犬がケージの中で暴れてしまう理由3つ

犬がケージの中で暴れてしまう理由3つ

愛犬をケージにいれると暴れたりしませんか?それにはちゃんと理由があります。ケージで暴れる理由をちゃんと理解して、原因を探っていきましょう。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

ケージとは?

ケージ

犬のハウスに使用するケージとサークル。それぞれの違いがわかりますか?

ケージは、側面の柵に加えて屋根と床面がついています。屋根がついているので飛び出しの心配もありません。寝る場所とトイレスペースが分けられているものや、折りたためるものは車に積んで移動することや、使わない時は収納もできます。

犬のサイズによって種類がありますが、全般的に大きいので掃除に少し手間がかかるかもしれません。

サークルは、側面だけが柵で囲われ、天井がついていない簡易的に犬のエリアを作るものです。ソフト素材でメッシュ屋根がついているものもありますが、基本は屋根がついていないため、よじ登って脱走する可能性があります。

製品によっては柵が連結できるためフレキシブルに形を変えることが可能で、家の中で人間と犬のスペースを簡単に分けることもできます。ただし設置には広いスペースが必要。

小型犬などには、普段のお部屋やお留守番の待機場所としてケージを使う方も多いようです。中型犬や大型犬には少し手狭になり、サークルを利用する飼い主さんもいます。どちらもお留守番の時や、犬から目を離さなければならない時など、入れておくことで事故やいたずらを防ぐことができます。愛犬の性格や特徴、飼育環境などに合わせて選択すると良いでしょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

お留守番の時など目が届かないときはケージ、目が届く状況ならサークルなどと使い分けるのも一つの方法です。

ケージの中で暴れてしまう3つの理由

青いタオルに座るフレンチブルドッグ

ケージやサークルに入れると、柵を噛んだり中に入れている毛布やトイレシーツなどをバラバラに噛みちぎったりすることはありませんか?
ケージの中でいたずらや暴れてしまうのには、以下の3つの理由があげられます。

1.ストレスが溜まっている

犬は、運動や遊びが不足していたり、飼い主さんに構ってもらえないことなどからストレスが溜まってしまい、解消しようと破壊行動に出ることがあります。

お留守番などでケージに入ってもらう前には、先に散歩に出かけたり、愛犬の好きなおもちゃで一緒に遊ぶなど、しっかりとコミュニケーションを取りましょう。満足してくれればケージの中で落ち着いて過ごしてくれるようになります。

2.ケージへの恐怖

子犬など、ケージを初めて見みる場合や、まだ慣れていない状態では、恐怖を感じてパニックを起こしてしまう場合があります。

恐怖心からそこを離れたい一心でケージを噛んだり、中で暴れてしまうと大変危険です。当たり前のことですが、クレートトレーニングをして慣れてからケージに入れましょう。

3.嫌な思い出がある

過去に無理やり入れられたことや中で嫌な思いをしたことがあると、ケージに入ることがトラウマになっている犬もいます。

子犬の頃からお迎えしているのであれば、何か嫌なことがなかったかなど、愛犬の様子をしてみましょう。成犬になってからお迎えしたのであれば、どのような過去があったのか、何が苦手なのかを確認すると良いかもしれません。

トラウマになっているのであれば改善するのには時間がかかりますが、無理強いすることなく少しずつ慣れてもらうようトレーニングをしましょう。また、設置場所に問題がある場合は、犬が落ち着ける場所に移動させることも大切です。

監修ドッグトレーナーによる補足

嫌な思い出として多いのが「ケージ=病院に連れていかれた」です。ワクチン接種や健康診断、ケガや病気など万が一の時のためにも動物病院にスムーズに連れていけることは大切。

ごはんを食べる時や新しいおもちゃを与える時など普段の生活の中で慣れてもらうことや、ドッグランやドライブなどの移動時などにケージを利用することで、「ケージ=楽しいことがある」と、気持ちが変化していくかもしれません。無理強いせずゆっくりと慣れてもらいましょう。

犬にケージは必要?

フレンチブルドッグ

ケージに入れるのは閉じ込めているようでかわいそうと思われがちですが、ケージを用意する意味はちゃんとあります。犬にとってケージが必要な理由をみてみましょう。

安全領域を持つ習性

犬の先祖であるオオカミは、斜面に横穴を掘って寝床にすることで、外敵から身を守っていたと言われています。警戒心や防衛本能から解放され休息をとるために必要だったとされ、この習性は今の犬たちにも受け継がれ、狭い場所を好むのもこの習性が影響しているのでしょう。

室内飼育なら必要ないのでは?と思うかもしれませんが、犬は慣れない環境に置かれた時や突発的な雷や地震、花火などの不安や興奮から人間が予期しない行動を起こすことがあるため、犬の身を守る場所の用意が必要なのです。

室内飼育でも、いつも飼い主さんが一緒にいたとしても犬が心から安心できる場所としてケージやサークルを用意することはとても重要です。

テリトリーを守る

犬にはテリトリー(縄張り)の意識があり、それを守ろうとする習性があります。
室内全体を自由にさせることは家の中すべてがテリトリーとなり、犬に「私達を守ってね」と思われてしまい、テリトリーを守るために来客を警戒したり威嚇することに繋がってしまいます。

犬が警戒することなく、ゆっくり落ち着いて過ごせるテリトリーとしてケージやサークルを与えることが大切です。

守られている安心感

犬は群れの中で生きる動物なので、家のリーダーである飼い主さんから安心して落ちるける場所としてケージやサークルを与えてもらうことで安心感を得ることができます。

この安心感が飼い主さんと犬との信頼関係を深めていくので、とても大事なことです。信頼関係を築くためにもケージを準備することは重要です。

まとめ

トイプードル

犬にとってケージは、安心できる場所で必要なものです。そのケージを嫌がるのにはなにか理由があるはずです。

その嫌がる理由をひとつずつ確認して、解決していくことが犬との信頼関係を築くためには必要となるでしょう。安心できる場所があると落ち着くのは犬も人間も一緒です。

飼い主さんがその場所を提供してあげられるといいですね。

監修ドッグトレーナーによる補足

近年、大雨や台風などによる洪水や土砂災害などの被害により、避難生活を余儀なくされることも増えています。他人事ではなくいつ被害に合うかわかりません。

そんなもしもの時に慌てず愛犬を守るためにも、普段からケージやサークルで落ち着いていられるようしっかりとトレーニングしておきましょう。

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