なぜ、犬同士でカラダを舐め合うのか?
多頭飼いされている飼い主さんならよく目にする光景なのではないかと思うのですが、犬同士でカラダを舐め合うのは、犬同士のコミュニケーションのひとつです、
お散歩中やドッグランなどで他の犬に会ったとき、犬同士でカラダを舐め合うことがあったとして、みなさんはどのように対処されたでしょうか。
- やめさせる?
- そのままにしておく?
せっかくの犬同士のコミュニケーションなので、やめさせてしまってはかわいそうですよね。
他の犬のカラダを舐めるのはちょっと…という飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、犬同士のコミュニケーションのひとつである、ということは覚えておいてほしいです。
セロトニンの分泌を促進する!?
犬同士がカラダを舐め合うことで、幸せホルモンとも呼ばれているセロトニンの分泌が促進されると言われています。
セロトニンというのは、人間も犬も同じように、心の安定を保つために働いてくれているホルモンです。
母犬から学んでいます
仔犬は母犬から愛情たっぷりにカラダを舐めてもらうことで
- セロトニンの分泌を促進させる
- 食べ物の消化を助ける
- 血行を促進させる
などの効果があり、カラダを舐め合うというコミュニケーションも学びます。
成犬同士では?
成犬同士が舐め合う意味
- キレイにしてあげる
- 対立を解消する
- 愛情を確かめ合う
- 挨拶など
犬は毛を舐め合うだけではなく、耳の中を舐めてあげたり、手足を舐めてあげたり、お尻周りを舐めてあげたりなど、カラダのいろんな部分を舐め合うことがあります。
他の犬のカラダを舐める理由とは?
うちには、ポメラニアンの女の子・ミックスの男の子・黒猫の男の子、3匹がいます。
ポメラニアンの女の子は他の男の子2匹のお世話をよくしてくれていて、お母さんのように感じることがあります。
自分よりも何倍もカラダの大きいミックスの男の子は後からやってきた子なので、弟のように思っているのかもしれません。
黒猫の男の子は生後4ヶ月の子猫です。
やんちゃ盛りで大変ですが、赤ちゃんだということを分かっていてお世話してくれているのかもしれません。
犬が他の犬のカラダを舐めるのは、「お世話をしている」「面倒見が良い」などの理由からなのではないでしょうか。
相手を「上」だと思っている?
自分よりも下のものに対してお世話をしたり面倒を見る犬がいる一方で、相手に対しての尊敬や服従を表わすために相手のカラダを舐める、という意見もあるようです。
どちらにしても、相手に対する「愛情」なのではないでしょうか。
舐めすぎちゃっても大丈夫!?
「愛犬同士であまりにも舐め合い過ぎていて心配です」といったご意見もあります。
自分の手足を舐めすぎてしまって、皮膚に炎症が起きてしまった、などのケースもあるように、舐めすぎてしまうことで皮膚に炎症が起きてしまたりなどの皮膚トラブルの可能性が考えられます。
皮膚トラブルを起こすほど舐め合うことはほとんどないと思いますが、注意して見ていてあげると良いのではないでしょうか。
飼い主を舐めるのは
犬が相手の犬のカラダを舐めることには「権威」や「支配」などの意味が込められている可能性があるそうです。
自分よりも下だと思う相手が自分のカラダを舐めることは許さない、そんな犬もいるようなのです。
また、飼い主さんの手足にガブリ!と噛みついてしまった後、舐めてくれるのは反省しているという意味だ、と思われている飼い主さんが多いのではないかと思います。
しかしこれは、獲物を捕らえたときに血を舐める行動の名残りだ、とされています。
「噛んでしまってごめんなさい」という気持ちも込められていると思いますが、狩りをしていた頃の名残りである可能性もあるのだと思います。
まとめ
犬同士がカラダを舐め合うことにはたくさんの意味があります。
- コミュニケーション
- 挨拶
- 世話好き
- 面倒見が良い
- 愛情
- 尊敬
- 服従
- キレイにしてあげる
- 対立の解消など
この他にもどんな意味や理由があるのか、私ももっと知りたいと思いました。