の肌に触れると「冷たい!」と感じるのです。痛みよりも冷たさに驚いて騒いでいる可能性も十分考えられるでしょう。
対処法
ワクチンの保存方法を変えることはできないので、冷たさを取り除くことは難しいです。注射される部位から意識を逸らすことがポイントでしょう。
注射中にも優しく声をかけてあげたりして、注射されていることに気づかないようにしてあげましょう。
犬が注射を嫌がる理由その3:恐怖を感じているから
犬が注射をするときの環境として、
- 飼い主のいつもと違う態度
- 動物病院という慣れない場所
- 見慣れない獣医師やスタッフ
- 待合室で見る他の犬や動物
- 白衣
など、犬が怖がる雰囲気や音があることが挙げられます。
対処法
上記のような環境的な要因を減らすことが、犬の精神的負担を和らげ、恐怖を感じにくくしてくれるでしょう。対処法の例として、
- 待合室では抱っこして安心させる
- 優しく声をかけてあげる
- 注射を打つタイミングに注射から注意をそらす
などが挙げられます。是非、試してみてください。
犬が注射を嫌がる理由その4:嫌な記憶として覚えているから
動物病院や注射をされる場所を「怖いことをされる場所」として犬が記憶していることがあります。また、病院に行く時にキャリーバッグなどを使用していると、そのバックを見ただけで怖がって入ろうとしなかったり、暴れたりしてしまいます。
対処法
普段から、楽しいお出かけの時にもキャリーバッグを使うと「嫌な記憶」と関連付けされにくくなります。また、動物病院が近所にある場合は、散歩コースに入れて場所に慣れてもらうというのも効果的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。注射は私たちも苦手な人が多いですし、状況が理解できないワンちゃんが恐怖を感じるのは当然のことです。そんなワンちゃんが嫌がる要素を少しでも減らすためのポイントは、
- キャリーバックなどは楽しいときにも使うようにする
- 動物病院を怖くないところと記憶させる
- 飼い主さんは普段通りの態度で接する
- 緊張を和らげることをしてあげる
などが挙げられます。次回の注射の日までに少しずつ準備して、当日の愛犬の苦痛を少しでも減らせるようにチャレンジしてみてください。