犬が飛び跳ねる時の心理とは?
飼い主さんが帰ってきたとき、あるいは散歩に行く前など、愛犬がピョンピョンと飛び跳ねている姿を見たことはありませんか?可愛らしい姿ですが、この飛び跳ねるという行為には犬の様々な心理が隠されているのです。
1.嬉しい気持ちを爆発させている
犬が飛び跳ねているときの心理として、最も多い心理が「嬉しい」という気持ちです。「嬉しくて嬉しくて仕方がない!」といった感情を隠すことはせず、全身を使って表現している様子はとても愛らしいですよね。
例えば、飼い主さんが外出から帰ってきたとき、嬉しさのあまり「おかえりー!」と近付いてきて、ピョンピョン飛び跳ねている姿を見たことはありませんか?
また「おやつ食べる?」と尋ねると、一瞬ピタッと動きが止まったかと思えば突然ピョンピョン跳びはねるという犬も多いでしょう。これはすべて「嬉しい」という気持ちを抑えられず、全身で表現している最中なのです。
2.興奮している
「嬉しい」という感情と似ていますが、「何だろう!?」「面白いことが待っているのかもしれない!」といった好奇心や期待に満ちあふれた際、ピョンピョンと跳びはねるようにしてその興奮を表すことがあります。
他にもドッグランが大好きな犬をドッグランに連れて行った際、その場所を見てピョンピョンと跳びはねているのは嬉しさと「これから楽しい事が待っている」という興奮が入り乱れている状態でしょう。
3.何か強い要求をしている
「嬉しい」や興奮状態ではなく、他の心理によって飛び跳ねるという行為をすることもあります。その1つが「要求」です。飼い主さんに対して何か要求するとき、甘えるようにお願いしてきている仕草です。
例えば、いつも同じ時間帯に散歩に行っているご家庭の場合、犬自身が体内時計によって「そろそろ散歩の時間だ」と感じている事が非常に多いです。しかし、いつまで経っても散歩に行く気配がないと、飼い主さんに近寄り、飛び跳ねるように「早く行こうよ」と誘ってくることがあります。
他にもおやつをあげようと取り出した際、「早く早く!」と急かすように飛び跳ねる犬もいます。これも要求サインの1つです。
4.自分を強く見せようとしている
飼い主に対してはあまり見せることはありませんが、散歩中にすれ違う犬に対し、突然ぴょんと飛び跳ねた、という愛犬の姿を見たことはありませんか?実はこの時の心理は「自分の方が強いぞ!」ということを誇示している可能性があります。
元々仲の良い犬に対してであれば、「あれは○○ちゃんだ!早く遊びたい!」という嬉しさと興奮の意味合いが強いでしょう。しかし、まだ1~2度しか会ったことがない、あるいは初対面であるという場合、自分の方が強いということをアピールしている可能性が高いです。
これはぴょんと立つように飛び跳ねることで、相手よりも目線を上にし、相手より自分の方が体が大きいぞ、とアピールをしているのです。
犬の飛び跳ね行為は足腰に負担がかかる
可愛らしく自分の気持ちを伝えようとする犬のカーミングシグナルでもある飛び跳ねるという行動ですが、飛び跳ねてしまうことにより、本来四足歩行の犬にとっては足腰に負担がかかる結果となります。
そのため、ヘルニアになってしまったり、場合によっては足を骨折してしまうなど、怪我や病気に繋がる恐れがあるため注意が必要です。
また飼い主ではなく、他人に勢い余って飛びついてしまった場合、犬が好きな人だけではありませんし、場合によっては相手を驚かせ怪我をさせてしまう可能性もあるため非常に危険です。基本的犬の飛び跳ね行為は、飼い主としてやめさせるべきでしょう。
「おすわり」などの指示で落ち着かせる
では、この突然の犬の飛び跳ね行為はどのようにやめさせるべきなのでしょうか。この行為に共通する多くの心理として「興奮」が当てはまります。そのため、愛犬を落ち着かせることでやめさせることが最も効果的です。
「おすわり」や「待て」などの指示をさせることで、一旦クールダウンさせてあげましょう。この飼い主さんの言葉で落ち着くことができたら、撫でるなどし褒めてあげてください。
もしも今の時点で基本動作(「おすわり」や「待て」などの指示)ができていない場合は、今後飼い主さんの言うことを聞かせるためにも重要なコミュニケーションの1つですので、なるべく早く覚えさせるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように犬が飛び跳ねる時は何かしらの心理が働いています。可愛らしい仕草ではありますが、足腰に負担がかかったり、相手に怪我を負わせる危険性もあるため、飼い主としては止めるよう心がけましょう。