子犬が暴れる5つの理由
1.欲求不満
サークルの中で長時間大人しくさせているとシーツを噛んだり、おもちゃを振り回す犬がいます。
また部屋の中でもソファを噛んでしまったり、物を壊してしまうこともあります。
これらは犬の欲求不満によってストレスが溜まっている場合が多く、散歩の時間が短かったり、飼い主さんとのコミュニケーション不足などから暴れまわります。
原因は欲求不満からくるストレスなので、ストレスを発散させてあげなければいけません。
2.テンションが上がっている
犬は楽しくてテンションが上がると興奮して暴れることがあります。
遊んでいるときやじゃれあいに夢中になっているとき、また飼い主さんが帰ってきた嬉しさから興奮して暴れる場合があります。
また飼い主さんの楽しそうな反応を見せるとさらに嬉しくなり、興奮してしまうので必要以上に興奮させたくない場合は少し冷静に対応しましょう。
3.分離不安
飼い主さんの留守中に犬が暴れるような形跡があった場合、それは不安分離かもしれまあせん。
分離不安は飼い主さんと離れたことによって、過剰な吠え、不適切な排泄、破壊行動などがあります。
家の中で飼い主さんの後ろをちょこちょこと歩いてついてくる犬に多いかもしれません。
分離不安は飼い主さんの外出後30分以内に始まると言われています。
分離不安がひどくなり飼い主さんにも犬にもよくない困った状態になると分離不安症と呼ばれるようになります。
4.嫌なことがある
何らかの原因で強い不安や恐怖を感じると、パニックを起こして暴れてしまいます。
情緒不安定になり、徐々に落ち着きがなくなっていきます。
不安や恐怖が限界まで高まるとパニックを起こし暴れまわり、物を壊すなどの行動をとってしまいます。
何が犬にとって不安か恐怖になっているのかを把握して、そのものに慣れさせる、またはできるだけ避けるという判断が必要となります。
5.驚いた
なにかに驚いたときにもパニックを起こして暴れることがあります。
例えば他の犬に吠えられたり、家の外から車のクラクションや雷などの大きな音がしたときにパニックになってしまい走り回ることがあります。
神経質な犬は何か予想外のことが起こった時にパニックになりやすいので注意をしましょう。
パニックになって逃げ出してしまい、落ち着いてからも自宅に戻れなくなることがあるので戸締まりやリードをしっかりつけるなどはきちんと確認しておきましょう。
鈴木桂子
子犬が10分以上暴れて止まらない時は、まず運動量を見直してみましょう。基本的に運動量が足りていれば、子犬は肉体的には疲労を感じつつ、精神的には満ち足りた思いでおり、10分以上暴れるという事はまずありません。
子犬はテンションがすぐに上がります。その時、飼い主が一緒になってはしゃいだら、当然ながらさらに嬉しくて暴れまわります。それは暴れることを飼い主が容認していると理解しているからです。
遊びの途中などでテンションが上がった場合、くるりと背中を向けて相手をしないなど、飼い主の側で間を取りヒートダウンさせる必要があります。
また、留守番させていたからと帰宅直後に構い過ぎると、帰宅=遊びの時間という認識になってしまいます。出かける際も、帰宅の際も、飼い主が罪悪感からハイテンションにならない注意が必要です。
暴れやすい状況
飼い主さんがいない
臆病でさみしがり屋の場合、ひとりでいると不安になったりしやすく飼い主さんが居ない状況が耐えられません。
その結果暴れてしまったり、粗相をしてしまったりという問題行動をとるようになってしまいます。
大きな音が鳴った
犬は基本的に大きな音が苦手です。人間よりも聴力が良いため余計にびっくりしてしまうのでしょう。
雷や車のクラクション、工事の音などを聞くとびっくりしてしまうようです。
お風呂
お風呂が嫌いな犬は徹底して嫌いなため暴れまわることも少なくありません。なかには飼い主さんに噛み付く真似をするような犬もいます。
成犬になる前の子犬のうちにお風呂に慣れることができれば、暴れなくなります。
子犬のうちから暴れる犬もいますので、無理やり抑えつけたりはせずお湯の温度を調整してみたり声をかけてあげたり、不安や恐怖を取り除いてあげられるようにしましょう。
鈴木桂子
お風呂嫌いの子はシャワーの音が嫌いなのかもしれません。いきなり強い水の音がすると、それに対しての恐怖心から暴れる場合があります。
子犬の時からお風呂に慣れさせておいた方が後々楽なので、最初は一緒に水遊びのような感覚で始めてみてください。シャワーの音を響かせないように、タオルを当てるなど消音の工夫をしてみましょう。
怖がって暴れる場合は特に声掛けが重要です、優しい甘い声で声掛けしてください。犬は言葉の理解でなく、音を理解するので、躾で叱る時の音は短く強く、それ以外は甘く長音でと使い分けてみましょう。
子犬を落ち着かせる方法
運動を増やす
欲求不満やストレスを運動で発散させてあげましょう。
特に子犬は遊びたい盛りなので、いっぱい遊んで、コミュニケーションを取ってあげてください。
疲れたら自然と寝てしまうので、問題行動を起こすことがなくなっていきます。
運動をさせる場合、適度な水分補給や休憩なども必要です。夏場はとくに日陰でも地面が熱くなっている場合がありますので、注意しましょう。
苦手なものに慣れさせる
大きな音や他の犬といったものが怖くて暴れてしまう場合は少しずつ慣れさせていってください。
子犬のうちにそういったものに慣れておくと、成犬になってからのしつけもしやすくなります。
しかし、嫌がっているのにいきなり無理に音を聞かせたり犬に合わせたりすると逆効果になります。
子犬の時期のトラウマは成犬になっても忘れないので、無理に慣らそうとせず少しずつゆっくり慣らしていってください。
噛んでもいいおもちゃを与える
子犬は歯の抜け替わりなどで口がムズムズすることがあります。
何かを噛みたくて仕方がなく、家具を噛んだりするのですが、それを禁止されてしまうと欲求不満を解消することができなくなり暴れまわるようになります。
子犬が噛んでも構わないおもちゃを与えて、欲求不満を解消させてあげましょう。
選ぶときには犬の大きさに合っているか、なにか体に良くない成分は入ってないかなどをしっかりと確認してください。
犬に対しておもちゃが大きすぎても小さすぎてもトラブルの原因になるので、妥協せずちょうど良い大きさを選びましょう。
鈴木桂子
暴れている仔犬を落ち着かせるには、飼い主側が過剰反応をしないことが大切です。しばらく相手をしない、強くはっきり「ダメ!」「NO!」を言って無視することで、仔犬は少しずつやってはいけないことを覚えていきます。
逆に遊んであげる時は、楽しそうに声を掛けながら思い切り遊んであげましょう。それでも10分以上はハイテンションな状態を続かせないように、気を付けます。
10分間、仔犬と本気で遊ぶのは飼い主にも体力が要りますよね。元気に遊んだら、必ずクールダウンさせてメリハリをつけてあげると良いでしょう。
まとめ
子犬が暴れまわると少し心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回ご紹介したことを参考に、対処してみてください。
鈴木桂子
子犬が暴れまわると手におえないと感じる方もおられるかもしれません。まずは子犬を自由にさせ過ぎないことが大事です。子犬の時期に対処を間違えると、成犬になってからのコントロールが難しくなります。
子犬には「褒める」「叱る」のメリハリを短い言葉と態度でしっかり示すことで、飼い主との上下関係、信頼関係が生まれます。暴れ過ぎたら叱る、そして言うことを聞いたら褒める。この繰り返しです。
あくまでも飼い主がコントロールする側だという事を、飼い主も仔犬も認識する必要があります