犬の尻尾の役割って?
バランス維持
1つ目は、体のバランスを維持する役割。
走行中カーブを曲がるときはスピードを保ったまま方向転換したり、狭いところを通るときは転ばないようにしたり、尻尾をうまく使いながら、バランスを取っているんです。賢いと思いませんか?
体温調節
2つ目は、体温を調節する役割。
寒い時期、猫のように尻尾を丸めて眠る姿、見たことありませんか?実は、鼻先を尻尾で覆うことで、体温低下を防ぎ、熱を逃さないようにする保温効果があります。以前と比較し、犬種に関わらず室内飼いの犬が増えているため、寒さや暑さに弱い犬が増えています。
感情表現、コミュニケーション
3つ目は、感情表現と周りとのコミュニケーションを取る役割。
「嬉しい」「楽しい」「悲しい」「怒る」といった感情を飼い主さんに伝える手段の中に、尻尾の動きがあります。犬同士が挨拶するときにも、尻尾を上げてお互いにおしりの匂いを嗅いでいることがありますよね。尻尾は、犬の気持ちを表すコミュニケーションツールとなっています。
尻尾がピーン、犬は何を考えている?
1. 警戒している
辺りを見渡すようにして尻尾を伸ばしていたら、緊張し、周りを警戒しているというサインです。もしかすると、遠くで微かに聞こえる音に反応しているのかもしれません。また、初めて見かける人や物に対しても、このような行動を取ることがあります。
2. 威嚇している
尻尾を高く上に伸ばすことで、自らの体を大きく見せ、強さをアピールするという動物の本能による行動です。鳥が羽を大きく広げたり、熊が手を上に上げる様子に似ていますね。ちなみに、威嚇しているときは犬歯を剥き出しにして怒っていたり、顔の表情とも連動しているように思います。
3. 興奮している
相手に好奇心を抱き、興奮しているときも尻尾がピーンと伸びます。攻撃的になっているというよりも「遊びたい」「興味がある、気になる!」という気持ちが強いときの行動です。興奮していると、他の犬を噛んでしまったり危害を加えてしまうことがあるので、気を付けて見てあげるようにして下さい。
尻尾の位置や高さにも注目!
尻尾を後ろ足の間に巻き込む
いたずらをして、怒られたときなどに見られる尻尾を後ろ足の間に巻き込むポーズ。反省して「服従」の気持ちを表しています。我が家の場合、犬が苦手な「お風呂」のキーワードを口に出すだけで、このポーズで歩きながら部屋の隅っこに逃げてしまいます。
尻尾を下げ、動かさない
リラックスしている心境のときは、尻尾は下がり気味になり、ほとんど動かすことはありません。動くとしても、少しだけ尻尾を揺らす程度。飼い主さんが近くにいたり、家の中にいることで安心しているのかもしれませんね。
尻尾の毛を逆立てている
ひどく怯えていたり、怒っているときは尻尾も含め、全身の毛を逆立てていることがあります。意図的にこの行動を取るのではなく、自然と起きてしまう体の変化だと言われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。尻尾の働きや意味が分かると、なんとなく今までよりも意識して犬の行動に目を向けてしまいそうですね。言葉が話せない分、しぐさや表情を気にかけて、気持ちの変化をいち早く察知してあげましょう。