飼い主さんの服や布団が好きな2つの理由
素材が好き
ふわふわの素材や少し涼しさを感じられる素材だと犬が上に乗ったり、もぐり混んだりすることがあります。季節にもよりますがそこが快適なのかもしれません。例えば、冬場はふわふわで体温が逃げないような素材の布団や服にもぐりこんだりすることがあります。
快適な場所を探すのが上手な犬ほど布団に入りたがるかもしれませんね。もし、何回も繰り返すようであれば、まず犬が生活している場所が快適に過ごせる環境かどうかを確認してみてください。寒すぎたり暑すぎたりする場合は環境を変えてあげましょう。
匂いが好き
犬はとても嗅覚が鋭い動物です。生後12日頃までの子犬はまだ目が相手いませんが、嗅覚は発達していてお母さんに匂いには敏感です。匂いを頼りにおっぱいを探して飲むことができます。犬が飼い主さんのことが好きなら、その匂いも大好きなのです。服や布団についた汗の匂いが犬にとっては安心する匂いになっているのかもしれませんね。人間は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくと言われていて、その中にその人個人の特有の匂いがあると言われています。犬はこの匂いから飼い主さんの服や布団だとわかって加えたり、体をこすりつけたり、もぐったりします。
そのため、飼い主さんの匂いが強い寝室や、よく座るソファーなどが好きになります。また、比較的匂いがつきやすい下着やタオルなども好きな犬が多いようです。
服や布団を好むのは愛情表現
犬が飼い主さんの匂いがついている服や布団を気に入っているなら、それは飼い主さんのことが大好きな証拠です。自分を守ってくれて可愛がってくれる飼い主さんの匂いがそばにあることで安心して寝たり、休んだりすることができるのです。飼い主さんの洋服やタオルなどを集めてきて巣のようにして眠る犬もいます。それだけ犬から愛されていることですね。ただ、洋服を頻繁にとったり、布団をぐしゃぐしゃにしたりするようなら少ししつけをする必要があるかもしれません。飼い主さんの許可なく服をとらないようにしたり、ひとりで布団にもぐってしまわないようにしつけておきましょう。
犬とは一緒に寝ないほうがいいの?
ひとりで寝ることができなくなる
添い寝が当たり前になってしまうと犬はひとりでは寝れなくなってしまいます。いつでも飼い主さんと一緒ということに慣れてしまった犬は、自分のテリトリーが曖昧になってしまっています。その状態で飼い主さんから離れてしまうと、不安になり粗相をしたり、吠えたりするようになります。動物病院やペットホテルなどでケージに入れる際に暴れたりすることもあります。犬は犬専用の場所でひとりで過ごすことができないと困ることが多いのです。もし一緒に寝るとしても、ケージやクレートでひとりで過ごすトレーニングはしておきましょう。
皮膚病になる可能性がある
犬と人とどちらもかかる可能性がある皮膚炎として、ノミやダニ、シラミによるものが有名です。犬にそういった外部寄生虫がついていることに気づかずに一緒に寝てしまったら大変です。布団やベッドは繁殖にとても適しているのであっというまに増えてしまいます。そして、それらは飼い主さんにも感染する可能性があります。また、毛が抜けやすい犬種の場合は抜け毛の季節になると毛だらけになってしまい、衛生的に良い状態とは言えません。もし一緒に寝るのであれば、毎日シーツを取り替えたり、布団を干したりするのは必須になるでしょう。犬のノミやダニ、シラミの駆除や予防もしっかりしておきましょう。
事故のリスク
もし、飼い主さんがベッドで寝ているなら、犬がベッドから落ちてしまう可能性があります。人間からすれば大した事のない段差でも体の小さい小型犬や子犬からしたら相当な高さになります。骨折したり、体を痛めてしまうことも十分考えられます。また、小さな犬の場合は飼い主さんがまちがって上に乗ってしまう可能性もあるため同じ場所では寝ないほうが良いでしょう。
まとめ
犬が飼い主さんの服や布団が好きなのは素材が好きな場合と、飼い主さんの匂いが好きな場合があります。犬は人間と比べてとても嗅覚が発達しているので、飼い主さんの汗に含まれる独特の匂いに反応します。飼い主さんの匂いを覚えている犬は、服や布団からする飼い主さんの匂いをキャッチすることができます。飼い主さんのことが大好きな犬は飼い主さんの匂いを嗅ぐことで安心するので、飼い主さんの服や布団が大好きなのです。とくに布団は寝ている間の汗などがしみこんでいるので大好きな犬が多いでしょう。飼い主さんの服や布団を好きなのは愛情表現のひとつです。しかし、飼い主さんの服をひっぱったり噛んだり、布団に勝手に潜り込んだりするのがひどい場合はしつけをする必要があります。飼い主さんの許可なく服の匂いを嗅いだり、布団にもぐってしまわないようにしつけておきましょう。