犬から見た赤ちゃんは?
犬から見たら赤ちゃんは弱くて小さな生き物です。
赤ちゃんの独特のにおいや、声の高さ、動きなどで赤ちゃんなのかどうかを認識しているようです。
特に赤ちゃん独特の声で犬は自分の赤ちゃん、子犬のように感じると言われています。
さらに子犬と赤ちゃんの共通点として顔の中心にパーツがあつまっていることがあげられます。
犬が赤ちゃんを赤ちゃんであると認識するだけの知能があることもわかっています。
犬が赤ちゃんを守る4つの理由
母性本能
犬の母性本能を赤ちゃんが刺激している可能性があります。
母性本能は本来犬の赤ちゃんを見て反応するものなのですが、犬だけではなく人間や猫などの赤ちゃんを見たときにも同じような反応をすることがあります。
これは犬の祖先であると言われているオオカミは、群れで子供を育てる習性があり自分の子供ではなくても世話をすることが多いためです。子供を産めるのは群れの上位のメスなので、下位のメスはその子供を世話するようになります。
犬も赤ちゃんを群れの中の子供だと思えば、犬も世話をすることも考えられます。
家族だと認めている
犬は先祖であると言われているオオカミの時代から群れという家族を作って暮らしてきた動物です。
飼い主さんをリーダーにして他の家族も群れの仲間だという認識があるようです。
また縄張り意識や仲間意識も強いため、もし群れの仲間に何かあれば守ることもあります。
赤ちゃんを家族として認めていると、外からの敵や危険から守ってくれることもあります。
危ないことをしようとする子供を止める犬もいます。
例えば高いところから身を乗り出したり、危険なものに手を伸ばしたりしたときに、前足でそっとおさえたり、体をすべりこませたりしていけないことだと教えてくれることがあります。
子犬にするようにルールを教えようとする犬もいます。
助けが必要だと認識している
赤ちゃんに優しく接したり守ろうとしたりするのはメスばかりではなく、オスもそういった行動を取ることがあります。
赤ちゃんは大人に比べて体が弱く、生きていくためには誰かの力を借りなければいけません。
犬もそれを本能的に理解していて、人間の赤ちゃんも守ってあげたり、何かを教えてあげようとするようです。
犬は母犬から守ってもらいながら色々覚えるので、オスであっても母犬に守られた記憶が残っていてそれを赤ちゃんに対して行っているのかもしれません。
人の感情に共感している
犬は人間の感情がわかったり、共感したりすることができます。
飼い主さんが嬉しそうにしていれば犬も喜び、イライラしたり悲しんだりしているとしょんぼりとしてしまいます。
飼い主さんが赤ちゃんを可愛がっていると犬も飼い主さんに共感して赤ちゃんを可愛がるようになる可能性があります。
逆に赤ちゃんに対して怒ったり、イライラをぶつけたりしていると赤ちゃんに危害を加えることもありえるので注意してください。
犬と赤ちゃんを会わせる時の注意点
犬と赤ちゃんが一緒に寝ている姿や、犬が赤ちゃんのお世話をしている姿を見るのは微笑ましいですよね。
しかし犬が赤ちゃんを守りたいと思うかどうかは家庭の環境に影響されます。すべての犬が守るわけではありません。
また犬にも本能があり、絶対に危害をくわえないとは言えません。
そこで犬と赤ちゃんを会わせる時の注意点をご紹介します。
大人が監視する
犬と赤ちゃんとでは意思疎通はできません。
そして赤ちゃんは自由に動くことができないため、もし犬が遊びのつもりで強くじゃれてしまったり、上の乗ってしまったりするかもしれません。
赤ちゃんも犬も行動は予測するのが難しく、大人が思ってもみない行動をとることもあります。
犬と赤ちゃんをふたりきりすると何があるかわかたないので、しっかりと大人が見ていられる環境で会わせるようにしましょう。
また、犬の中には赤ちゃんをただたんに下の存在と思う犬もいるので、注意が必要です。
しつけはしっかりと!
犬の知能は大体人間の2歳〜3歳ぐらいだと言われていますが、環境やしつけの仕方で変わってきます。
知能が高くても人間と暮らしていくためのマナーをわかっていなければトラブルを起こすこともあります。
赤ちゃんに近づける場合は、「おて」「まて」「すわれ」などのしつけをしておくと良いでしょう。
しっかりしつけておけば犬の行動をストップさせたいときに有効です。
まとめ
犬の態度から、赤ちゃんは犬から見ても赤ちゃんだということがわかります。そして赤ちゃんに対しては辛抱強く、優しい態度をとることもあります。ハイハイなどを教える犬もいるようです。
しかし犬と赤ちゃんを会わせる場合はいくつかの注意点を守らなくてはなりません。
犬を信用しているとしても、何が赤ちゃんの害になるかわからないのでちゃんと大人が見ているときに会わせるようにしましょう。
犬には悪気はなくても赤ちゃんの上にのってしまったりすると大変です。
また、赤ちゃんの中には犬が苦手な子もいることを覚えておきましょう。