愛犬が眠気を我慢している理由とは?
おすわりをしていて、こちらを見ていると思えば、目がトロンとしていて、時間が経つごとにコックリコックリと、今にも寝てしまいそうな愛犬を見ていると、こちらも自然と微笑んでしまいますよね。
頭がカクッとなったと思ったら、「あ、ダメダメ」と言わんばかりに、また目をパッチリと開ける姿を見ると、「もう寝ちゃえば良いのに」と思うこともあります。
しかし、眠気を我慢するときと、すぐに寝床などで寝てしまうこともありますよね。
なぜ眠気を我慢するのでしょうか?
楽しみなことがあると思っている
飼い主さんが、何か美味しそうなものを食べているときは、「良いニオイだな、食べたいな」という気持ちや、「遊んでくれないかな」という期待している気持ちから、眠い目を必死にこらして起きている場合があります。
また、飼い主さんの家族同士で楽しく話をしていたりすると、「みんなが楽しそうにしているからまだ寝たくない」と思いから、我慢していることも考えられます。
警戒をしている
見知らぬ来客がいたり、外が騒がしかったり、嫌いな鳥や猫などの気配を感じていたりすると、警戒心から起きているというケースもあります。
犬にとって、家は縄張りなのでいくら眠くても、いつでも臨戦態勢に入れるように身構えているのでしょう。
しかし、どうしても睡魔に勝てないときは、座ったままの状態で寝てしまうこともあるようです。
犬の睡眠時間ってどのくらい?
犬が眠気を我慢する理由をご紹介しましたが、ふだん寝ていることの多い愛犬を見ていると、十分な睡眠が取れていないのか?と心配になりますよね。
実際に、犬はどのくらい睡眠時間を取っているのでしょうか。
犬の平均的な睡眠時間は12~15時間
人間の睡眠時間は、約6~7時間が平均的ですが、犬はその2倍はあるということがわかります。
一緒に暮らしていると、ふとした瞬間に寝ている様子を見ていると、うなずけますよね。
この睡眠時間は、小型犬よりも大型犬の方が多くなる傾向があり、体が大きい分、使った体力を回復させるために、長い時間を要するためだといわれています。
犬が多く睡眠時間を取る理由
犬の睡眠時間が長い理由としては、野生の頃は敵の気配などの危険を感じたら、すぐに動けるように、短いレム睡眠を常に取るようにしていた名残とされています。
レム睡眠は、脳が起きている状態のため、体力の回復をしつつ、すぐに気配を察知して臨機応変に対応できる状態でいることが重要でした。
そのため、何もしてないときは寝て、体力を温存するという習慣が現代にも残っているのです。
ちなみに、犬はレム睡眠だけでなく、脳を休めるノンレム睡眠もしっかりと取っています。
お腹を見せたり、手足をダラーンと伸ばしてたりしている無防備なときは、ノンレム睡眠で熟睡している状態なので、邪魔をせずに寝かせてあげましょう。
平均を超える睡眠時間には要注意
犬は、人間の2倍以上の睡眠を取ることがわかりましたが、あまりにも寝ている時間が多いときは何らかの原因が隠れている可能性があるので、要注意です。
ストレスを感じていたり、関節などに痛みがあったりする場合、睡眠時間を長く取り、回復しようとします。
また、特定の病気が発症している可能性もあるため、突然、眠る時間が長くなったということがあれば、病気やケガ、ストレスなど原因を探ってみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
犬が眠気を我慢するときの理由としては、「楽しみなことがあると思っている」「警戒してる」という2つが挙げられることがわかりました。
また、犬の睡眠時間は人間の平均的な睡眠時間よりも約2倍長く、「寝てばっかり」と思うときがあるでしょう。
しかし、犬にとって長い睡眠時間は心身を休ませるためにとても重要なことなのです。
寝ているところを邪魔したりせず、ゆっくりと休ませてあげましょう。
そして、日頃から愛犬の睡眠時間など生活リズムを把握して、「最近寝る時間が多くなったかな」と、少しの異変に気がつけるようにしておきましょう。