犬が寄ってくる人の条件7つ!
犬が寄ってくる人には、特徴があるのをご存知でしょうか?理由もなく犬が寄ってくるわけではありません。確かに、自宅で犬を飼っている人は、その犬のニオイがするのでほかの犬の興味を引きやすいですが、それだけで犬が寄ってくるわけではありません。
犬を飼っていても、飼っていなくても、そんなことは関係ないのです。では、なぜ犬に好かれるのか?犬が寄ってくる人の条件を見ていきましょう。
穏やかに優しい声で話す
犬は、相手の声の調子や表情で感情を汲み取ることができるとされています。話しかけられるときやそばにいるときなど、穏やかで優しい声で話す人を好み、逆に感情に任せて大きな声で話したり、高すぎる声や低すぎる声で話す人は苦手です。
犬の聴覚は人間の4倍、音域は2倍もあるとされていることから、大きな声が苦手です。声には感情が含まれており、犬は敏感に察知することができることから、例えその大きな声が「可愛い!」であったとしても興奮気味であれば犬も興奮してしまうのですね。
穏やかに優しい声で話す人は、感情も表情も穏やかです。声から不安や緊張、興奮といった感情が伝わることもなく、犬も安心できるのですね。
犬の目線にあわせて接する
犬に好かれる人は、自然と犬の目線にあわせて接しています。人間よりもはるかに低い世界で暮らしている犬にとって、人間に見下ろされるのは不安や恐怖を感じるものです。特に初めて会った人なら尚更。
自分が寝転がっているところに立っている人が来て見下ろされると、何だか威圧的に感じませんか?犬も同じです。ですから、犬はずっと見下ろされた状態で接してくる人は苦手です。自分の目線にあわせて接してくれる人のほうが、安心感や信頼感を強く感じるのです。
無闇やたらに触ろうとしない
犬に好かれる人は、無暗やたらに触ろうとしません。犬によって触られることが好きなこともあれば、苦手なこともあります。飼い主さんならまだしも、まったく知らない人となれば、触られることでストレスも感じます。
犬が自分から「撫でて!」と示してくれていれば別ですが、気持ちを考えずに可愛いからといっていきなり触ってくる人を犬は苦手とします。犬を無暗やたらに触ろうとしないのは、その犬の気持ちを考えてあげているから。その優しさが犬にも伝わるのです。
犬と会話をする
犬と会話をする人は、犬に好かれます。「犬と会話」というのは、その犬の行動から気持ちを汲み取り、楽しそうなら「楽しいね」、美味しそうにものを食べていたら「美味しいね」「良かったね」と共感しながら話すことです。
一方で、「怖いね」「大丈夫?」といった、マイナスな会話は犬は苦手です。そういった言葉を発するときは、少なからずマイナスな感情を持っているとき。犬にもその感情が伝わって、ますます不安になってしまうので、明るい会話をする人のほうが犬も楽しいと感じますね。
落ち着いた態度の人
犬は人間の行動や動作もしっかり見ています。その行動や動作から感情が伝わることもあり、犬は落ち着いた態度の人を好む傾向にあります。落ち着いた態度の人は、不安や緊張、興奮や怒りといった感情が行動に出ることは少なく、いつも悠々と構えていることができます。
例えば、犬を嫌いな人が犬を見て「嫌だな、吠えられたらどうしよう、怖いな」と思い、自然と避けようとする態度をとります。犬はその不安や緊張を察知して、吠えてしまうという悪循環が生まれるのです。
犬は、態度がコロコロ変わる人は落ち着かなくて苦手です。人間の態度も犬にとっては感情を読み取る方法の1つ。穏やかに優しく話す人が好かれるのと同様に、感情の起伏が少ない落ち着いた人のほうが安心できるのですね。
犬が来るのを待てる人
犬がこちらに歩いてきても、犬から近寄ってくるまで待てる人が好まれる傾向にあります。犬同士を見ていても、まず最初にすることはお互いのおしりのニオイを嗅ぎ合っていますよね。犬にとってニオイを嗅ぎ合うことは、自己紹介の挨拶であり犬流のマナーです。
人間は犬のおしりのニオイを嗅ぐことはありませんが、近寄ってきた犬に思う存分ニオイを嗅がせてあげることが仲良くなるためのマナー。ですから、逆にこちらから犬に近づいて、勝手に触る人は苦手です。
じっとおとなしく触らせてくれる犬であっても、内心ストレスを感じていることも多いため、こちらから積極的に犬に近づくのではなく、犬が自分から近寄ってくるまで待てる人のほうが好かれるのです。
優しい人
人間の性格というのは、言葉や表情、態度に現れるものです。犬は優しい人が大好き。性格の優しい人は、雰囲気も優しいですね。その雰囲気に惹かれ、寄ってくるのです。優しい人は相手のことを考え、行動してくれます。
今までご紹介した犬が寄ってくる人の条件をみれば、犬の気持ちを汲み取って行動する人が好まれる傾向にあるということがおわかりいただけるのではないでしょうか。逆に言うと、犬は自分勝手な人が苦手ということ。動物が好きな人は優しい人が多いと言われるように、犬もちゃんとわかっているのです。
- 犬は人間の感情を声の調子や態度から察知することができる
- 犬の気持ちを考えてくれる人を好む傾向がある
- 犬の目線で接してくれる人のほうが安心できる
犬が寄ってくる人になるためにできること
犬が好きなのに、吠えられてしまう...という人も少なくありません。初対面の犬でも仲良くなりたい、犬に好かれる人になりたいと思っていても、接し方を間違えれば犬に警戒されて吠えられてしまうことも。
ここでは、自然と犬が寄ってくる、犬にモテる人になるためにできる、初対面の犬との接し方をご紹介します。
正面に立たない
初対面の犬と接するには、正面に立たずに、その犬の横に回り込むような位置に移動してからしゃがみましょう。犬は飼い主さんや慣れた人以外、目の前に来られることを警戒します。
視線をあわせない
犬の目線にあわせることは大切ですが、最初は視線をあわせないようにしましょう。初対面の犬と目をあわせることは、威嚇していると思われてしまうほか、余計なストレスを与えてしまうことになります。
ニオイを嗅がせる
犬にとってニオイを嗅ぐのは、情報収集に大切な行為です。軽く自分の手を握り、手の甲を犬の鼻先にゆっくり近づけて、ニオイを嗅いでもらうようにします。手を開いた状態でもいいのですが、指先や手の平を怖がる犬もいるので、軽く握ったこぶしの手の甲にしておいたほうがいいでしょう。
また、犬がニオイを嗅いでいる間は、嗅ぎ終えるまで何もせずに待っていましょう。ゆっくり時間をかけて、犬に考える時間を与えてあげることも大切なことですよ!
犬の見えないところを触らない
犬の警戒心が解けて触らせてくれるようになったら、犬から見える場所を触るようにします。あごの下や頬の辺りなどから触り、ゴロンとお腹を見せてくれたら胸の辺りを優しく撫でるようにします。
頭やしっぽ、背中などの見えない部分は、「何をされるかわからない」という恐怖心を与えてしまうので、触らないように注意してくださいね。また、少しでも嫌がるそぶりをみせたり、後ずさりするようであれば、それ以上は触らないようにしてあげましょう。
一気に距離を詰めすぎない
警戒を解いてくれたからといって、正面にしゃがんだり、じっと目を見つめたり、見えない場所を触るといった行動をしてはいけません。懐いてくれたら嬉しさのあまり、いろいろ欲張ってしまいたい気持ちが生まれるのは当然のことですが、グッと我慢。
初対面であることを忘れず、適度な距離感を保ち、一気に距離を詰めすぎないように気をつけましょう。
マスクやサングラス、帽子などは外す
犬の視力は悪いです。しかし、犬は人間の表情をよく観察し、どんな人が推測します。表情が隠れてしまうようなマスクやサングラス、帽子などは不安にさせてしまいます。犬と接するときは、それらを外したほうがいいでしょう。
香水をつけているときは注意
犬の嗅覚は人間の100万倍とも1憶倍ともいわれているように、匂いには敏感です。香水などの強い香りは、犬に嫌われてしまう原因にもなりかねないので、注意しましょう。
必ず飼い主さんの許可をもらうこと
ドッグランやフリーリードで遊ばせられる場所以外では、犬のそばに飼い主さんがいることがほとんどでしょう。犬と接する前に、必ず最初に飼い主さんの許可をもらうことも忘れてはいけません。
もちろんマナーとして大切なことでもありますが、犬と仲良くなる上でも大切なことです。勝手に犬に接して、飼い主さんが「この人勝手に何?」なんて不信感を持てば、犬も警戒して心を開いてくれません。飼い主さんの許可をもらった上で、犬と仲良くなりましょう。
- 犬が警戒しない行動をとることを心がける
- 自分の見た目や匂いにも気をつける
- 飼い主さんの許可を得ることは犬と仲良くなるためにも大切
犬が寄ってくる理由
犬が寄ってくる人の条件をご紹介しましたが、そもそもなぜ犬は寄ってくるのでしょうか?それには犬の習性や、まだまだ未知な犬の能力が関係しているようです。ここでは、犬が寄ってくる理由を見ていきましょう。
ニオイを嗅ぎにくるのは興味があるから
犬は警戒心が強い生きものですが、自分に危害を加えないとわかれば、好奇心や興味からニオイを嗅ぎに近寄ってくることがあります。犬の嗅覚は人間に比べてはるかに優れており、犬にとってニオイを嗅ぐことは、情報収集に欠かせない行動です。
ニオイから相手の犬や人の性別や年齢、健康状態、自分より強いか弱いかなどの情報を得ることができます。もちろん、飼い主さんがお出かけ中の行動を推測する、自分の排泄物から健康状態を確認するといったことでもニオイを嗅ぎますが、犬が好意を持った人がどんな人なのか確認したくて近寄ってくるのです。
人間の腋のニオイに惹かれるから
犬の嗅覚は優れているため、離れていてもその人が出すニオイを嗅ぎ取ることができます。犬は人間が臭いと思うニオイが好きですが、人間の腋(わき)にあるアポクリン腺から出る脂肪やタンパク質を、皮膚の常在菌が分解することで発生するニオイも大好き。
腋のニオイが強いときは、犬がニオイを感知しやすいため近寄ってくるようです。研究でも犬がアポクリン腺から出るニオイに懐くことは実証されており、独特のニオイは同種動物として親近感を感じるのだとか。犬が寄ってくるのは嬉しいですが、なんとも複雑な気持ちになりますね。
人間の感情を読み取れるから
2012年に行われた実験で、犬は飼い主であっても見知らぬ人であっても、鼻歌を歌っている人よりも泣いている人に対して、積極的に近づく傾向があることがわかりました。犬は人間の感情を読み取ることができることや、飼い主さんのストレスがうつるといった研究結果もあることから、人間の感情に共感、同情する能力があると考えられています。
実際犬を飼っている方で、飼い主さん自身が苦手と思っている人に愛犬は近寄らない、なんて経験をしたこともある方もいるのではないでしょうか。もしくは、「犬が嫌い」という人にも犬はあまり近寄りませんね。ですから、犬に好かれやすい人の条件が当てはまれば、「犬が好き」という感情を読み取って、共感して近寄ってくるということもあるのかもしれません。
- 興味を持ってニオイを嗅ぎにくる
- 犬はアポクリン腺から出るニオイに親近感を感じるから
- 犬は人間の感情に共感できる生きものだから
まとめ:接し方を工夫すれば犬が寄ってくる人になれる!
「犬は犬好きな人がわかる」「犬は優しい人がわかる」と言われているように、犬のことを考えた接し方をすれば、自然と犬に好かれる人になることができます。もともと犬が好きだという気持ちがあるのだから、犬が寄ってくる人になるには接し方をちょっと工夫するだけ。
せっかく犬が好きなら、「好き」の一方通行よりも両想いになったほうがグッと楽しいですね。もちろん犬にも性格や感情があり、相性というものもありますが、犬にモテモテな人になれるように、犬が寄ってくる人の条件や接し方を試してみてはいかがでしょうか。