犬は飼い主に向かって喋るの!?
犬を飼った経験のある方の多くが、「もし話すことができたら何を話すのかな?」と思ったことがあるのではないでしょうか?通常、犬の鳴き方は「ワンワン!」「キャンキャン!」「クゥーン」などが一般的。しかし、稀に「ワウワウワウ」「ウググググ」「アウアウアウ」など、人間の発声に似た鳴き方をすることがあると思います。
我が家の愛犬も稀に喉を絞るように「アウゥゥゥゥ」と鳴き声を出すことがあり、まるで喋っているように聞こえることがあります。
もちろん犬は喋れません
もちろん、犬は人間の言葉を喋ることはできません。言葉を発声するための喉の器官の仕組みが、犬と人間とでは異なるため、絶対に喋ることはできないのです。しかし、確実に何かを訴えかけるように、普段と違う鳴き方をすることがあるのも事実。
また、少し変わった鳴き声を出す子もいるので、通常の犬の鳴き声以外は喋っているように聞こえることも多いです。犬が少し変わった鳴き声を出すようになったのには、何かしら理由やきっかけがあることも。愛犬が飼い主さんに向かって喋っているように感じるとき、愛犬には様々な心理があるようです。
犬が飼い主に向かって喋っているときの心理3つ
1.飼い主さんが喜んでくれるから
「おはよう」や「ただいま」など、愛犬に話しかけることも多いですよね。何か話しかけたタイミングで、「アウアウアウ」など鳴き声を出したら、まるで喋って返事をしているようで、飼い主さんもつい笑顔で喜ぶのではないでしょうか。
この経験を何度か繰り返すと愛犬はしっかり学習します。「この鳴き声を出すと飼い主さんが喜んでくれる!」そんな気持ちで喋るように鳴くことがあるようです。
犬にとって飼い主さんは、信頼できる大切で大好きな存在です。そんな飼い主さんの笑顔も大好き。犬は飼い主さんの表情を見分けることができる生き物。飼い主さんの笑顔を見ることで「幸せホルモン」とも呼ばれる、オキシトシンを増やすことができるという研究結果も出ています。愛犬が喋っているように聞こえる鳴き声は、飼い主さんの笑顔がきっかけとなったケースもあるでしょう。
2.褒められるのが嬉しい
上記と同じような理由になりますが、愛犬が喋るような鳴き声を出したとき、「喋った!凄いね!」などと、飼い主さんが褒めた場合、嬉しくて何度も繰り返すかもしれません。褒めるのと一緒にオヤツを与えた場合は、さらに喜んで頻繁に喋るように鳴き声をあげるでしょう。
3.要求がある
犬が吠えたり、鳴き声を出したりするのはコミュニケーショのひとつでもあります。言葉で気持ちを伝えることができない犬は、ボディランゲージや声を使って自分の気持ちを伝えてくれるのです。構ってほしいとき、オヤツが欲しいときなど、何かしら飼い主さんに対して要求があるときに、吠えることで意思を伝えようとすることを「要求吠え」と呼びます。
あまりに頻度が高く、飼い主さんはもちろん、周囲の方にまで「うるさい!」と感じさせてしまうほどであれば、解決策を考えなければいけない犬の問題行動のひとつです。
とはいえ、犬が吠えることはごく自然な行為。全く吠えない犬もあまり存在しません。犬の要求吠えの鳴き方は「ワンワンワン」や「キャンキャン」などが一般的ではありますが、犬自身で色んな鳴き方を試してみて、要求が通ったときの鳴き声を何度も繰り返す子もいるでしょう。
どうしても叶えたい要求があり、その要求がなかなか思い通りにいかないときは、手を変え品を変え様々な鳴き声を出すことも。その際、思いがけず喋るような鳴き声になることもあります。
我が家の愛犬がこのタイプ。仕事のため自宅を出ようとする夫を何とか引き止めたくて、毎朝、必死に訴えています。当然、仕事なので愛犬がどんなに頑張ったって夫は毎日出勤します。そして、ある日突然「アウゥゥゥゥ」と喋るように鳴き声を出したことがあります。愛犬の必死な気持ちが伝わる、ちょっぴり切ない鳴き声でした。
まとめ
愛犬が飼い主さんに向かって喋っているとき、嬉しい、楽しい、必死!など、様々な心理があるようですね。そして、その意思表示は意外に強いもののように思います。できれば愛犬の楽しいお喋りをたくさん聞きたいですね。