犬が鼻を掻く理由
ふと見ると、愛犬が前足や後ろ足で自らの鼻を掻いていたということはありませんか?痒いという理由ももちろんありますが、実はそれ以外にも鼻を掻く理由があるのです。また、前足で掻いていたか、後ろ足で掻いていたかによっても心理状態が変わりますよ!
①何か気になっている
まずは鼻に違和感を感じている場合には、鼻を掻くことがあります。通常、飼い主さんが愛犬が鼻を掻いている場面を見た時は、「痒いのかな?」と思うのではないでしょうか。もちろん、痒いから掻いているということもあるでしょう。
しかし、痒みを感じている以外にも、鼻に埃がついてしまったり、他の異物がくっついている場合にも、それらを取り除こうと鼻を掻く仕草を見せる時があります。
この仕草を見たら、飼い主さんはまず愛犬の鼻に異物がくっついていないかどうかを確かめてあげてください。もしかすると自分では取り除くことができず、困っている可能性があります。
②遊んで欲しいという意思表示
鼻を掻いているけれど、寝そべりながら前足で掻いているため、必死に何かを取り除こうという感じはない…という場合には、飼い主さんに甘えたいという意思表示かもしれません。
鼻を掻くことで「飼い主さん、構って」「もっと遊んで欲しいな」と伝えようとしているのです。これは飼い主さんの家に来たばかりの赤ちゃんが行うことが多く、成犬になると自分でおもちゃを持ってくるなど、より伝わりやすい意思表示をしてきます。
「可愛い」と思い、毎回構ってしまうと「こうすれば確実に構ってもらえる」と思ってしまい、わがままに育ってしまうことがありますので、毎回ではなく、時々構ってあげるようにしましょう。
③満足感で満たされている
先ほどとは違い、前足ではなく後ろ足で鼻を掻いていた場合、タイミングを思い出してください。もしかすると遊んであげた後やごはんを食べた後ではありませんでしたか?
この後ろ足で鼻を掻く行為には、満足感の意味が含まれています。そのため、「美味しかったよー。お腹いっぱい!」や「遊んでくれてありがとう。楽しかったよ!」という意味が含まれています。これを知ると、飼い主としては嬉しいですよね!
④鼻の中に異物が混入している
こちらはすごく稀なケースですが、散歩中などに草の匂いを嗅いでる際、その草の細かい部分が鼻の中に入りくっついてしまっていたり、ごはんを夢中で食べていたら、ドッグフードの粒が鼻の中にくっついてしまっている可能性もあります。
心当たりがあるようであれば、飼い主さん自身が取り除くことは難しいので、獣医さんに診てもらい、取り除いてもらいましょう。
⑤高齢犬の場合は鼻の中に腫瘍の可能性
もしも飼っている愛犬が高齢犬であるならば、鼻の中に腫瘍ができてしまっている可能性がありますので、すぐに病院へ連れて行き、獣医さんに診てもらいましょう。
特に、高齢犬の中でも何度か鼻を掻いている程度ではなく、執拗に鼻を掻いているのであれば、腫瘍ができている可能性は非常に高いです。大きな腫瘍になってしまっている場合は、花の形が左右対称でないので、注意して見るとわかります。
しかし、大きな腫瘍になる前に気になるようであれば、病院へ行き診察してもらうのが一番です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が鼻を掻いている時は、痒い理由以外にも意思表示や病気の可能性があります。ちょっとした愛犬の異変が病気の早期発見にも繋がりますので、できる限り観察してあげるようにしましょう。