犬のストレスになる10個のこと

犬のストレスになる10個のこと

犬も人間同様、ストレスを感じます。そしてそれは、飼い主さんも気付かない些細なことかもしれません。ここでは、犬がストレスを感じる10のケースをご紹介します。

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犬のストレスになること①引っ越し

たくさんの段ボールと犬

人間にとっても、ストレスを感じやすい引っ越しですが、犬にももちろん影響を及ぼします。引っ越しに向けて、バタバタと家の片付けや掃除、家にあふれる段ボールの山、新居へ車や電車の移動、知らない土地での新しい生活…。慣れるまで緊張や不安が続くでしょう。

犬のストレスになること②飼い主さんのケンカ

ブランケットを被り不安そうな犬

犬は飼い主さんの感情を、即座に察知します。それは飼い主さんの顔や行動、仕草、雰囲気など全てを観察して、「何かあったのかな?」「なんか雰囲気が悪いな」と推測しているのです。

また、ケンカが長引くと犬への対応が変わる傾向にあるようです。例えば、「○○ちゃんは私の味方だよね!」と犬を執拗に撫でたり抱きしめたり、日によってはケンカで気分が落ち込んで犬に構わなかったり、八つ当たりをしてしまったり。悪い雰囲気を生み出すだけでなく、一貫性のない愛情表現は、犬にとって多大なストレスとなります。

犬のストレスになること③新しい家族

赤ちゃんの顔を舐める犬

家に新しい家族が増えることは喜ばしいことです。しかし犬の性格によっては、ヤキモチを妬いてしまう子もいるでしょう。

例えば、犬は「人間の赤ちゃん」がどのような存在なのかを、出会ったときは理解できません。赤ちゃんに付きっきりの飼い主さんの様子を見て、「飼い主さんをとられた」と拗ねてしまう子もいるでしょう。それは新しく迎い入れた犬にも言えることで、先住犬がヤキモチを妬いてしまうケースが多いといわれています。犬とのコミュニケーションを疎かにせず、一緒に過ごすことで「この子も家族なんだ」と理解してくれます。

犬のストレスになること④お留守番

窓から外を見る犬

一人でいることの寂しさから、ものの15分で吠えて分離不安を起こしてしまう子もいます。人の平均寿命を80歳、犬の平均寿命を15歳とすると、犬の一日は人間でいう約5日間にも及びます。お留守番は犬を飼う上で避けることのできないものなので、トレーニングをすることで慣れさせ、また、一緒にいるときはたくさんコミュニケーションをとりましょう。

犬のストレスになること⑤大きな音

目を閉じて音を聞く犬

近隣の工事の音や車のクラクション、花火、雷、豪雨など、人間の私たちでも大きな音にはビックリしてしまいますよね。聴覚が優れている犬にとっては、驚くのも無理はありません。

犬のストレスになること⑥不適切な食事

人のご飯を欲しがる犬

犬種や年齢、体型に考慮した食事を与えましょう。栄養が偏った食事では体調のバランスを崩し、脂質や糖質の多い食事では肥満になってしまいます。そうなると病気にかかりやすくなり、多大なストレスとなるでしょう。食事は大きなイベントの一つなので、その楽しみを奪わないようにしましょう。

犬のストレスになること⑦不適切な気温調整

毛布に入って顔を隠す犬

犬を飼う上で大切なのが、エアコンです。夏は冷房、冬は暖房を使いましょう。犬には汗腺がないため、蒸発する汗の気化熱を体温調節として利用することができません。つまり、扇風機で風を当てても体温的に涼しいと感じません。熱中症で亡くなってしまう事故もあるので、エアコンでしっかりと調整してあげましょう。設定温度は27~28℃がオススメです。

犬のストレスになること⑧不適切な生活環境

フローリングの上で遊ぶ子犬

フローリングには、カーペットや絨毯を敷くことをオススメします。フローリングの上を走ると爪で滑ってしまったり、ソファからジャンプする際にうまく着地できずケガをしてしまったりする可能性があります。

また、階段の上り下りも危険が伴います。ダックスフンドのような胴が長い犬種は腰への負担となり、大型犬も滑って落ちてしまう恐れがあります。

犬のストレスになること⑨不適切な散歩

散歩をするラブラドールレトリバー

犬の探索欲求を満たすお散歩ですが、その方法によってはストレスを感じてしまうかもしれません。例えば、夏の真昼間のお散歩や、自転車に乗りながらのお散歩、犬の体調を考慮しない歩き方、ケンカに発展しそうなくらいじゃれても、それに気づかない飼い主さん、など。このような方法では、散歩嫌いになってしまう可能性があります。

犬のストレスになること⑩コミュニケーション不足

撫でられて嬉しそうな犬

犬の一番のストレスといっても過言ではない、コミュニケーション不足。どんな犬も、飼い主さんと過ごす時間が大好きなはずです。たくさん話しかけたり、撫でたり、体を触ったり、落ち着いた心で触れ合うことで、犬にもその気持ちが伝わります。

まとめ

犬と飼い主

犬は自分の感情をカーミングシグナルとして飼い主に伝えます。ストレスを感じているときのカーミングシグナルは下記のようなものになります。

  • 体の一部分を執拗に舐める
  • しっぽを追いかける
  • 体を震わせる
  • しっぽを後ろ脚の間に入れる
  • 吠える、落ち着きがなくなる

軽度のストレスは成長の刺激になって良いのですが、重度のストレスは身体に影響を及ぼしたり、心のバランスを崩したりする可能性があります。特に心理的ストレスは原因が分かりにくく、気付かないことが多いといわれています。

カーミングシグナルを見逃さず、原因を突き止めることで、ストレスを減らしてあげましょう。

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