犬が触られるのを嫌がる時の心理3つ!適切な対処法まで

犬が触られるのを嫌がる時の心理3つ!適切な対処法まで

犬は可愛がられるのが好きな動物として知られていますが、撫でられるのを嫌がる素振りを見せることがあります。そんなとき犬はどういった気持ちで触られたくないと感じているのでしょうか。3つの心理とそれぞれの対処法についてお伝えします。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

1.警戒している

怒る犬

信頼関係を築けていないのが原因

あなたは犬を触ろうとしたときに「触らないで」と嫌がる素振りをされたことはありますか?もし経験があるのでしたら、犬に警戒されているのかもしれません。

犬は可愛がられるのが好きな動物として知られていますが、それは基本的に信頼関係を築けている前提での話となります。フレンドリーな犬は誰に対しても「可愛がって~」と甘えたり撫でてもらおうとしたりすることがよくありますが、多くの犬は初対面の人や信頼関係を築けていない人に触られそうになると少し警戒する傾向にあります。

ちなみに犬が警戒しているときは、耳を後ろに向ける。頭や肩を下げながら後ずさるようなポーズをする。といった仕草をする場合が多いので、触ろうとしたときに犬がこれらの仕草を行うのでしたらあなたを警戒している可能性が高いといえるでしょう。

また、叩かれたり虐待の経験を持っている犬は人の手が近づくだけで「叩かれる!」と感じ、自分を守るために『吠えたり』『唸ったり』して嫌がることがよくあります。撫でようとしたときに犬が攻撃的になるのでしたら、あなたに対して恐怖を感じているのかもしれません。

監修ドッグトレーナーによる補足

信頼関係は目に見えませんが、犬の仕草から読み取ることは可能ですね。犬達は過去の経験から行動を選択していきます。例えば過去に男性から酷い目にあわされた犬だと、男性を嫌いやすい傾向が見られます。

ですので自分に原因がなくとも最初から嫌われていたりもします。愛犬の気持ちを否定せず受け入れることからスタートです。現状からステップアップをするように信頼関係を築いていきましょう。

対処法:少しずつ仲良くなる

犬が警戒しながら触られるのを嫌がる場合は、少しずつ仲良くなるしかありません。犬がなるべく恐がったり警戒しないよう初めは最低でも1mほど距離をあけて話しかける。何もせずに側にいる。といった方法で安心させてあげましょう。

そして愛犬が自分から近寄ってきたりあなたのにおいを嗅ごうとしてきたら、あなたに興味を持ちはじめているといえます。少しずつ距離を詰めてにおいを嗅がせたりオヤツをあげて安心感を与えてあげると早く仲良くなれると思いますよ。

ただ、「興味を持ってくれた!」と思っていきなり動いたりはしゃいだりすると犬がビックリして攻撃的になることがありますので、あくまで焦らずに少しずつ仲良くなることを心がけてくださいね。

監修ドッグトレーナーによる補足

ここが非常に重要なポイントとなっています。よくお勉強しておきましょう。おやつを持ってたら近寄って来ない愛犬の場合はどうしたら良いと思いますか?その場合はおやつを自分から離れた場所に置いてあげましょう。そして愛犬が安心して食べられる距離まで飼い主さんは離れてみましょう。

常に考えておくことは「愛犬を驚かせない」です。いっぱい触りたいとか抱っこをしたい等の気持ちはあるかと思います。それを達成するには愛犬が受け入れてくれるまで繰り返しの練習が必要となるんですね。その時が来るまで驚かせないように接してあげましょう。

2.触られたくない場所を触っている

前足を触られて嫌な顔をする犬

犬には触られたくない場所がある

愛犬を触ろうすると「触らないで!」といわんばかりに体を遠ざけながら嫌がることがある。そういった場合は愛犬が触られなくないと思っている場所をあなたが触ろうとしている可能性があります。犬には触られたくない場所が何か所か存在します。

その場所は犬によって異なるといえますが……、『足』『指』『しっぽ』『マズル(鼻周り』は犬が嫌がりやすい場所として知られています。犬が触られたくないと感じている場所を用もないのに無理に触ろうとすると犬がストレスに感じたり最悪の場合信頼関係が崩れてしまうことがありますので無理に触るのはやめてあげてくださいね。

対処法:嫌がる場所はなるべく触らない

触られたくない場所を触ろうとしたときに犬が嫌がるときの対処法としては、単純に『触らない』ことが対処法となります。例えば、あなたは自分の触られたくない場所を無理やり触られそうになると、たとえ大好きな人でも「触らないで!」と拒否してしまいますよね?犬も同じなのです。たとえ信頼関係が築けている飼い主だとしても、触られたくない場所を触られるのは苦痛に感じてしまいます。

もちろん、ケガや病気などをした場合は愛犬が嫌がっていても触る必要があるといえるでしょう。しかし、特に用がないときは基本的には触らないようにすることをおススメします。

3.病気・ケガをしていて痛みを感じている

しんどそうな犬

目に見えない病気のサインになっていることも

普段は愛犬の体を触っても嫌がらないのに、何故か触られるのを嫌がるようになった。そんなときは愛犬がケガや病気によって痛みを感じているのかもしれません。ケガは体をよく見れば原因がすぐに見つかりますが、病気によって痛みを感じている場合はなかなか原因を判明することが難しいといえます。

その結果、「愛犬を触ったときに嫌がられる原因がわからない……」となりやすいそうです。病気を発症しているときは『食欲がない』『元気が無い』『歩き方がいつもと違う』といった症状が同時にみられることが多いので、「どこか愛犬の様子がおかしい」と感じるのでしたら病気を発症している可能性が高いといえるでしょう。

対処法:とりあえず病院へ連れて行く

ケガや病気が原因になっていると考えられる場合は、飼い主だけで対処するのはおススメできません。また、触られるのを嫌がるということは、撫でられただけで不快感や痛みを感じるほどの状態ということになりますので、病気やケガがある程度進行してしまっている可能性があります。ですので、少しでも愛犬に異常が見られるのでしたらなるべく早く病院に連れて行くようにしましょう。

まとめ

撫でられている犬

犬が触られるのを嫌がるときは様々な理由が考えられます。今回はその中でも割と有名なものを3つご紹介しました。犬が嫌がっているのにもかかわらず無理やり触ってしまうと信頼関係が崩れたりストレスを溜め込ませたりしてしまう可能性が高いので、嫌がった場合は無理に触らないようにすることをおススメします。

また、撫でられるのを嫌がるという犬の仕草は病気やケガのサインとなることがありますので、少しでも様子が変だと感じた場合は念のため病院に連れて行ってあげてくださいね。

監修ドッグトレーナーによる補足

ケガや病気の時に触られるのを嫌がる場合、共通点が見られやすいです。それは特定の部位を触られることだけ嫌がるという点です。例えば足に何らかのケガや病気をしてしまった犬だと、足は嫌がるがそれ以外は触っても大丈夫といった様子です。

逆にどこを触っても嫌がる様子であれば、信頼関係が築けていない可能性が考えられます。これは絶対ではありませんので、気になるようであれば専門家の診察を受けることをオススメします。

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