愛犬が急に飼い主さんに向かって突進してくる。なんて経験はありませんか?突進してきて、飛びつき顔を舐めてくるなど、犬の激しい愛情を感じるという飼い主さんはいるかもしれませんね。
この記事では犬が飼い主さんに突進してくる心理を探っていきたいと思います。
犬が飼い主に突進して飛びついてくる理由とその心理とは
飼い主さんのことが大好きだから
野生の頃、母犬は子犬を育てるために狩りをし、獲物を食べて巣穴に戻ってきて子犬のために餌を吐き戻して与えていました。子犬は待ちきれなくて母犬が戻ってきたら母犬の口元を舐めて「早くご飯ちょうだい。」とおねだりします。
この野生の頃の習性が現在でも残っていて、犬は母犬の顔を舐めて愛情表現をします。この行動は飼い主さんに対しても向けられるため、飼い主さんのことが大好きな気持ちから突進してきて顔を舐めようとするのです。
この行動は愛犬が飼い主さんのことが大好きだからする心理の表れなのです。
テンションがあがっているから
犬が飼い主さんに突進してくるときの愛犬の心理はテンションマックス!
飼い主さんが帰ってきたときなど、「やった!飼い主さんが帰ってきた。」とばかりに大喜びで突進してきます。
この行動は飼い主さんだけでなく、お客さんが来たときにも同じことをすることがあります。以前遊んでもらったことがある人ならなおさら、顔を見てテンションが上がって突進してしまうことがあります。
いい匂いがするから
飼い主さんから食べ物のニオイがするとき、嗅覚が良い犬はすぐに反応して飼い主さんに突進してくることがあります。
飼い主さんからいいニオイがするぞ、自分へのご褒美かな?早く頂戴、とばかりに突進して飛びついてくるのです。
ストレスがあるから
犬が突進してくるとき、ストレスが溜まっているのをアピールしている場合があります。普段、留守番が多くてケージにいる時間が長かったり、お散歩に連れて行ってもらえない日が続いたりすることで犬はストレスを溜めてしまいます。
あるとき、そのストレスを解消しようと飼い主さんに突進してくるのです。「もっと遊んでよ。」「散歩に行きたいよ。」などという気持ちを込めて突進してくる場合もあります。
反応を見ているから
犬は野生の頃、集団で生活をしていた動物です。群れの中にはリーダーがいて、群れをまとめていました。人間と暮らすようになった今、犬は家族の中で誰がリーダーか見極めようとします。
このリーダーというのは、みんなを下に見るというのではなく、みんなを守るたくましい存在のことです。そのため、犬は突進してきて反応を見て飼い主さんがリーダーなのか確かめようとするのです。
また、以前突進したときに飼い主さんが大声を上げたのを「遊んでくれている」「飼い主さんが喜んでくれた」と勘違いして、その反応をまた見たくて突進してくることもあります。
犬が飼い主さんに突進してくるのをそのままにしておいていいの?
突進するのをそのまましていたらどうなる?
愛犬が自分に向かって突進してきて、顔を舐めたりするのは愛されている証拠だと思えて嬉しいと思います。しかし、その行動をそのままにしておいたら来客や散歩中に同じことをしてしまう恐れがあります。
もしも散歩中に小さな子どもに突進してしまったら、子どもが転倒して大怪我を追ってしまうかもしれません。また、ドッグランでほかの犬に飛びついてしまい、相手の犬を怖がらせてしまいトラブルを引き起こす原因になる可能性もあります。
このことを考えると、愛犬が飼い主さんに突進してくる癖は直したほうがいいといえます。
犬が突進しないようにしつける方法
愛犬が突進するのをやめさせるためには基本的な「おすわり」ができるようになっていなければなりません。
犬が飼い主さんに突進しようとしてきたときに「おすわり」の指示を出して座らせます。ちゃんとおすわりができたら高めの声で思い切り褒めてあげ、ご褒美をあげます。指示の声は低めの声でメリハリをつけてしつけます。
これを繰り返し、次は「待て」ができるようにします。おすわりができてもすぐに突進してきてしまっては解決にならず、犬が突進するのを我慢できるようにならないといけないのです。
おすわりをして待つことができたとき、ご褒美をあげて褒めてあげます。このしつけをしていくことでだんだんと突進してこなくなります。できるようになってきたらご褒美を毎回ではなく、2回に1回、3回に1回と減らしていきます。
ごほうびはおやつの場合は食事に影響が出ないように1粒か2粒にしましょう。おやつではなく、好きなおもちゃで遊んであげるごほうびでもいいですね。
まとめ
犬が突進してくるときは犬がどのような心理でいるか理解し、突進してこないように飼い主さんとの信頼関係を築きつつしつけをしていきましょう。
愛犬が興奮してしまったときに、飼い主さんが落ち着いて対応することは犬をしつける上で重要なことです。
飼い主さんもそのことに気を付けて対処していきましょう。