犬と飼い主の関係とは
犬と飼い主との関係は、親子関係に近いものです。優しく見守りながらも、しつけを通して正しい行動へと導いていくことが理想でしょう。長い時間を共に過ごすのですから、理想的な関係を築いていきたいですよね。
犬はもともと群れで生活していた動物です。犬にとって飼い主が頼りになるリーダーであれば、しっかりと聞く耳を持つでしょう。しかし、飼い主との関係性が上手く育まれていないと、犬が指示に従わずに問題行動を起こしてしまう可能性もあります。
犬に社会で暮らす上でのルールを教えることは、飼い主の大切な役割です。リーダーといっても、厳しい上下関係を意識する必要はありません。犬は飼い主に対して深い愛情を持っています。恐怖心ではなく安心感を与えて、互いに信頼関係を育んでいけるような関係を目指しましょう。
犬が飼い主に似ることについて
飼い主さんの中には、犬の性格や見た目が自分と似ていると感じる人もいるそうです。犬と飼い主はなぜ似てくるのでしょうか。
生活環境が影響している
犬は、食事や散歩などの行動を勝手に決めることができません。いつ散歩に行くかやどのような餌を食べるかは、飼い主の影響を大きく受けることになります。同じ環境で長い時間を一緒に過ごす中で、自然と飼い主の影響を受けて似てくるのだと考えられます。
飼い主が几帳面な性格であれば、犬もその影響を受けて決まった時間に起きたり食事を取ったりすることが習慣化されやすいと考えられます。犬の個性にも寄りますが、どのような環境でどのような飼い主さんと過ごすのかは、犬の性格に大きく影響するようです。
飼い主が自分に合う犬を選んでいる
人は自分と共通点があるものに親近感を抱く傾向がありますよね。一緒に暮らす犬を選ぶ際も、無意識に共通点を探しているのかもしれません。例えばスポーツが趣味の飼い主は活動的な犬種、室内でゆっくり過ごすことを好む場合は大人しい犬種など、自分の性格とどことなく似た犬に惹かれやすくなるのではないでしょうか。
見た目でも自分と似た犬を選びたい飼い主もいるかもしれません。例えば、体格のよい男性がたくましい体つきの大型犬を連れて散歩している様子は、はたから見てもさまになりますよね。犬を見た時に「なんとなく自分に似ているかな?」とシンパシーを感じ、飼い犬として選ぶということも十分考えられます。
親族と顔が似た犬を選んでいる
飼い主が、自分の親や兄弟と見た目が似た犬を選んでいる可能性もあります。幼い頃から見ている顔に安らぎを感じ、家族として向かい入れる犬に同じ要素を求めているのでしょう。親族の顔に似ているということは、飼い主とも共通点があるということです。そのため周りから見て似ていると感じるのは当然かもしれません。
犬の飼い主への愛情と行動
犬は愛情表現が豊かな動物で、飼い主に対してさまざまな行動で気持ちを伝えています。犬が飼い主への愛情を示す際、以下のような行動を取るといわれています。
- 飼い主の口や鼻を舐める
- 呼びかけるとすぐに駆け寄ってくる
- 寄り添って甘える
- やきもちを焼く
子犬は母犬に甘えたい時に口元を舐めますが、飼い主に愛情を示す際にも同じ行動を取ります。少し離れた場所からでも、飼い主に向かって駆け寄ってくるのは大好きな飼い主の呼びかけに応えたいという気持ちの現れでしょう。
くつろぐ時や寝る時に寄り添ってくるのは、犬にとって飼い主の近くがリラックスできる環境だからです。飼い主が好きすぎる犬の場合、先住犬や赤ちゃんにやきもちを焼くこともあります。
飼い主と犬が理想的な関係を築く方法
犬との信頼関係を築く
犬との信頼関係を築くためには、飼い主といるときに安心感を与えることが大切です。叱る際に怒鳴ったり叩いたりする行為は、犬が飼い主に対して恐怖心を抱くようになるのでおすすめできません。望ましくない行為に対して、感情的にならず穏やかなトーンで注意し、よい行動をしっかり褒めるようにしましょう。
例えば犬が噛んだ時は「痛い!」と言ってすぐに遊びを中止し、その場から離れます。望ましくない行動を無視することで、犬は「悪いことをすると遊んでもらえない」と徐々に覚えていきます。
ブラッシングやお風呂を嫌がるときには、おやつを与える、優しくなでるといったごほうびのアクションを決めておくのもよいでしょう。苦手なことをよい気分で終えられることで、ブラッシングなどは嬉しいものだと記憶します。
しつけに一貫性を持たせる
犬に接する時は、一貫性のある態度が大切です。飼い主の言うことがコロコロ変わると犬は混乱してしまいます。犬がイタズラをした際に、その日の気分によって叱り方を変えることがないようにしましょう。
繰り返し伝えることで、犬は飼い主の言うこと覚えていきます。指示するときの言葉は統一しておきましょう。おやつを与える量など、飼い方に関するルールを一度家族で共有しておくと安心です。
適切なサポートをする
子犬が社会性を養うためには、飼い主が手を出しすぎないことも大切です。危険に配慮しながらも、犬が好奇心を持って学ぶことを止めないようにしましょう。
例えば散歩中に他の犬とすれ違う際、子犬が怖がらないようにと急に抱き上げると、犬同士の挨拶の機会を奪うことになってしまいます。さらに子犬が「他の犬=怖い」と認識してしまう可能性もあります。
子犬の頃は心配なことも多いですが、さまざまな犬や人と関わることで社会性を身につけていく大切な時期です。必要に応じたサポートを心がけましょう。
まとめ
犬と飼い主は、家族でもあり友人のような関係でもあります。長い時間を一緒に過ごす中で、行動や仕草が似てきたり、お互いに気持ちが通じているように感じたりする場面もあるでしょう。
犬は向上心が高い動物です。飼い主が愛情を持ってしつけをすれば、その気持ちに必ず応えてくれます。信頼関係を育みながら、素敵なペットライフを送れるといいですね。
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20代 男性 宇野直人
20代 男性 宇野直人