犬はどんなことで落ち込むの?
私たち人間は、日々生活をする中で様々な困難に直面します。その中で失敗をしてしまったり、「こんなはずじゃなかった!」というような出来事が起こることもありますよね。そんな時、落込んでしまうこともあるのではないでしょうか。
しかし、それは人間だけではありません。犬もあることが原因で落込んでしまうことがあるのです。正しく言えば、犬は本当の意味での反省をすることがありませんので、「怖い」「不安」といった意味での落ち込む、と捉えてください。
では、一体犬はどのようなことが原因で落込んでしまうのでしょうか。まず挙げられる原因が「飼い主さんに叱られてしまった」です。大好きな飼い主さんに叱られてしまうことで、「飼い主さんに怒られた。怖い」や「嫌われたらどうしよう」といった理由で落ち込んでしまいます。
次にちょっとした老化による失敗です。これは人間にも共感できるところがありますが、「何も無いところで転んでしまった」「ソファーから降りる時に上手く着地できなかった」という例が挙げられます。
前は何事もなくなんなくこなしていた日常生活の一端ですが、年をとると思うように上手く行かないこともありますよね。そんな時、軽く落ち込んでしまうことがあると思います。犬も例外ではないのです。
さらに犬は必死に構って欲しいとアピールしても飼い主さんがなかなか構ってくれないと、拗ねるように落ち込んでしまうことがあります。これらの理由から、犬も人間のように落ち込んでしまうことがあるのです。
犬が落ち込んでいる時に見せるしぐさ
犬によって様々な要因で落ち込んでしまうものですが、犬が落ち込んでいる時はどのようなしぐさを見せるのでしょうか。私たちが気付いていないだけで、意外と落ち込んでいる時に見せるしぐさを目撃しているかもしれません。
①背中を丸めている
少々怯えた様子で落ち込んでいる際は、背中を丸めるようにして座ることがあります。先ほど紹介した落ち込んでしまう原因の中では、「飼い主に叱られた」という理由が当てはまります。
「飼い主さんが怒っている。怖いなぁ」や「悪い事をしてしまった。きっと飼い主さんに怒られるんだろうな」といった不安に近い落ち込み方です。これは長年一緒に暮らしている飼い主さんであれば、「あれ?なんだか様子がおかしい。何かイタズラしたかな?」と勘付く人もいるかもしれません。
また叱られている時にも怒られているという自覚はあるため、「嫌われていないか」「嫌だなぁ」と落ち込んでいる際に見られる仕草でもあります。
②上目遣いで飼い主を見る
そして叱られている時にわかりやすく、尚且つ「反省しているのかな?」と飼い主さんが思ってしまい、少々可愛いと感じてしまう仕草がこの上目遣いで飼い主を見るという仕草です。
多くは先ほど紹介した「背中を丸める」と一緒に見られます。人間から見ると「なんだかすごく申し訳なさそうな表情をしている」と思いがちですが、最初にお話しした通り、犬には正確な意味での反省という概念はありません。
そのため「悪い事をしてしまって申し訳ない」という感覚ではなく、「怖い」「嫌だなぁ」といった感情が表情に表れているのです。
この表情がなんだか可哀想で、どことなく可愛げがあるとして甘やかしてしまうと、「こうすることで飼い主さんは許してくれる」と悪い方向で覚えてしまう犬もいるから驚きです。叱る時はしっかり叱り、終わったら構ってあげるというオンオフをハッキリさせるようにしましょう。
③地面の匂いを必要以上に嗅ぐ
叱られた時よりも何かに失敗してしまった際、地面の匂いを執拗に嗅いでいる姿が見られます。これも落ち込んでいる時に見せるサインです。
「以前はできていたのに失敗してしまった」「何も無いところで転んじゃった!」といった老化による失敗だけではなく、ちょっと恥ずかしいと感じるような失敗に対して落ち込んでる際に地面の匂いを必要以上に嗅ぐのです。
では、なぜそんなにも地面の匂いを嗅ぐのでしょうか。それは地面の匂いを嗅ぐことで自分の気持ちを落ち着かせようとしているのです。なんだか可愛らしいですよね。
④しっぽをかみ続ける
落ち込んだことで不安を感じ、ストレスになっている場合には、尻尾をかみ続けるという行為をすることがあります。
こちらも気持ちを紛らわすためだと言われていますが、しっぽを噛むということは、しっぽ自体に良いとは言えない刺激が与えられていることを示しています。
そのため、あまりかみ続けると皮膚に影響が出てしまったり、尻尾を噛むことが癖になってしまい、毛が抜けてしまう恐れもありますので、あまりにもかみ続けるようであれば止めさせましょう。
⑤突然壁を引っ掻く
ストレスを発散するかのように突然壁を勢いよく引っ掻き始める子もいます。こちらも上記の2つと同じように気持ちを紛らわすために行う動作です。
壁を引っ掻く仕草と同様に、穴を掘るようなしぐさを執拗に行うのも同じ意味があります。これらは野性時代の行動に関係しており、本能的な行動をすることで意識をそちらに向けようとしていると考えられます。
野生の本能を満たしてあげることはとても良いことですが、壁を引っ掻き続けると壁に傷が付いてしまいます。もしもこのような動作を見かけたら、おもちゃで一緒に遊んであげたり、散歩に連れて行ってあげるなど、違う方向で本能を満たしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。中には「これも落ち込んだ時にする動作なの?」と思ったものもあったかと思います。もちろん、その仕草をしているからといって必ずしも落ち込んでいるとは限りません。
他の意味がある可能性もありますので、状況によって判断し、落ち込んでいると感じたら叱っている時以外は撫でてあげるなど、気持ちを落ち着かせる為に対処してあげましょう。
ユーザーのコメント
40代 女性 あらしば
つるつるして柔らかいボールは、噛みつくと口からツルっと転がり、咥えて投げて噛みついて、それは楽しそうに遊んでいました。噛んではつるり噛んではつるり。突然、ぷすーっという空気が抜ける音が。牙が刺さってボールに穴が開いてしまったのでした。するとワンコも空気が抜けたようにしょんぼり。
二個入りのボールだったので、すぐに代わりをあげたのですが、その落ち込みは激しく、穴をあけないように弱々しく転がすだけ。
それまでオモチャを壊しまくっていたのに(笑)、それからはボールに牙をたてることはなくなりました。
30代 女性 しろわんこ
広めに、囲いを作りトイレシーツを広めに敷いて行っておいでーー!お利口さん!が続来ました。
ある時、すごくうなだれて戻って来ました。
どした??って見ると、シーツが吸収しきれず、流れてしまったみたいで……彼女は、嫌だったようです。怒らず、その場を片付け。
また後日……とうとうその日はやって来ました。
ちゃんと、トイレでうんPをしたらしいのです!
……。
うなだれて帰ってきて。ごめーん。
どした?お利口さんさんやん!!!いや、私、もうダメ……ってそれ以降、お外じゃないと出来なくなりました。