犬が『知らない人』に吠えてしまう時の心理3つ!適切な対処法まで

犬が『知らない人』に吠えてしまう時の心理3つ!適切な対処法まで

犬を飼っていると散歩中知らない人に向かって吠える。訪問者に吠えて困る。といった経験をすることがあると思います。犬が知らない人に向かって吠えるときはどういった気持ちになっているのでしょうか。犬が吠えるときの心理とその対処法についてお伝えします。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

1.警戒して吠えている

散歩中に警戒して吠える犬

犬が初対面の人に対して吠えてしまうときは、相手に『警戒している』可能性が考えられます。

  • 家に訪問客がやってきた
  • 道で苦手なにおいのする人と出会った
  • 知らない人に大きな声で話しかけられた
  • 予測不能な動きをする人と出会った
  • フレンドリーに接してくる人と出会った

といった場合、犬は知らない人がどういった人なのか分からないので、威嚇の意味を込めて「こっちにこないで!」と吠えることがあります。また、初対面の人と出会ったときにはじめは吠えていなくても、相手にある一定の距離まで近づかれると「怖いから近づかないで!」と吠えることが多かったりします。

ちなみに犬が頭を下げて後ずさるようなポーズをしながら吠えるときは、相手に対して警戒している可能性が高いといえるでしょう。

対処法『少しずつ相手に慣れさせる』

犬が知らない人を警戒して吠えるときは、少しずつ相手に慣れさせてあげるのが効果的といえます。例えば、愛犬と初めて会う友人が家に来たのでしたら、はじめは友人と愛犬の距離を数メートルあけて様子を見させるようにしましょう。数十分ほど遠くから友人を観察させることで、愛犬は少しずつ「この人は安全な人なんだ」と理解し警戒心を和らげていくことでしょう。

慣れてきたら次は友人から直接愛犬にオヤツをあげてもらうと良いですよ。犬は大好きなオヤツをくれる人に対して警戒心を弱めやすいので、早く仲良くなることができ吠えにくくなると思います。

ただ、警戒心を緩めていないときに友人が手でオヤツを直接あげてしまうと噛まれてしまう危険性もありますので、愛犬が怖がって相手を噛まないか注意してくださいね。

監修ドッグトレーナーによる補足

犬が知らない人に吠える心理として一番大きな原因を占めるのが「警戒」になります。対処として大切なのが「怖がらせない」ということ。これは飼い主さんだと注意してもらいやすいのですが、愛犬の警戒対象となる人にも伝えて分かってもらう必要があります。

「犬は吠える生き物」と思っている人だと、あなたの愛犬が吠えていてもお構いなしに近寄ってきたりします。そうすると愛犬は警戒心をより高め、より強く吠えかねません。ですので相手の人に「うちの犬は怖がっているから少しづつ慣れるように手伝ってもらえるかな?」などと伝えて愛犬の状態を伝えたり、協力をお願いするとスムーズに進みやすくなりますよ。

2.嬉しくて吠えている

散歩中にじゃれ合う犬と人

フレンドリーな性格をしている犬は、道端で知らない人に出会ったり家に初対面の人がやってきたりすると、「僕と遊ぼ~!」「仲良くしてね!」とテンションMAXで嬉しがりながら吠えることがあります。

吠えている理由を知るとなんとも微笑ましい気持ちになりますが、ずっと吠えたままでいるのは少々困ってしまいますよね。相手の人にも少なからず迷惑をかけてしまうといえますから、吠えないようにしつけをする必要があるといえるでしょう。

対処法『落ち着かせる』

犬が嬉しくて吠えている場合は、相手の人に出会えて喜びすぎている……少し興奮状態になっていることが多いといえます。ですので、対処法としては落ち着かせることが効果的だったりします。

例えば、愛犬が知らない人に対して飛びつかんばかりに喜びを表現しながら吠えたら『おすわり』や『待て』、『伏せ』といった犬を落ち着かせるコマンドを使って愛犬の興奮した気持ちを抑えてあげましょう。

もしコマンドを使っても愛犬が言うことを聞かずにずっと吠えているのでしたら、その場(相手の人がいる場所)から一旦離れて気持ちを落ち着かせます。そして、愛犬が吠えるのを止めたらまた戻って相手の人と触れ合わせるようにしましょう。

はじめはなかなか上手くいかないかもしれませんが、根気強く行うことで次第に愛犬の興奮した気持ちを和らげられるようになり、吠え癖が改善されていくと思いますよ。

監修ドッグトレーナーによる補足

気持ちが昂ったり、相手を呼ぶような気持ちや会話をするように吠える犬もいますね。愛犬が喜んでいるのは嬉しいのですが吠えるのは問題です。吠えさせないようにしたいのですがここでワンポイントアドバイス。それは「少しでも吠えが止まったらOKとする」ということです。

吠えている時は全体的に気持ちが昂っています。それを無理に抑えようとするとひどくなるケースを多く見てきました。吠え声が少しでも止まったら触れ合ってもらい、吠えだしたら離れる。少しでも収まったらまた触れ合ってもらい、吠えたら離れる。を繰り返し繰り返し続けてみましょう。教える感覚としては一度で解決しようとせずに、徐々に吠え声を減らしていく感覚で対応していくと結果的に吠える行動が減少していきやすいですよ。

3.テリトリーを守ろうとしている

激しく吠えるヨーキー

犬が知らない人に向かって吠えるときは『縄張りを主張している』こともよくあったりします。自宅に知らない人がやってきた。毎日歩いている散歩道で見知らぬ人を見かけた。といったときに吠えるのでしたら、もしかすると愛犬が「ここは僕のテリトリーだぞ!」と相手の人に縄張りを主張しているのかもしれません。

犬が縄張りを主張しているときに「吠えたらダメでしょ!」「何で吠えるの!やめなさい!」といった感じで話しかけるように犬を叱ると、「飼い主も一緒に出て行けっていってる~!」と勘違いして余計に吠える勢いが強まることがあるので、叱るときは叱り方に気をつけましょう。

対処法『吠えたらダメだと教える』

犬が縄張りを主張するために吠えている場合も、基本的にはまず落ち着かせることが大切といえます。『おすわり』や『待て』、『伏せ』といった指示をして落ち着かせるようにしましょう。また、言葉で注意するときは「飼い主が一緒に相手を追い出そうとしている」と犬が勘違いしないように『ダメ!』と短く叱るようにしましょう。

そして、ちゃんと愛犬が大人しくなったらオヤツをあげて褒めてあげると良いですよ。そうすることで犬は「吠えるのを止めたらご褒美がもらえる」と学習して、おすわりなどのコマンドを指示したとき、同時に吠えるのを止めてくれるようになることが多いそうですよ。

監修ドッグトレーナーによる補足

叱ることで愛犬の行動が変化して大人しくなるようでしたら問題ありません。ただし短く叱っても吠えることを止めないケースは要注意です。噛まれてしまう可能性に繋がります。叱っても吠えることを止めなければ愛犬は人と一緒にテリトリーを守ろうとしていると感じていますよね。だから吠えるのを止めない。そんな状況の中で飼い主さんが吠えるのを止めさせようと愛犬を触ろうとしたら何が起きると思いますか?「愛犬から噛まれる」ということが起きる可能性があるのです。

愛犬からすればさっきまで飼い主さんが味方だったのに、いきなり吠えるのを止めさせようとしてきた!と感じて飼い主さんを敵だと感じてしまうのですね。ここまで状況が悪化してしまうと専門的な対処が必要とされてきますので、専門医を頼ることをおすすめしておきます。

まとめ

座ってこちらを見つめるリードをつけた柴犬

犬が知らない人に対して吠えるときは、

  • 警戒している
  • 嬉しがっている
  • テリトリーを守ろうとしている

といった気持ちで吠えていることが多いといえます。犬が吠えているときはまず『落ち着かせる』ことが大切といえます。全然落ち着いてくれない場合は、オヤツなどのご褒美を与えて『静かにしたらご褒美がもらえる』と感じるようにしつけをして、吠え癖を改善する必要があるといえるでしょう。
なかにはしつけを頑張っても愛犬がいうことを聞いてくれないということもあると思います。そういったときは落ち着くまで相手の人がいない場所に愛犬を連れて行って、吠える原因をなくしてあげることをおススメします。吠え癖を改善するのは根気が必要となるので、無理せず少しずつ頑張るようにしてくださいね。

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