群れの法則
犬の本質として社会性のある『群れ』という考え方があり、その『群れ』には必ず統率するリーダーが必要になります。これは誰が何と言おうと紛れもない真理なんです。
人間同様に犬も「ダメだこりゃ(汗)」と飼い主に諦めを感じる事があるんですよ。
我々人間も同じ『群れ社会』で生きる動物ですよね?
あなたにも頼りになる上司や先輩の判断基準があると思います。
そして犬族にも『頼れるリーダー』には幾つかの条件があるのです。
頼りになる飼い主の条件
犬から信頼され尊敬される飼い主さんには共通点があります。
穏やかで物静かでおおらかな人
文字通り普段から落ち着きがあり冷静に物事を判断できる人のことです。
細かい事はあまり気にせず、少々何があっても慌てない。
例えば散歩中に他の犬の排泄物が落ちていたとします。
「あーダメー!汚いよ~!」
と慌てて回避させようとする人より、
「誰のだろうねぇ?嗅いでみな♪」
ぐらいのおおらかさが犬には心地良いんですよ。
例えが悪くてすみません(汗)
しかし犬は排泄物を臭いとも汚いとも思っていませんから(笑)
何なら貴重な情報源なんです。
何より犬はのほほーんとした穏やかさが大好きなんです。
僕は普段犬に話しかける時、耳元で優しく囁く様にしています♪
犬のちょっとした行動に対して細かく過剰な反応を見せず、すべてを受け止めるような気持ち、寛容さを持つことは犬と暮らす上でとても大切なことだと思います。
凛とし毅然とした態度の人
穏やかな中にも凛とした雰囲気、毅然とした態度で接する事ができる人です。
犬が何か粗相をした時に、
「◯◯!こーら。ダーメでしょ!」
と注意するより、
「ノー!」
と毅然と言える人になって下さい。
褒める時も、
「あら~♪お利口さんねぇ♪ちゃんとできたねぇ♪」
と言うより、
「よし♪偉いぞ!」
と言ってあげて下さい。
散歩中も背筋を伸ばして颯爽と歩くんですよ~。
適宜、的確な指示を出す人に対し、人が尊敬の念や信頼の気持ちを持つように、犬たちもそういった態度を示してくれる相手にならば「ついていこう」「従おう」と思うことができるのです。
ポジティブでブレない一貫性を持つ人
犬に前向きにどんどんチャレンジさせる人は犬に自信を与えます。
『可愛い子には旅をさせろ!』精神ですね♪
そして、『良いものは良い!悪いものは悪い!』と一貫性を持ってブレない人です。
ある行為を昨日は叱ったけど、今日は何も言わなかったりすると犬が「え?良いの?」と困惑するんですね。
その困惑や混乱が続くと、そういったあやふやな態度をとる相手に対する信頼がなくなっていく。
「こいつの言うことはすぐに変わる」「信頼できない」と思わせてしまうんですね。
だから日常生活の上でもしっかりとしたルール作りは絶対に必要なんです。
犬って人間より規律を重んじる動物なんですよ!
僕も見習わなきゃ♪
頼りにならない飼い主の行動
ネガティブな人
不安、心配、緊張、興奮、焦り、恐怖、ヒステリー。
これらを僕は「負のエネルギー」と呼んでいます。
この負のエネルギーを発する人は犬に良い印象を与えることができません。
人は誰しも犬と同じで『相手のエネルギー(雰囲気や気配)』を本能的に感じ取ろうとしています。
犬にはマイナスの言葉も、負の感情も分かりはしないと高をくくっている人も多いと思いますし、そんなマイナスの部分があるからこそ犬にそばにいてほしいと考える人も多いのではないでしょうか。
しかしこの洞察力たるや人間の比ではないほど犬は優れています。
正に『野生の勘』というやつです。それに犬の本質として犬は先天的に『不安』という概念が無いのです。人社会に来て『人間の不安感』から覚える感情なのです。
暴力的、虐待、威圧的
これは絶対にやってはいけない行為ですが昔、番犬と捉えられていた犬はよく棒で叩かれたり、大声で怒鳴られたりしているのを見たことがあります。ここ20年ほどの間に日本でも浸透してきた「ほめるしつけ」以前の時代では、当たり前のように罰を用いた“しつけ”が行われてきたのです。
俗に言う『調教』ですよね。はっきり言って動愛法違反の犯罪です。暴力で抑圧するのは避けるべきです。犬は愛情ある『正のエネルギー』でコントロール出来るし、するべきなのです。暴力や威圧によって、犬と人の間に信頼関係が結ばれることは決してないでしょう。確かに、指示に従うかもしれません、イタズラはなくなるかもしれません。でもそれは決して幸福な家族やパートナーとしての関係ではないのです。
犬から『危険』と判断されてしまったら厄介です。
もうそれこそ犬にとって縄張り自体が危険地帯だと思ってしまうと生涯不幸で窮屈な犬生を過ごさなければならなくなります。
過保護、過干渉
犬の概念に『平等』という文字はありません。必ず『優劣』を付けようとします。これは犬に限らず群れを成す動物の本質です。僕たち人間もそういうとこありますよね(笑)
それは反省するとして♪必要以上に甘やかしたり構い過ぎたりすると「人の方が自分(犬)のご機嫌をとっている」と勘違いさせてしまいます。
これは犬と暮らす上で気を付けないといけない部分で、犬の本質から言えば人間の優しさは犬にとって『弱い者』と認識されてしまうのです。
愛情を注ぐのは当たり前のことですし、
『愛犬をヨチヨチして可愛がってあげたい!』
『お世話をして構ってあげたい!』
という気持ちは悪くないことだと思います。
しかし残念ながら人間的愛情と犬的愛情には隔たりがあるんですよ。
犬はどんな時にあなたからの愛情を感じるか?
それはあなたが愛犬から、
『信頼できる!』
『尊敬に値する!』
『羨望の眼差し』
で見つめられる時なんです♪そう!真のリーダーに巡り逢えた安堵と安心感なのです。
まとめ
犬と幸せに楽しく暮らす上で犬から信頼され尊敬されるにはそれなりのハードルを乗り越える必要があります。人の思う愛情と犬の思う愛情にも違いがあるということが分かったと思います。
しかしそれは犬から学ぼうとするあなたを一回りも二回りも大きく成長させてくれる事だと僕は考えます。言葉を持たない犬とコミニケーションを取る事は容易ではありません。だからなおさら信頼関係という心の繋がりが必要なのです。
と、なんだかんだと理屈をこねましたが難しく考えるか事はありませんよ!
「リーダーたるものこうあるべき!」
という堅苦しい考えは必要ありません。
だって大きい会社の社長さんでも様々なタイプがある様に、あなたはあなたのスタイルでパックリーダーになれば良いんですから♪
コツはあなたがとことん犬との時間を楽しむことですよ(笑)
勿論今うちにいる犬達は僕の事を頼りにしてくれていますよ~♪多分ね(^_-)
ユーザーのコメント
女性 KauKau
30代 女性 まろんママ
40代 女性 いんこ
きっと頑張り過ぎていたのかも知れません、空回り、空回りの連続で、愛犬にはまったくなんにも響く様子がなく、ただただうなだれてしまうときもありました。
犬を飼い始めて1年経ち、2年経ち、しつけ教本の通りに出来ないことがたくさんあるままでしたが、諦めもついて頑張ることをしなくなったら、愛犬がなんとなく私に寄り添ってくれるようになりました。
記事にあるように、おおらかな心がなかったのかもしれません。教科書通りにいかないことのストレスに負けて、せっかく愛犬のいちばんかわいい時期を見逃してしまったような気持ちです。
50代以上 男性 ヤマトの父
の良い自慢の愛犬です。しかし家ではもう一つ良い関係が持てていません。一言で言えば素っ気ないのです。呼んでも直ぐには寄って来ませんし帰宅した時も尻尾も振ってくれません。どうも尊敬されていないようなのです。この記事を読んで反省しました。改善したいと思います。
女性 匿名
40代 女性 匿名
しかし散歩中に誰がしたのかもわからない排泄物を嗅いでごらんとは言えません。
病気の原因ウイルスや寄生虫の卵を貰ってしまう可能性が高すぎます。少なくとも私は自分の犬にはそれは言いません。
他は成る程と納得する事もありました。
参考になりました
20代 男性 匿名