意外と多い!?犬の脱臼と仕草
意外と多い犬の脱臼ですが、軽度である場合にはほとんど症状があらわれないため、飼い主さんが気づけずにいることがあります。
軽度の膝蓋骨脱臼の場合は、犬自身も“何だか調子がおかしいかも?”という程度の症状である場合がほとんどです。
股関節脱臼の場合は、強い痛みの症状があらわれます。
痛みによって「キャンッ!」と甲高い声で鳴いたり、足を地面につかなくなってしまったりするなどの症状があらわれることがあります。
こんな仕草をしていたら脱臼の可能性があるかも!?という、犬が脱臼しているときにする仕草をいくつかご紹介します。
犬が脱臼しているときにする仕草①「足を地面につけずに引きずって歩く」
ドッグランなどでたまに見かけるのですが、元気に走り回って遊んでいると思ったら急に甲高い声で、「キャンッ!」と鳴き声をあげます。
足を地面につけずに引きずって歩いている様子も見られます。
しかし、様子を見ている間にまた元気に走り出します。
これは、脱臼したけれどすぐに元に戻った、というケースです。
こういった脱臼を何度も何度も繰り返してしまうことがあるんです。
ドッグランなどの思いっきり走り回ることができる場所で、大興奮して走っている間に脱臼してしまい、痛みによって鳴き声をあげたり足を引きずったりします。
すぐに元に戻るため、脱臼だと気づける飼い主さんはとても少ないようです。
しかし、何度も何度も繰り返すうちに重症化してしまうこともあるため、検査を受けてみることをおすすめします。
状態によっては運動制限をしなければならないこともあります。
犬が脱臼しているときにする仕草②「歩き方がおかしい」
普通に歩いているように見えて、足を地面に着けづらそうにすることがあったり、何となく違和感のある歩き方をしたりしている、そんなふうに歩き方に変化を感じることがあります。
ふだんから愛犬の歩く様子をしっかり観察している飼い主さんなら、ちょっとした歩き方の変化にも気づきやすいのではないでしょうか。
歩き方がおかしいなと感じたら、どの足を悪くしているのかよく観察してみてください。
犬が脱臼しているときにする仕草③「後ろ足を伸ばしたがる」
寝起きなどにもよくする仕草なのですが、後ろ足を片方ずつウ~ンと伸ばす仕草をします。
正常な状態なのであれば、後ろ足を伸ばすストレッチのようなものです。
しかし、あまりにも頻繁に後ろ足を伸ばしたがる場合や、片方の後ろ足ばかりを延ばしたがる場合は、脱臼した部分を元に戻そうにしている仕草である可能性があります。
何だか違和感があり、伸ばしたくなるのでしょう。
この仕草は私にもよく理解できます。
私も右膝を脱臼したことがあり、今でも違和感がある日があるのですが、そんなときは膝をウ~ンと伸ばすことで気持ちが良いんです。
犬の脱臼を予防するためにできる対策
体重の管理
肥満は犬の膝やカラダに大きな負担を与えます。
肥満や運動不足が原因で脱臼する犬が増えているそうです。愛犬の適正体重をご存じでしょうか。獣医さんに相談し、愛犬の適正体重を理解し、体重の管理に努めましょう。
フローリングで滑らないようにする
フローリングは犬が滑ってしまいやすく、脱臼だけではなく骨折の原因になることが多いです。
絨毯やマットなどを敷き、フローリングで滑ってしまうことを予防しましょう。
敷物をしたくないという場合は、犬専用のコーティング剤を塗るという対策もあります。
高い場所から飛び降りさせない
ソファーやベッドなどの高い場所から飛び降りたとき、脱臼してしまうケースが多くあります。
特に小型犬に多い脱臼の原因です。
ふだんからソファーやベッドに乗ることを禁止する、もしくは階段やスロープなどを用意してあげると良いのではないでしょうか。
まとめ
脱臼すると、とても痛いです。
私も右膝の脱臼を経験しましたが、身動きができなくなるほどの痛みでした。
我慢強い犬ですが、さすがに痛みで鳴いてしまうかもしれません。
- たまに足を痛がることがある(すぐに良くなる)
- たまに足をあげて歩くことがある(すぐに良くなる)
このような仕草を見せることがあれば、すぐに病院で検査を受けてほしいです。
まだ、軽度な状態であるときの仕草ですので、重症化して歩けなくなってしまうことを防ぐことができます。