犬の『満腹サイン』を知っていますか?
愛犬が自分のごはんを食べたばかりなのに、テーブルの上の食べ物を盗み食いしようとしたり、飼い主さんの食事を欲しがったりすると、「お腹いっぱいになっていないのかな?」「ごはんが足りないのかな?」と考えてしまいますよね。でも愛犬は、満腹なのにもかかわらずそうしているのかもしれません。
犬の祖先といわれているオオカミは、群れで狩りをして食べ物を得ていましたが、常に狩りが成功するとは限りません。そのため、狩りに成功して食べ物(獲物)を得たときは、しっかり食べておく必要がありました。この食べられるときに食べておく食いだめの習性は、今の犬にも残っており、食べ物を与えたら与えただけ食べてしまう犬がほとんどです。たとえ満腹でも、目の前に食べ物があれば食べてしまうのです。
本当は満腹なのに、飼い主さんがそれに気づかずに愛犬に食べ物を与えてしまうと、肥満につながります。ですから飼い主さんは、愛犬が満腹であるときに見せるしぐさや行動を見逃さないようにして、食事の与え過ぎに注意する必要があります。そこで今回は、犬の『満腹サイン』を3つご紹介したいと思います。
犬の『満腹サイン』①ため息をつく
ため息にはネガティブなイメージがあるため、愛犬が食後に「ふぅ~」とため息をつくと、「もっと食べたかったな~」と不満を訴えているように思えてしまいますね。しかし犬がため息をつくのは、不満を感じているときだけではありません。満足しているときにもため息をつきます。ごはんを食べて満腹のときや、たっぷり散歩をしたあとなど満足しているときに、「ふぅ~」とため息をつくのです。その表情は穏やかで、ため息をついたあと、うとうとし始めることも。
一方、飼い主さんにかまってもらえなかったり、自分の要望を聞いてもらえなかったりしたときのため息は不満の表れですが、このときは上目遣いで飼い主さんを見つめるなど、いかにも不満そうな表情をしていることが多いです。
ですから、愛犬が食後に穏やかな表情でため息をついたときは、「あ~お腹いっぱい」という満腹サインと考えていいでしょう。
犬の『満腹サイン』②自分の口の周りをなめる
犬がごはんのあとに自分の口の周りをなめるのも、満腹サインです。お腹が満たされて、「ごはんおいしかったな~」と満足しています。満足しつつ、口の周りの食べかすを味わっていることもあります。反対に、ごはんの前に自分の口の周りをなめるのは、空腹のサインです。
ごはんやおやつのあとでもないのに、やたらと鼻や口の周りをなめているときは、緊張や不安を感じている自分を落ち着かせようとしている可能性が高いです。
犬の『満腹サイン』③床に背中をこすりつける
愛犬がごはんを食べたあとに、仰向けになって床に背中をスリスリとこすりつけているのを見たことはありませんか?お腹を見せて甘えながら、「もっとごはんちょうだい」とおねだりしているようにも見えますが、これはお腹がいっぱいで満足しているときに見せる行動です。満腹で満足していることを、体全体で表現しています。
ちなみに、背中がかゆいときや、自分の体についたシャンプーのにおいなどを取り除きたいときなどにも、床に背中をスリスリとこすりつけます。あまりにも頻繁にこすりつけているときは、ノミやマダニの寄生や皮膚病の可能性があるので、動物病院で受診を。
まとめ
犬は「お腹いっぱい!」と言葉で伝えられない上に、満腹でも食べてしまう習性があるため、愛犬が満腹かどうかは飼い主さんが判断してあげなくてはいけません。犬が満腹なときは、食後にご紹介したようなサインを見せるので、愛犬をよく観察してみてくださいね。
満腹サインを見せていたのに食べ物を欲しがるときは、犬の習性だと理解しましょう。ごはんが足りないと勘違いをして、ごはんのお代わりをあげたり、飼い主さんの食事をおすそ分けしたりしてしまうと、肥満になってしまうので要注意です。