犬がおじぎする時の5つの気持ち
犬がおじぎする時の気持ち①一緒に遊ぼうよ!
犬がおじぎをしている時の代表的な気持ちで「プレイバウ」と呼ばれるものです。「プレイ(play)」は日本語で「遊ぶ」という意味、そして「バウ(bow)」は「お辞儀する」という意味です。文字通り「一緒に遊ぼうよ!」と相手を誘っているということです。
散歩中に他の犬に会ったときに、おじぎのポージをとったら「一緒に遊ぼう」と誘っているのかもしれません。
この場合は尻尾は上向きになっているか、上向きにした尻尾をフリフリと振っています。
家にいるときでも、おもちゃを口に咥えて尻尾を振りながらこのおじぎのポーズをすることがあります。
飼い主さんに対して「ねぇねぇ、遊んでよ!」と言っているのですね。
犬がおじぎする時の気持ち②やる気か!?かかってこい!
おじぎのポーズをしていても、歯をむき出していたり、耳を後ろに倒していたり、低い声で「う〜!」と唸っているときには、これはおじぎというよりは「ファイティングポーズ」ということになります。
「喧嘩上等!かかってこい!」と相手に対する敵意なので、他の犬に対してこのポーズをしているなら注意しながら敵意を向けている相手からゆっくりと引き離してあげなければなりません。
急に手を正面や上から出したりすると飼い主さんであっても噛みつかれてしまうこともあります。まずは何もせずに愛犬が鎮まるのを待ってあげましょう。
犬がおじぎする時の気持ち③何だあれは?怪しいな…
犬は「あれは何かな?怪しいぞ…」と警戒しているときにもおじぎのポーズをとります。この時、犬は「不信感」や「不安」を抱いているため、尻尾は下がり気味になっています。
顔を下に下げて、上目遣いで音のする方向を見ていたりします。
こういうポーズ、表情をしたときには、おそらく「見えないけれど他の犬の鳴き声がする」とか「見たことのない人が近づいてきている」と言った状況にあるはずです。
「大丈夫だよ」と優しく声をかけてあげましょう。
犬がおじぎする時の気持ち④お腹が痛いよぅ…
目線が下を向いたままで尻尾もだらんと垂れ下がっているようなおじぎのポーズの時は要注意です。これはお腹が痛いのを我慢している可能性があるのです。
このポーズだけで愛犬の体調を判断するのは難しいですが、これ以外にも下痢や嘔吐、鼻水が出るなどの症状がある場合には病院に連れていった方がいいかもしれません。
犬が痛みを飼い主さんに訴えるとき、それは「我慢できなほど痛いよ、助けて」と言っているということです。
犬がおじぎする時の気持ち⑤ふぁ〜あ、気持ちいいいなぁ。
目の前に飼い主さんがいるわけでもなく、他の犬がいるわけでもない。不思議がるような音もしないのに、一人で勝手におじぎをしていることもあります。
この時のおじぎに見えるポーズは実は単なる「伸び」。人間も寝起きにぐーっと伸びをしますよね。犬もお昼寝の後などに同様に前足を前に伸ばして前傾姿勢になり体を伸ばしているのです。
犬がおじぎのポーズをしたら注意したいこと
ずっと一緒に生活して愛犬をよく観察している飼い主さんなら、おじぎのポーズから犬の気持ちを察するのは難しくないはずです。
ポーズだけでなく尻尾や耳、表情を見てあげれば、どんな気持ちなのかすぐに分かると思います。
「一緒に遊ぼうよ!」とか「気持ちいいなぁ」とプラスの気持ちのときにはいいのですが、敵意の表れであったり、「お腹が痛い」と不調を訴えていることもあります。
その場合には飼い主さんがしっかりと対処してあげなければなりません。愛犬がおじぎをしたら様子をよく観察してあげましょう。
犬のおじぎのしつけ方
おじぎのポーズをコマンドとして教えることもできます。
1.「ふせ」を教えるときと同様に犬の目の前におやつを差し出す。
2.「バウ」「こんにちは」など飼い主さんの好きな指示語を一つ決めてそれを言います。
3. 低い位置かつ犬の体に近い位置におやつを近づけると自然にふせ」「をしようとします。
(この時、おやつを持っていない方の手でお尻が下がらないように支えておきます。)
4. ある程度この姿勢をキープさせてからおやつを与えます。
これを何度も繰り返し、徐々にお尻を支える手の力を緩めていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?飼い主さんにとって愛犬の気持ちがわかることって、すごく嬉しいことですよね。
そして、飼い主さんが愛犬に対して犬がとるおじぎのポーズを真似てみると、愛犬も同様のポーズをとり一緒に遊び始めたという研究結果もあるのです。
愛犬とのコミュニケーションツールとしても「おじぎ」は効果がありそうですね。
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40代 女性 あい
女性 匿名