飼い主のことを好きすぎる犬がする仕草や行動
飼い主のことを好きすぎる犬には、ある共通点があります。それは行動に表れていることが多いのですが、皆さんはお気づきでしょうか。ここでは飼い主のことを好きすぎる犬がする仕草や行動の代表例を3つご紹介します。
飼い主の匂いが付いた物を持ち歩く
お留守番をしているとき、あるいはお昼寝をするときなど、愛犬が飼い主の持ち物を自分の傍に持って行っていることはありませんか。
ハンカチや靴下、ブランケット、衣服など、様々な物を持ち歩く犬の話が聞かれますが、これは飼い主の存在を常に感じていたいため、飼い主の匂いが強く付いているものを自分の傍に置いておこうとしているのです。
飼い主の匂いを感じる事ができれば、犬も安心することができますし、1人でお留守番をするときも怖くない、寂しくないという心理なのでしょう。
飼い主の後を付いて歩く
多くのご家庭で見られる愛犬の様子に、飼い主の後をついて回るという行動があります。飼い主と一緒に居たい、飼い主の存在を感じていたいために、飼い主の後を一緒について歩いてしまうのです。
これには様々な理由が考えられます。例えば、飼い主が少しでも離れてしまうと寂しいという心理であったり、あるいは飼い主と同じ時間を共有したいという心理であったり、その犬によって心理状態は様々です。
飼い主の顔周りを舐めてくる
飼い主の顔周りを舐めるという行為も、犬にとって大好きという感情をダイレクトに伝える手段の1つです。これは犬の習性が関係しています。
子犬は母犬の口元を舐めることで、甘えたり、お腹が空いたよと合図を送っていました。それが今現在も残っており、母犬の代わりとなった飼い主に愛情を伝えてくれているのです。
しかし、犬は様々な細菌を持っているので、人間の口を舐めてしまうと衛生上良くありません。なるべく犬に顔周りを舐めさせるのは控え、違う愛情表現をしてもらうようにしましょう。
分離不安に要注意!
今回は「飼い主の持ち物を持ち歩く」「飼い主の後をついて歩く」「飼い主の顔周りを舐める」といった事例をご紹介しました。
しかし、飼い主が大好きすぎるあまり、一時も離れることができず、少しでも離れてしまうと大きなストレスを感じてしまう場合は、分離不安を発症している恐れがあるので要注意です。
分離不安とは、近年認知されるようになってきた犬の精神病の1つです。飼い主と離れることで極度の不安を感じ、大きなストレスを負ってしまいます。
すると、その不安感を紛らわそうと破壊行為を繰り返したり、中には自分の前足を舐め続け、皮膚炎を発症させるなどの自傷行為に達する犬もいます。愛犬の精神状態はもちろん、健康にも悪影響を及ぼしかねません。
常に一緒に居ようとする、飼い主の姿が見えなくなると吠えるなどの症状が見られる場合には、分離不安の可能性が考えられるので、適度な距離感を保つよう心掛けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょう。飼い主のことを好きすぎるというのは、飼い主からすればとても可愛らしいですよね。しかし、一時も離れることができないという状態になってしまうと、悪影響を及ぼす恐れがあります。大好き同士であっても、適度な距離感を保つことが重要ですよ。