犬にとって退屈は悪影響
犬にとって、運動不足であったり、ふれあい不足であったりと、退屈で刺激のない生活は大変辛いものです。
なぜなら、いま存在する犬種のほとんどは人間の仕事のパートナーとして作られたものである為、犬は頭を使うことや運動に高い意欲を持っているからです。
しかし、この欲求が満たされなければそれが犬にとって強いストレスとなり、家の中の物を噛み荒らしたり、バウバウと吠えたりすることで、そのストレスを発散しようとしてしまうのです。
こんな工夫で愛犬も夢中になれる♪
「最近忙しくて、あんまり構ってあげられてない」「愛犬が退屈そう」こんな心配をしている飼い主さん、多くいると思います。
でも大丈夫!少しの工夫で犬が幸せになれる時間は作れます!
①ごはんの時間を遊びやトレーニングの時間に!
犬が大好きなご飯の時間。
このご飯の時間もただ食べるだけでなく、頭を使うように工夫しましょう。その一工夫で、犬にとってご飯の時間がさらに充実したものになります。
例えば、頭を使いながら遊んで食べられる玩具を使うことがその一つです。いつもと違う新しい刺激に、犬も興奮です。
また、ご飯の前に軽いトレーニングをすることも良いでしょう。ご飯をあげる前に、「スワレ」「フセ」というコマンドを入れます。
忙しくてなかなか構ってあげられないときでも、こういった小さなアクションやコミュニケーションがあるのとないのとでは、犬にとって大違いなのです。
②軽いマッサージをしてあげる!
「忙しくて疲れてて、遊んであげる気力がないなぁ…」こんな風に悩んでいる飼い主さんにオススメなのが、軽いマッサージをしてあげること。
これなら座りながらでも、愛犬とくつろぎながらでもすることができます。
マッサージは、お腹をさすってあげる、身体中を撫でてあげるといった簡単なもので充分です。
犬にとってはもちろん、飼い主さん側にとっても、忙しい時間の中での癒しのひと時になるのではないでしょうか。
③新しい言葉やコマンドを教えてあげる!
「気づいたら同じ遊びばかりになってしまってる…」そんな時には、愛犬に新しい言葉を教えてあげましょう。
例えば、いつも遊んでいるおもちゃに名前をつけて、それを愛犬に覚えさせてみたり。上手くいけば、飼い主さんがその名前を口にするだけで、愛犬がそれを取ってきてくれる、なんてこともあるのです。
この時に、「持ってきてくれたことに対して全力で褒めてあげること」そして「飼い主さんが出す指示によって、持ってきたものを離すことを覚えさせること」を忘れてはいけません。
またその他にも、新しいコマンドを教えることも良いでしょう。ただ、教えるコマンドは負担にならない簡単なものを選択してください。
もし「新しいコマンドを覚えさせるのは難しい」と思ったら、今できるコマンドの完成度を高めることでも大丈夫。
人間も犬も新しい動作を覚えることは頭を使うことであり、脳に良い刺激を与えることができるのです。
④お散歩時間は短くてもコースを変えると◎!
時間がなくてあまり遠くまで散歩できない!そんな時は、散歩コースに一工夫。いつもとは違う道に入って行っちゃいましょう。
いつもと違う匂いや景色があるだけで、犬の退屈な気分は吹き飛ぶものなのです。
またそれだけでなく、散歩の時間帯を変えることも効果があります。時間帯が変わるだけでも、匂いや景色が違ったりするものです。
また、時間帯を変えることで新しい犬との出会いがあれば、愛犬の交友関係の広がりのきっかけにもなります。
いつも通りのものに刺激を与えることは、飼い主さんにも良い効果があります。
いつもと同じルートで歩く散歩は、ついつい業務的に終えがち。そこで一工夫することで、意識をしっかりと愛犬や道程に向けることができるのです。
愛犬にとっても、飼い主さんにとっても新しい刺激を得ることができるため、良い効果があるといえます。
⑤お散歩でアジリティの練習を!
先ほどと同じようにどうしてもお散歩の時間があまり取れない飼い主さんは、身の回りのものを使ってアジリティを楽しむこともオススメします。
例えば、階段を上り下りすることや、排水溝をジャンプすることなど。
これらは、飼い主さんにとっても良い運動になりますし、犬にとっても頭を使う良い刺激になるのです。
時間がとれたときは思いっきり構ってあげましょう!
犬にとって、退屈はとても辛いものです。
だからこそ飼い主さんが忙しい時、どんなに少なくても犬にとって刺激のある時間を作ってあげることが大切なのです。
「こんなことで犬は満足するのかな?」と思っても、あるのとないのとでは犬にとってすれば大違いだったりすることもあるのです。
でも1番大切なのは、飼い主さんが少しでも時間が取れたら、愛犬に思いっきり甘えさせてあげること。犬にとって、大好きな飼い主さんとコミュニケーションをとる時間は何よりも幸せで、必要不可欠な時間なのです。