飼い主の帰宅を喜ぶ犬が可愛い!
飼い主が帰宅すると、愛犬が飛び跳ねるように駆け寄り、嬉しそうな様子を見せてくれる…。犬を飼っているご家庭では、あるあるな光景ですよね。「こんなにも自分の帰りを待っていてくれたんだ」と思うと、より愛おしくなります。
犬は人間とともに長い年月を過ごしてきました。そのため、他の動物に比べて人間への愛情が深いという事実も、様々な研究によって証明されています。また、犬にとって飼い主がその場に居る、又は居ないという状況のみで判断しているため、単純に飼い主が長時間いないことで、強い寂しさを感じ、再会できた喜びが爆発しやすいのでしょう。
犬が飼い主の帰宅を喜ぶ心理
犬が飼い主の帰宅を喜ぶ姿は、珍しいことではありません。単純に嬉しいと言ってしまえばそれまでですが、より詳しくどのような心理から飼い主の帰宅を喜んでいるのかを解説していきます。
1.留守番中が寂しい
飼い主が帰宅すると、こちらが驚くほどオーバーリアクションで喜んでくれる愛犬。飼い主が帰宅することで喜ぶ犬の心理として、まず1番に考えられる心理が「寂しかった」でしょう。
留守番中、犬は飼い主の居ない環境の中、1人ぼっちで居座らなければいけません。人間のようにテレビを観て暇を潰したり、自分だけでどこかへ外出したりすることはできないので、暇を持て余している状態です。暇であればあるほど、飼い主が居ない現状をひしひしと感じてしまうため、強い寂しさを感じやすいです。飼い主が帰宅した姿を見て、「寂しかったよー!」と飛び付くのは、そのためでしょう。
2.「帰ってきた」という安心感
寂しさと同時に、「飼い主さんは本当に帰ってくるのだろうか」「どこかへ行ってしまったけれど、もう帰ってこないかもしれない」という不安に襲われている犬も多いです。
特に子犬期や、家にやってきたばかりの犬に関しては、環境にも慣れておらず、飼い主との信頼関係も築けていない状態であることが多いです。そのため、「どこへ行ってしまったのか」「本当に帰ってきてくれるのだろうか」と不安になるのです。時間が経ち、飼い主が帰ってくることで「帰ってきてくれた。安心」と安心感を抱き、その嬉しさを飼い主にアピールしていることも多いです。
3.留守番中に怖いことがあった
いつも帰宅すると喜んで出迎えてくれる愛犬。でも、何だか今日はいつもよりも歓迎ムードが強い…という経験はありませんか。いつもより飼い主の帰宅を喜んでいたり、甘えてきたりする場合は、留守番中に何らかのトラブルがあった可能性があります。
例えば、留守番中に家の外で工事が行われていた場合です。犬からして見れば、普段は聞かない大きな音が1日中聞こえてきたわけですから、恐怖や不安を感じていてもおかしくはありません。また、子犬であれば、あまり聴いたことのないチャイムの音にも敏感です。チャイムが鳴らされたことで、「何この音、怖い」と恐怖を感じることもあります。
分離不安に要注意!
飼い主の帰宅をおしっこを漏らすほど興奮して出迎える、帰ってきた後はぴったりくっついて離れない…と、過剰な甘え方をしてくる犬は、分離不安症に陥っている可能性が考えられます。
分離不安とは、飼い主の姿が見えないことで、強いストレスを感じてしまう精神病の一種です。エスカレートしてしまうと、寂しさを紛らわすため、執拗に前足や体の一部を舐め続け、皮膚炎を引き起こす、いわゆる『自傷行為』を行う犬もいます。分離不安症の疑いがある場合は、犬の精神科医に相談したり、普段から適度な距離感で接したりすることを心掛け、徐々に飼い主が居ない時間に慣らす必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。自分の帰宅を素直に喜んでくれる愛犬は、何より愛おしいですよね。しかし、あまりにも喜び方が異常であったり、留守番中に問題行動を頻繁に繰り返したりしているようであれば、分離不安を疑い、適切な対応を取りましょう。