犬が飼い主を鼻で『ツンツン』するときの心理
スマホをいじっているとき、雑誌を読んでいるとき、あるいはテレビを観ているとき…愛犬がすっと隣にやってきて、鼻を『ツンツン』としてくることはありませんか。「どうしたの?」と声をかけている飼い主さんも多いでしょう。いったい、なぜ犬は飼い主を鼻で『ツンツン』してくるのでしょうか。
1.かまってほしい
長い時間、飼い主さんにかまってもらっていないときや、一人遊びをしていてふとしたときなど、「飼い主さんにかまってほしいな」と思っていることがあります。
鼻を飼い主さんに『ツンツン』とすることで、「かまって」「そろそろ暇だよ」「寂しいな」といった気持ちを直接伝えようとしているのです。
「そういえば今日、一緒に遊んでいる時間が少ない」など思い当たる節があるときは、愛犬を最優先にし、おもちゃを使って一緒に遊んだり、マッサージをしたりして、コミュニケーションをとりましょう。
2.不安を感じている
不安を感じているときにも、飼い主の隣にやってきて、鼻を『ツンツン』とすることがあります。「なんだか不安だよ」「飼い主さん、一緒にいてほしいな」など、不安であることと、飼い主に傍にいてほしいことを伝えています。
中には、飼い主が外出する気配を感じ取り、飼い主に「行かないでほしいな」「もしかしていなくなっちゃうの?」という不安から、鼻を『ツンツン』とする子もいます。
犬は小さなことでも敏感に察する能力があるので、飼い主の行動からこの後の行動を予測したり、外からの物音に怯えたりと不安になる事は多いです。
不安を解消させてあげるために撫でたり、外出前であればあえてかまわなかったりと、状況に応じて適切な対応をとるようにしましょう。
3.何かいつもと違う匂いを感じ取っている
「なんで鼻をツンツンしてくるの?」と思ったら、鼻を『ツンツン』させているのと同時に、『クンクン』と匂いを嗅ぐような仕草も時折見せている…ということはありませんか。これは飼い主に付着している匂いを嗅ぎ取っているのです。
犬が感じ取っている匂いにはさまざまな種類の物がありますが、犬が興味を示す匂いは、知らない匂い、他の犬の匂い、美味しそうな匂いであることが多いです。
外出から帰ってきて一息ついているときであれば、愛犬が外出先から持ち帰ってきた匂いに反応し、「何をしてきたの?」と飼い主の行動が気になっているサインかもしれません。
4.お腹空いたよ
犬の体内時計は正確であることが多いです。毎日同じルーティンで動いていればいるほど、犬の体内時計は正確になっていきます。そのため、いつもごはんを食べている時間にごはんが出てこないと、鼻を『ツンツン』させて「ごはんは?」と催促してくることがあります。
ごはん以外にも、散歩など毎日決まった時刻に行っている行動があれば、「今日は?」と疑問に思い、飼い主さんに尋ねるように『ツンツン』することがあります。
5.退いてほしい
犬の中には、飼い主に対して横暴な態度をとる犬もいます。それは飼い主の日頃の甘やかしや態度が原因であることが大半です。このような犬の場合、「今自分がそこに座ろうとしていたのに」という意思を伝えるため、鼻を強めに『ツンツン』して飼い主を退かそうとすることがあります。
他の軽く『ツンツン』とは異なるため、「なんだか押しのけるように強く鼻を『ツンツン』してきているな」と違和感を覚えるはずです。このようなときは犬の言いなりになるのではなく、しっかり「ダメ」と拒否することも大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が鼻を『ツンツン』させるのは、さまざまな理由が考えられます。中には、要求を通そうとする意味合いの『ツンツン』もあるので、応じる際には注意が必要です。甘やかし過ぎないよう、適度に対応するように心掛けましょう。