犬は水が苦手なの?
楽しそうにお風呂に入ってくれたり、海や川で一緒に遊べたりできるワンちゃんって素敵ですよね。かつて、水辺で人間の狩りのパートナーとして働いていた犬種は、水が好きなワンちゃんが多いです。一方で、いつも陸上で暮らしていた犬種や、愛玩犬として生まれた犬種などは、水が苦手な子もいます。
上記のように素質も関係しますが、水嫌いになるのかどうかのポイントは「経験」だといえるでしょう。
では、どんな経験をしたことによって「水嫌い」になってしまうのかを、いくつかの原因と対処法をそれぞれ見ていきましょう!
原因その1:お風呂(シャンプー)で怖い思いをしたから
たとえば初めてのシャンプーで、
- 目にシャワーの水が入って痛かった
- 逃げないように押さえつけられながら洗われた
- お湯が熱すぎてビックリした
- 顔にずっと水がかかって苦しかった
など、過去や現在のシャンプー方法に問題があったかもしれません。
克服方法
少しずつ、楽しみながらシャワーやお風呂に慣れてくれるように工夫しましょう。
まずは、飼い主さんが気持ち良さそうにお風呂に浸かっているところを見せてみたり、お風呂場に来れたらオヤツをあげてみたり…愛犬が「楽しいかも!」と思ってくれるようにしてみましょう。
お風呂場という場所に慣れたら、次はシャワーの音や感触に慣れてもらいましょう。お湯はぬるめ(36℃くらい)で、ゆるーい水圧でシャワーをかけてあげましょう。
一度トラウマがつくとなかなか克服することが難しくなるので、初めてのシャンプー(お風呂)を楽しく行えるかどうかが重要です。
原因その2:無理やり泳がされたから
たとえば、飼い主さんがアウトドアやマリンスポーツが大好きで、「愛犬にも楽しんでもらいたい!」という思いから、怖がる愛犬を無理やり水の中へ連れて行ったことはありませんか?
もしかしたらその行為がトラウマとなって、水へ近づくのが怖いのかもしれません。人間だって、無理やり水中に放り投げられたら怖いですよね。ワンちゃんも同じ気持ちです。
克服方法
水に興味を示すまで、愛犬のペースにあわせましょう。
始めは水辺を怖がっていたワンちゃんも、飼い主さんが楽しそうに遊ぶ姿を見て学習し、きっと水遊びが大好きになってくれるでしょう。
原因その3:水に写る自分が怖いから
静かな水面をのぞき込むと、自分の姿が写りますよね。それに気づいたワンちゃんは、「誰だこいつは!」なんてビックリして怖がっているのかもしれません。
克服方法
バスタブのお湯や、池などの水に驚く場合は、少し波立たせて犬の姿が水面に写らないようにしてみてください。飲水で怖がる場合は、飲水の容器を小さくして、犬の姿が写らないようにしてみましょう。
原因その4:狂犬病を発症している
これは、狂犬病洗浄地域である日本ではほぼ無いケースだと思いますが、世界ではまだまだ狂犬病が発生している地域がたくさんあります。
狂犬病を発症すると、脳の神経が侵され、とくに嚥下(飲んだり食べたりする力)をコントロールする神経がやられてしまいます。そうすると、水を飲むときに喉の筋肉に激しい痛みを感じるようになり、それにともない水も怖がるようになってしまうそうです。
そして100%死に至る、とても恐ろしい病気です。
「狂犬病を発症すると水を怖がるようになる」ため、狂犬病は別名「恐水病」とも呼ばれています。
克服方法
必ず愛犬には狂犬病ワクチンを受けさせましょう。(法律でも義務付けられています。)
たとえ日本が安全でも、自由に人の出入りや貿易が行われているので、どこで狂犬病ウイルスが入ってくるかは分かりません。発症しないためにきちんと予防するという意識を持っていてください。
まとめ
犬の水嫌いの主な原因を4つ見てきました。あなたにも身に覚えがある行動や、愛犬の様子と似ている原因はありましたか?
「うちの子は水が苦手だからしょうがない」とあきらめるのはまだ早いです!今からでも克服できる可能性はあります。少しずつでいいので、水に対するイメージが良くなるように、工夫していきましょう!
ユーザーのコメント
30代 女性 きなこ
30代 女性 匿名
散歩に夢中になってるときだけ、大丈夫ですが、家に帰ってきてからが大変です。
人もそうですが、一度、経験した恐怖はなかなか受け入れないんですね。