犬の気持ちや状態がわかりますか?
犬の行動やしぐさによって、犬に気持ちや状態がわかります。
犬はボディ・ランゲージやアイコンタクトで飼い主さんに気持ちを伝えようとします。
飼い主さんと目があったら少し逸して敵意がないことを示したり、ゆっくりとまばたきをして愛情を表現したり、様々な表現をします。
お腹を見せて服従を表したり、体をくっつけて甘えたりもしますよね。
そんな中でもふせをした状態で脚を組む姿勢はどんな意味があるのでしょうか?
どういう意味があるのか、他の行動と一緒にご紹介します。
脚を組む2つの心理
実は脚を組むことに対する科学的な理由はまだわかっていません。
そのため推測になりますが、どんな可能性があるのか見てみましょう。
リラックスしていて満足している
犬が快適であることを示すためのボディ・ランゲージとして使っているという説があります。
人間の場合は防御の姿勢であり、心を読まれないように警戒しているポーズとされていますが犬の場合は違うようです。
防御の姿勢ではなく、快適でリラックスしている状態を飼い主さんにアピールしているのかもしれません。
犬の表情を見てみると、耳を後ろに倒していたりはしていないと思います。緊張した表情ではなく、リラックスした表情をしているのではないでしょうか。
そういうときはちょっかいをかけたり、動かしたりはせず、なでてあげたりそのままリラックスしたままでいさせてあげてください。
犬もリラックスした状態で休憩したいこともあります。
楽な姿勢
アピールという説の他にも、ただたんに脚を組んだ姿勢が楽なのではないかという説もあります。
脚をクロスさせるために膝をまげると、体重が肘の骨に直接乗らないため犬の負担が少ないのではないかということです。
肘をつくときに負担がかからないように姿勢を調整しているということですね。
快適さを求めて自分で調整した結果、脚を組む姿勢になったのかもしれません。人間もそういった調整は行いますよね。
このように特別な意味はなく、ただ姿勢を楽にしたりなんとなくする行動もあります。
犬が脚を組むのは病気や不満のあらわれではないようですので、安心してそのままの状態を見てあげてください。
その他のリラックスして甘えるときの行動
前脚を乗せる
前脚を乗せた犬にじっと見つめられたことはありませんか?
これは甘えているサインです。甘えん坊な犬がやりがちなサインで、飼い主さんを独占したいサインとなります。
しかし、甘える以外にも意味があります。
それは自分が優位であることをアピールするものです。
例えば遊んでほしい、ごはんやおやつがほしい、といった理由がある場合があります。
いずれも犬が飼い主さんに何かを要求しているもので、犬が主導権を握っている状態です。
これに従うと犬のほうがリーダーになってしまうので、もし要求をしているときは無視して犬がそういった行動をやめてしばらくしたら遊んであげたり、ごはんやおやつをあげるようにしましょう。
口を舐める
犬が口を舐めるのは嬉しい大好きというサインです。甘えるサインの中でも大好き、愛している、という愛情がこめられています。
口を舐めるという行動は子犬が母犬の口を舐めてご飯ももらうといった行動が関係しています。
母犬に甘えるような感覚で飼い主さんに甘えているということですね。
しかし、この可愛い犬の行動ですが、犬が口を舐めるのは感染症やその他病気のリスクを高める行動ですので、可愛くてもあまり行わないほうが良いでしょう。
とくに子供やお年寄りなどは抵抗力もあまりないので注意してください。
顎を乗せる
座っている飼い主さんの膝に顎を乗せたりすることがあります。
上目遣いで見つめてくることもありますよね。
この顎を乗せるという行動は、飼い主さんを信頼しているときにやる行動です。
顎を乗せてきたらどかせたりはせず、体をなでてあげると良いでしょう。
ですが毎回なでて構い続けると犬は「顎を乗せればなでてもらえる」と思い、要求してくるようになります。
そのため、毎回なでて喜ばせるのではなく時々ゆっくりと体をなでるようにしましょう。
もし要求するようになったら無視してください。そのうち犬も要求しなくなります。
まとめ
犬が脚を組んでいるのはリラックスの現れであったり、ただたんに楽だからというものがありました。
犬の行動ではなぜこういうことを?というものもたくさんありますが、意味のあるもの、ただ姿勢が楽になるからやっているものと様々です。これは人間も同じことですね。
他にも甘えるたいときに出る行動もご紹介しました。
犬の表情や行動、状況からどういうことをしたいのか、何を求めているのかを察することができます。
この他にも色々な行動がありますので、是非調べてみてください。
しかし犬から要求することをすべて受け入れていては飼い主さんと犬の立場が逆転してしまうので注意しましょう。