犬にとって家族が大切なのはなぜ?
野生時代の名残から
犬はもともと野生動物で、集団を作り群れで生活していた生き物。基本的に孤独を好む生き物ではありません。犬は「ひとりで取り残される事は危険」と言うことが、遺伝子レベルで刷り込まれているとか。群れの仲間と共に狩りを行い、巣穴で眠り、外敵から身を守るという行動を、単独ではなく仲間と共に行っていました。
犬にとって群れの仲間は、自分自身が生き残るためにも、とても重要な存在だったのです。そして、今現在ペットとして飼われている犬は、私たち飼い主が群れの仲間である大切な家族になるのです。
愛犬は「家族の一員」
犬を飼われているご家庭では、愛犬がすっかり「家族の一員」として、存在しているのではないのでしょうか。毎日お散歩を一緒に楽しみ、美味しいご飯を用意して、リラックスタイムには一緒に眠ってしまうなんてことも。
犬の存在感は身体のサイズに関わらず、とても大きなものだと思います。家庭のマスコット的な存在になるかと思いきや、気づけば家庭の中心人物(犬物?)。家族のみんなが愛犬に愛情を持って接することで、愛犬も家族のこと大好きになるでしょう。そんな家族思いの犬はどんな行動をとるのでしょうか?
『家族思いの犬』がよくする行動3選
1.人間同士の喧嘩を止める
犬が人間同士の喧嘩を止める姿は、テレビ番組やインターネットの動画などで、皆さん1度は目にしたことがあると思います。兄弟喧嘩を必死で仲裁したり、夫婦喧嘩の最中も、間に割って入ったりと健気な気遣いを見せてくれますよね。あの犬の行動は、喧嘩を止めるように見えているだけではなく、本当に止めようとしているのです。
上記にも書いたように、犬にとって私たち家族は群れの仲間になります。その群れの中の争いごとを必死で止めているのです。愛犬にとって群れの仲間(私たち家族)と共に生きていくことはとても重要なこと。仲間同士で揉め事が起きた時は、習性として止めようとするケースが多くあります。大切な家族だからこそ「仲良くしたい」という気持ちが強いようですね。
2.家族の体調や気持ちに合わせてくれる
不思議なもので、犬は家族の体調が優れない時、それを察知してくれることがありますよね。お子様がいらっしゃるご家庭では、風邪で発熱したお子様に、愛犬がずっと寄り添って看病するように眠ることもあるようです。
もちろん、お子様だけでなく、お父さん、お母さんのことも愛犬はよく見ています。体調が悪い時に、静かに寄り添ってくれるのはもちろん、お散歩も最短コースでゆっくりと気遣うように歩いてくれることがあります。また、涙をこらえることが出来ないほど、悲しいことがあった時は、ペロペロ涙を舐めてくれますよね。
個人的に、「犬は本当に人間のことをよく見て理解している」と感じるのが、ご高齢の飼い主さんとワンちゃんでお散歩している姿を見た時です。ご高齢の飼い主さんは素早く歩くことが出来ません。
連れられているワンちゃんは、飼い主さんの表情を確認しているのか、何度も顔を見上げながら、飼い主さんの歩くスピードに合わせ、ゆっくりゆっくりと歩いています。「大好きな家族はボクが守る」と言う気持ちで一緒にお散歩しているのかもしれませんね。
3.静かに待っていてくれる
ご自宅の愛犬は毎朝早起きですか?愛犬が家族の誰よりも早く目覚めた時、「朝ごはんが食べたいな」や「お散歩行きたいな」と思っているかもしれません。しかし、そんな気持ちをグッとこらえて、家族の誰かが起きてくるまで静かに待っていてくれるのであれば、それは家族に対する思いやりかもしれません。ゆっくりと眠らせてもらえるのは、ありがたいですよね。
また、家庭内の家事の大半をまかなうのが、お母さんというご家庭も少なくないと思います。家族が仕事や学校に行っている間も、掃除に洗濯、買出しなど、忙しく家事をこなしている時間が多いですよね。そんな一生懸命な姿を、愛犬は静かにジッと見守っているのではないでしょうか?「それが終わったら遊んでね!」「頑張ってね」と思いながら待っているはずです。
まとめ
愛犬が家族思いの犬に育ってくれることは、飼い主としては嬉しいことですよね。もともと、持っている性格でもあるかもしれませんが、愛犬と家族の間に築かれた信頼関係が強いものなのだと思います。これからも愛犬を大切な家族の一員として接していくことで、良好な関係がいつまでも続くと思います。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
50代以上 女性 匿名
喧嘩はダメだよと言っているかのように。