犬が「気持ちいい」と感じているサイン
愛犬の仕草や表情をよく見ていると、愛犬の感じている感覚をおおよそは予想することが出来ると思いますが、改めて、「犬が気持ちいいと感じているサイン」についていくつかご紹介しておきたいと思います。
立っている耳がペタンと伏せられて、目がトロンとする
立耳のワンコだと、好きな人に撫でられると、耳がペタンと倒れ、目がトロンとして油断しきった顔つきになります。
そんな顔をしている時は大体、口も半開きになっています。
足踏みをする
後ろ足の付け根付近や横っ腹あたりを指でポリポリと軽く搔くように撫でると、片足で床をトントントントン…とリズムよく足踏みをします。
顎を手に乗せてくる
顎の下を撫でた時、だんだん力が抜けて、撫でている人の手のひらに顎を乗せてきます。
「もっと撫でて」と要求してくる
撫でてくれる人に向かって「おいでおいで」をするように前足を動かしたり、「お手」をするような仕草をして「もっと撫でて欲しい」と言う意思を伝えてきます。
撫でて欲しい場所には、実はツボがある…?!
犬にも、人間と同じように「ツボ」があります。「ツボ」というのは、本当は東洋医学では「経穴(けいけつ)」といいます。
東洋医学では、人間をはじめ、動物の体の中には、「気」というエネルギーが「経絡(けいらく)」という道を通って流れていると考えられています。
「経穴(けいけつ)」は「経絡」上にある気の流れの出入り口となる場所でもあり、また、気を集めやすい場所にあるポイントです。
人間も「ツボ」を押されたり、「ツボ」の周りをマッサージされると気持ちいいと感じるように、犬が人に撫でられて気持ちがいいと感じるのは、もしかすると、犬の体の「ツボ」が影響しているのかも知れません。
では、「犬が撫でられて気持ちいいと感じる場所」、それぞれにどんな「ツボ」があるのか、また、その「ツボ」を刺激した時、どんな効果があるのかを調べてみました。
犬が撫でられて気持ちがいい場所7つ
- あごの下
- 首から背中への延長上
- 耳の付け根
- 眉の間
- お腹
- しっぽの付け根
- 足の付け根
いつも撫でている場所とは違うポイントがあれば、その部分が気持ちいいと感じるかどうか試してみましょう。
1.あごの下
◆頸脈
喉ぼとけの両側で、手で触れると脈を感じる所のすぐ上付近にあるツボで、左右それぞれ一か所づつあります。
声がれや喉の異常などに効果があるとされています。
2.首から背中への延長腺
◆大椎(だいつい)
首と背中の境目。両肩の間、首の付け根にあります。
神経痛や発熱、八毛級の働きを活発にするように刺激するツボなので、病気の予防にも効果的なツボです。
◆陶道
「大椎」の背骨一つ分だけ下にあり、前足のねんざ、神経痛などに効果的なツボです。
3.耳の付け根
◆風地(ふうち)
首の大きな筋の(僧帽筋)の両外側にあるツボです。
人間で言うと、肩こりの緩和、不安な気持ちの解消などに効果的なツボとされています。
4.眉の間
◆印堂
眉間の中央にあるツボで、精神を安定させたり、鼻の不快感を緩和します。
5.お腹
◆げかん
おへその真ん中の正中線上で、犬の手の横幅の半分ほどの長さを上がったところにあります。消化器不良などの胃腸全般の病気の緩和、予防に効果的なツボです。
6.しっぽの付け根
◆尾根(びこん)
犬の尾っぽの付け根にあります。胃腸の調子を整え、腰や背中の痛みを緩和するツボです。
7.足の付け根
◆関元(かんげん)
「へそ」から「恥骨」までを5等分して、下の方から5分の3の場所にあり、生殖器、腎臓、膀胱などに関わる疾病の症状を緩和するツボです。
まとめ
愛犬は、飼い主さんに撫でられるのが一番大好きなはずです。どこを撫でればいいか、飼い主さんもよくご存知だと思いますが、愛犬の体を撫でる時は、黙って、おざなりに撫でるのではなく、愛犬が側にいてくれること、生きているかぎり、一秒も絶えることなく愛情と信頼を私たち飼い主に注いでくれる愛犬に感謝と愛情を込めて、名前を呼びながら、愛犬を撫でてあげましょう。